2025年2月15日、16日、東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催されていたインディーゲームのイベント東京ゲームダンジョン7を取材していた筆者の前に、とあるゲーム、いやとあるキャラクターが目に飛び込んできた。
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おいおいおいおい。
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なんだこのもちもちとしたかわいい娘は!?
この娘を着せ替えて遊べるゲーム!? しかもジャンルはデッキ構築ローグライクだって!? そのゲームとは『Dress the Duel』(ドレス・ザ・デュエル)。これはぜひとも紹介せねば、もちもち&ローグライク好きの名が廃るってもんよ!
装備を重ね着、ときにはパージ。リスクリターンの駆け引きがたまらない
本作の基本的な遊びかたは、カードを駆使して敵を倒し、デッキを構築しながらより強い敵に挑む、というオーソドックスなデッキ構築ローグライクのそれである。この手のジャンルに慣れている人であればすんなりとプレイできるだろう。では、本作の特色とは何か? そう、着せ替えである。
本作では、装備カードを使用することでキャラクターの攻撃力や守備力が上昇する。さらに、装備にはそれぞれ耐久値が設定されており、その数値分まで攻撃を肩代わりしてくれる。よって基本的には守りの戦略だと思ってよいだろう。実際、ボスを攻略した際はおそらく装備で受ける前提の大ダメージが飛んできた。
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装備は4箇所まで重ね着が可能。装備間のシナジーを考えたカードピックも醍醐味のひとつ。
しかし、守るだけではないのがこの装備システムのおもしろいところ。じつは、一部カードには装備を脱ぎ捨てることでさらなる効果を発揮するものが存在するのだ。防御を捨てる分、もちろんその効果は強力。着せ替えとは着せるだけにあらず、というわけだ。
本作のSteamページではこの要素を“戦術的なストリップ”と紹介していた。戦術的、という言葉がストリップにくっ付くことあるんだ。男の子が好きなもの詰め合わせじゃん。最高すぎないか?
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“誘い出す一手”は装備を脱ぎ捨てることで敵に魅了(行動不能)を付与する高火力カード。そりゃ突然こんなかわいい娘が脱ぎ出したら魅了されちゃうよな。わかるよ。
相手の行動パターンを見極め、装備を固めるか、脱ぎ捨てて大ダメージを与えるか。このリスクリターンの駆け引きがめちゃくちゃおもしろい! 今回体験させてもらった際は防御寄りのピックでゲームを進めたので、今度は攻撃寄りで遊んでみたいところ。
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攻撃力は下がるが耐久値の高い“守鍵の書記装”はボスの攻撃を受けるのに重宝した。
これは“装備する”ゲームではなく“着せ替える”ゲームなのだ
そして、このゲームの大きな魅力はもうひとつある。聡明な読者諸氏はお気づきかもしれない。そう、このゲーム、装備に合わせてキャラクターのビジュアルも変わるのである。これがもうかわいくてしょうがない!
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イラストはイラストレーター・今野隼史氏によるもの。柔らかで暖かみのある絵柄はファンタジックな世界観と相性抜群。
なんてったって本作は“着せ替え”ゲーム。装備は性能だけでなく、見た目もバラエティ豊かなものが揃っている。もはや「こんなもちもちでかわいい女の子にいろいろな衣装を着てもらうだけで幸せなのにローグライクも遊べちゃうんですか!?」くらいの感覚である。ちなみに、本作のプレイアブルキャラクターは3人いるとのことで、何とは言わないがS・M・Lといった感じの3人だそうだ。あらゆるニーズに応えるその姿はまさにゲーム制作者の鑑といってよいだろう。本当にありがとうございます。
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今回の体験版のキャラは“L”とのこと。試遊版にLを選ぶその姿勢に敬礼。もちもち万歳!
今回は体験版ということで登場するカードの種類が限られていたからよかったものの、いざ製品版で遊んだときに「性能度外視で見た目が好みだからピックしちゃお♪」なんてことが起こりそうで怖い。守りの硬い装備が欲しい場面で、欲に駆られて薄着の装備を取っちゃう自分が容易に想像できる。こんな方向で難易度を調整できるとは、げに恐ろしきゲームよ……(おそらくそんな意図はない)。
最後に、本作の制作者であるUgokuWare氏にお話を伺う機会をいただいたので、その模様をお届け。これからの追加要素などについて語っていただいたので要チェックだ。
今後はコーディネート要素も追加予定
──開発の経緯を教えてください。
UgokuWare
もともと着せ替えするゲームが好きで、RPGでも着せ替え要素があればそればっかりやってしまう、みたいなところがありまして。それと自分の好きなジャンルのローグライクを組み合わせたらよいものができるのではないか、と思いました。
──イラストがとてもかわいいですね。
UgokuWare
当初、自分でイラストを描いていたのですが、キービジュアルやポスターのイラストをイラストレーターの今野隼史さんに依頼したところ、それがとてもよかったんです。それからゲーム内のイラストも描いていただいたという感じですね。
──女の子がもっちりしていて僕的には「最高!」という感じだったのですが(笑)、こちらはUgokuWareさんの意向なのですか?
UgokuWare
はい(笑)。一応キャラクターが3人いるイメージで、Lサイズ・Mサイズ・Sサイズ、といった感じで身長と体格で分けているんですけど、今回試遊していただいたのはLサイズに当たる大きめのキャラクターとなっています。
──製品版が出た際にはLサイズで遊ばせていただきます(笑)。それでは最後にひと言お願いします。
UgokuWare
本作は、当初おもに男性向けのゲームとして開発していたのですが、こういった展示会に出展してみると女性ユーザーからの反響もいただけました。ですので、今後はコーディネートできる要素だったり、オシャレできる要素も入れつつ、男女ともに受け入れられるゲームにしていけたらと思っています。
──本日はありがとうございました!
『Dress the Duel』はSteamにて2025年に配信予定で、ウィッシュリスト登録が受付中だ。ぜひ登録して、もちもち着せ替えライフに備えよう!