コーエーテクモゲームスより、DMM GAMESとSteamにて配信中のバカンス&コミュニケーションゲーム『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナス バケーション』(以下、『DOAXVV』)。
本作は南国の楽園・ヴィーナス諸島が舞台。プレイヤーであるオーナーが、対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ』シリーズの女の子や、本作オリジナルキャラクターたちとバカンスを楽しむゲームです。
2022年より順次追加されているコンテンツ“トゥルーカラーアップデート”(以下、TC)。これは登場している女の子が不定期に選ばれていき、その魅力を大きくアップグレードするもの。専用水着やセリフ、ポーズが実装されるほか、より恋愛感の増した新エピソードが楽しめるのも特徴です。
今回は『DOA』シリーズより登場している女の子・ほのかが選ばれました。ほのかはシリーズ作品では比較的新しい女の子ですが、登場するや否や大きな人気を獲得。いまではシリーズを代表する、もうひとつの顔とも言える存在になりました。
本記事では、『DOAXVV』のプロデューサーを務める作田泰紀氏、そしてほのかのキャラクターデザイン、ほのかのトゥルーカラーコーデのデザインを担当した、フリーイラストレーターのfubuki氏へのインタビューを掲載。2025年の運営目標などをお聞きしつつ、ほのかのトゥルーカラー(以下、TC)アップデートについてたっぷりとお聞きしました。
作田泰紀 氏(さくだ やすのり)
『DOAXVV』プロデューサー。2021年6月までは本作のディレクターを務めた。『DOA3』の開発からキャリアをスタートし、約20年以上にわたって『DOA』シリーズに携わる。(文中は作田)
fubuki 氏
元コーエーテクモゲームス所属。マリー・ローズや、ほのかなどのキャラクターデザインを当時担当した。現在はフリーランスのイラストレーターとして活動し、『シェルノサージュ DX』、『アルノサージュ DX』のパッケージイラストなども手掛けた。(文中はfubuki)
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ほのか専用TCコーデ“クロス・ザ・ライン”
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2025年からの『DOAXVV』
――まず軽くですが、『DOAXVV』全体のお話をお聞かせください。2024年11月に『DOAXVV』は7周年を迎え、リアルイベントも開催されるなど、大きな盛り上がりを見せました。改めて、いかがでしたでしょうか?
作田
いままでと違ったのは『DOAXVV』を続けつつも、『Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -』(以下、『VVプリズム』)を発表し、7周年を迎えたことです。『VVプリズム』が産まれたのも、7年間オーナー(※『DOAXVV』におけるプレイヤーの総称)の皆さんに愛していただけているのがすべてだと思っています。
7周年を記念して一部のオーナーの皆さまを観客としてご招待したイベントも2023年のものよりも規模を大きくしましたし、実施したアップデート内容も含めて、全体的にすごく喜んでくださってよかったなと実感しています。
――今回のアップデート内容はいままで以上にものすごく多岐にわたっていて、コンテンツボリュームもあり、とてもうれしかったです。ただ、あまりにも内容が多くて、オーナーの皆さんはアップデートの内容を体験するのが少したいへんそうにも見えました。小分けしてもいいのではとも思うのですが、やはり周年のタイミングに寄ってしまうのでしょうか。
作田
やはり周年のアップデートについて、コンテンツの追加や遊びやすくなることを期待しているオーナーさんは多いと思います。そこに応えないといけないですし、応えたいと毎回努⼒しているので、周年のタイミングは最重要として考えています。
また、周年アップデートの作業は、通常の運営を続けながら並⾏して進められるものもありますが、中規模以上の更新となると、それ専⽤のチーム編成をしないとなかなか難しいです。ですから、周年のタイミングに合わせて、周年アップデート⽤のチームを作って対応しています。
通常の更新と並行して対応するのはかなりたいへんなので、どうしても周年に寄ってしまう部分もありつつ、頻繁に対応することは難しかったとしても周年では絶対にご期待に応えないといけないと考えているために寄せているとも⾔えます。ただ、遊びにくいと思われるところは我々としても何とかしたいので、随時対応していけるように今後も努⼒していきます。
――また、7年目の誕生日水着、カクテルをテーマにした“ノクターンコーデ”は、大人っぽいセクシーな水着になっています。なぜカクテルをテーマにしたんでしょうか?
