
アリアハンの勇者と仲間たちの壮大な冒険
国内で380万本という記録的な売上を達成し、多くのゲーム作品やポップカルチャーに影響を与えた『ドラゴンクエストIII』。筆者が遊んだ初めてのRPGも本作でした。遊んでいなければゲームライターにはなっていなかったでしょうし、この記事も書いていなかったでしょう。ありがとう、堀井雄二さん!
堀井雄二氏と言えば『ドラゴンクエスト』のイメージが強いですが、ゲームデザイナーとしてのデビュー作は『ラブマッチテニス』という作品。堀井氏はゲーム・ホビープログラムコンテストに『ラブマッチテニス』を出品し、ゲームの世界に足を踏み入れることになります。その後、視察のために訪れたApple Festで『ウィザードリィ』と出会い、どっぷりとハマったことを機にRPGへの熱が高まったのだとか。
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海外版についてもう少し語ると……ファミコン版に登場するオルテガのビジュアルは、盗賊カンダタと同じでした。しかし、海外版では専用グラフィックに。スーパーファミコン版も同様に専用グラフィックが導入され、「グラフィックが変わった!」と思った方も多いかもしれません。
物語の展開で驚くのは、旅の目的であるバラモスを討伐した後も物語が続くことがわかったとき。いまでこそ『III』では黒幕が別にいることは有名であるものの、当時プレイしていた人は驚いたことでしょう。筆者は驚いたことよりも「まだこのゲームが遊べるの!?」という喜びのほうが大きかったです。『III』がおもしろいのはもちろん、子どものころは1本1本のゲームが貴重でしたからね(笑)。
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ちなみに、仲間を加えずに勇者ひとりでクリアーすることも可能。勇者以外のひとり旅もできますが、勇者をパーティーから外すことはできないため、ほかの職業で挑戦する場合は勇者をわざと死なせて棺桶を引きずりながら擬似的なひとり旅でプレイすることになります。魔法使いでクリアーを目指す人などもいるので、すごいのひと言に尽きます。
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なお、前作は後半からゲームバランスがシビアになりクリアーするのもたいへんでしたが、本作ではバランスが大きく調整されています。幼いころの自分でもクリアーできたので、最初に遊んだRPGにして最初にクリアーしたRPGになりました。この初心者にもやさしく誰でもプレイできるところが「ドラゴンクエスト」シリーズの魅力かと思います。
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また、2024年11月14日には、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC(Steam/マイクロソフトストア)向けにHD-2D版の『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売。発売からひと月足らずで全世界出荷・ダウンロード販売本数200万本突破が発表されるなど、大きな話題となりました。