作田
ここ近年はテーマの選定に毎回苦しんでいて、もうすでにノクターンコーデのつぎのテーマを検討する話が進んでいるのですが、苦しんでいる最中です(苦笑)。前回は“リンカネコーデ”として異世界転⽣モノと“オイル”をテーマにしました。ヒーラーとか騎士などコスプレ風の⽔着は喜んでもらえるものの単発の盛り上がりで終わってしまうと弱いなと感じていたので、いっそ誕生日のテーマとして異世界転⽣モノというすべての女の子でつながりを作れれば、いろいろな女の子に着せることで相乗効果的に喜んでいただけるのかなと思いまして。
今回の“ノクターン・コーデ”は、質感や大人っぽい水着をダイレクトにお届けしようと決めました。7周年のタイミングでナイトプールですとか、プールバーなどが登場したこともあって、その雰囲気とマッチさせるためにカクテルをテーマにしました。
ちなみにどのカクテルをモチーフにするのかは、カクテル好きのスタッフがそれぞれ由来や理由を決めて選定しています。プールバーも、もともとはプールの横にあるようなものにしようと考えていましたが、せっかく作るのであればと、本格的なバーをご用意しました。“ノクターンコーデ”と合わせて、ぜひ楽しんでほしいです。
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ノークターンコーデのひとつ、ノクターン・ディザイア(女天狗)
――ビリヤードの球を飛ばすという遊びも入っていますが、なぜ取り入れたのでしょうか? 正直、なかなか反響もつかみにくくて(笑)。
作田
うーん、言語化が少し難しくて……うまく言えず申し訳ないですが、とにかく体験してみていただきたいです!(笑)
実際に触れてみないと伝わらないコンテンツではあると思うので、引き続きオーナーの皆さんからどのような反応が返ってくるのか、注目していきたいと思います。
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この球体を好きなところに飛ばすことができ、球が弾けて、いろいろとあったりします。静止画では伝わらないコンテンツです。そして謎です。
――2025年となりましたが、今年はどのような運営目標を立てていますか?
作田
2024年はふたりの女の子をセットして撮影できる“ユニットポーズ”、3人の女の子を並んで表示できるなど、新たな撮影体験を楽しめる環境づくりを整えてきました。撮影についてはやはり皆さん楽しんでいらっしゃる要素だと思うので、2025年も引き続き拡張していきたいです。
また、インタビューなどでも「検討しています」とお答えしつつも、まだ手が加えられていない部分は多々ありますが、そこもできれば改善していきたいです。直近ですと「同じような内容のイベントが多い」といった意見があることも認識しています。新たなイベント形式を実施したりですとか、そういった部分もなんとかお届けしたいと考えています。
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ナイトプール、サッカー風水着、3人撮影などなど7周年のタイミングで撮影がより楽しくなりました。
――ちなみに『VVプリズム』を試遊したことでふと思ったのですが、イベントシーンやエピソード、トップ画面などでUIを非表示にできますよね。ただ、“DISP”などが表示されて、完全には非表示にはなりません。エピソードの撮影を楽しむという面で、“DISP”表示も消せるようにできませんか? 簡単そうですし!
作田
じつは、スタッフが西川くんさんのXのポストでご指摘いただいていたのを見つけまして、ホーム画面についてはすでに対応進行中です。近日中にリリースできるかなと思います。ホーム画面以外については、今後検討させてください!
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ほのかがオーナーに迫るまで
――⼥の⼦ひとりに絞って魅⼒をさらに⾼めるTCアップデートですが、これまで「アイデアがまとまった順番で配信する」とお聞きしていました。ただ、 fubukiさんが前回担当されたマリー・ローズの場合は、それ以前にfubukiさんとのコラボが企画中だったこともあり、その企画が結果的にマリー・ローズのTCアップデートのコンテンツに内包される特殊な形でしたよね。ほのかの場合はどうだったのでしょうか︖
作田
マリーのTCアップデートの時点で、インタビューでも「つぎはほのかですか?」とお聞きしていただきましたし、オーナーの皆さんからも「ほのかも早く見たい!」と、ご要望はいただいていました。そのため、私の中でマリーのTCを発表した直後から、ほのかのTCコーデもfubukiさんにお願いするとともに、いち早くお見せしたいと考えていました。
まだまだアイデアもまとまっていない中、fubukiさんと⽅向性をかなり簡単にお話ししたりもしましたが、その後開発側で具体的な検討の段階まで落とし込むまでに何度も没案になってしまったりと、申し訳ないのですがものすごく時間が掛かってしまいました。ようやくまとまったのがいまから約1年前で、そこから実際にデザインのご依頼や、制作に取り掛かることになりました。
――ではマリーだけでなく、ほのかのキャラクターデザインを担当されたfubukiさんが、デザインすること前提でTCアップデートの内容を固めていったんですね。
作田
そうです。マリーの際はあとからTCアップデートという施策としてフォーマットが固まり、それに合わせていきました。一方、ほのかの場合はすでに何⼈かの⼥の⼦のアップデートも配信していましたから、TCアップデートのフォーマットもある程度決まっていましたし、特別な進行ではなかったですね。
――ちなみに、マリーのTCアップデート後の反響を、fubukiさんはどう受け止めていますか?
fubuki
作田さんから「オーナーの皆さんにたいへんご好評をいただきました」とお聞きし、とてもホッとしました。またゲーム外ですと、キューズQさんからフィギュア化の企画が進行したりですとか、国内外問わずコスプレイヤーさんたちにコスプレをしていただいたりと、マリー好きの皆さんのハートを射止めることができたんじゃないかなと実感しています。
――では、ほのかのTCコーデのお話を実際にいただくとなったとき、fubukiさんはどう感じられましたか?
fubuki
じつはご依頼をいただく前から自分の中で勝手に内容を考えて温めていたんです。そうしていたら実際に作田さんからご依頼をいただいて。コンセプトなどをお聞きしたとき、私の中で温めていた内容とそれがマッチしていたんです。
私も開発チームも“セクシーな方向性”を目指していたんですね。それが合致したので、心の中でガッツポーズをしながら制作に挑みました。
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――デザインはどのような内容を想像していたのでしょうか?
fubuki
妄想の段階では、色合いとしてモノトーン調のデザインがやりたいなと考えていました。『DOAXVV』のほのかの水着は、白くてフワっとしたものやパステルカラーで明るく魅せたりするものと、柔らかい印象を持つ水着が多いですよね。きっと、それは彼女のキャラクター性などから膨らませた方向性でマッチしていると思います。
今回はそうではなくて、意外性があって大人っぽさも感じられる方向性がいいのではないか、と妄想していたんです。ちなみに、モノトーンの配色にするアイデアは、ほのかの持つ“牛さん”のイメージからも取り入れたものです。
実際、『DOA』本編ではモノトーン調でデザインした“ニューカマー応援コスチューム(私服コス)”がとても人気でした。モノトーン系のデザインでも、きっと『DOAXVV』のオーナーの皆さんにも受け入れてもらえると思い、今回のTCコーデで挑戦してみました。
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――タイミングのお話なのですが、ほのかは『DEAD OR ALIVE 5 Last Round(以下、『DOA5 ラスト ラウンド』)での登場から10周年を迎え、さらに2025年3月27日に『VVプリズム』にも登場します。とくに、イマーシブ恋愛アドベンチャーである『VVプリズム』を体験していただく前にほのかのTCアップデートをやっておきたかったのかな、と感じました。
作田
正直に申し上げると、偶然です。『VVプリズム』のインタビューでもお答えしましたが、『VVプリズム』は約1年くらい掛けて、ギュっと濃密に作っているタイトルです。ほのかのTCアップデートはいまから約2年ほど前から始まったものですから、ほのかのTCアップデートのほうが先に動いています。
実際に皆さんにお届けするタイミングが近くなったのはたまたまなのですが、とはいえ内容を意識していなかったわけではありません。ほのかのTCアップデートを目指す過程で、彼女のことを改めて見つめ直していたおかげで、『VVプリズム』で描きたい内容にまとめられそうだと思ったところではあります。
ちなみに、ほのか10周年のタイミングであることも偶然なのですが、巡りあわせと言いますか、何か運命的なものは感じてしまいますね。
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――具体的には、どのような点を見つめ直していたのでしょうか。
作田
TCエピソードで難しかったのは、ほのかとオーナーの距離が近付き、“好き”な想いでつながるまでの過程を考えることです。ほのかならば想いをどう伝えるだろうか、どう描くのが正しいだろうか、と⾒つめ直していき、なんとか着地することができました。その経験もあり“ほのか”への解像度が上がったことから、『VVプリズム』 での物語の中でもスムーズに描くことができたのかもしれないですね。
ということで、制作の過程で関係性はあるのですが、ほのかが『VVプリズム』 に登場するからTCアップデートの対象に選んだというわけではありませんでした。
――なるほど。TCアップデートはプレイヤーであるオーナーとの、“恋愛感”がグッと感じられるものですが、イマーシブ恋愛アドベンチャーである『VVプリズム』と、どう体験を書き分けているのでしょうか。
作田
『VVプリズム』は複数の⼥の⼦たちと進んでいく物語の中で、皆さんの選択によってほのかとの関係を強めることができます。ですので、まず最初に全体の物語があり、そのストーリーの流れのひとつとしてほのかと想いが通じ合う描きかたをしています。一方『DOAXVV』 のTCアップデートは、オーナーとほのか、⼀対⼀で向き合うふたりの関係性でしか成り立たないような物語がTCエピソードとして描かれています。
そしてTCエピソードである物語のテーマとなるのが、“TCコーデ”です。これまでも描いてきましたが、女の子がその水着を用意して、その水着にどの想いを込めているのかなど、キーアイテムとしてオーナーとの距離が近付くのが、TCエピソードのストーリーなんですよね。
ですから、描くポイントもテーマもぜんぜん異なります。近いタイミングでリリースすることにはなりますが、それぞれまったく別のほのかの魅力を感じてもらえると思っています。
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――では、ほのかのTCアップデートを、どのようなイメージで作り上げていったのでしょうか。
作田
先ほどもお話しましたが、まずはTCエピソードのスタート地点として、ほのかの恋愛感をどう描くかが課題でした。同時に「オーナーの皆さんは、ほのかのことをどう思っているんだろう?」とも考えていました。
彼女は、ある意味恋愛感がない仲のよい友だちの関係性であることが人気な理由にも感じていました。ほのかはオーナーを誘惑してたぶらかすわけでもないですし、試したりもしないですし、見ていて癒される、安心感があるのも人気の秘訣だと思います。
一方「ほかの⼥の⼦が好き」と思うオーナーさんたちは、おそらく「ほのかは何を考えているのかわからない」と、感じているんじゃないでしょうか。 ただ、同じような反応をもらいがちなルナのように完全に何を考えているのかわからないミステリアスな魅⼒を持っているわけでもありません。ルナとは違いながらも、ほのかにも不思議な女の子と感じる側面はありますし、それが原因で好きと思いにくいオーナーさんがいらっしゃるように感じていました。
私は違いますし、言いかたが適切ではないかもしれませんが、オーナーさんの印象としては、ひとりの“⼥の⼦”ではなく、ゲームやアニメにいる魅⼒的な“キャラクター”として⾒てしまっているのかもしれないと考えました。その枠組みを超えたいと思っていたので、“18歳のほのかという等⾝⼤の⼥の⼦が、どうオーナーにアタックをするのか”を具体的にイメージして描くことで、オーナーの皆さんに“ほのかの彼女感”を感じてもらうことを目的としてコンセプトを作っていきました。
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――どのようなコンセプトに落ち着いたのでしょうか?
作田
等⾝⼤のほのかがオーナーにアタックをするならば、 とにかくオーナーに自分のことを意識してもらうために“18歳の女の子”としてできる精いっぱいのアタックをするんじゃないかと思いまして。その決意のもとでアタックしているので、状況によってはほのかとしては精いっぱいがんばった“ヒミツのほのかアタック”を仕掛けることもある得るはずです。ただ、我々としてわかっていたのは、少なくともオーナーの皆さんは彼女の“恵まれた身体”を意識しているはずなので、ストーリー上の描きかたはしっかりと考え抜かないといけませんが、TCでも彼女の魅力としてしっかりとお届けしないといけないということでした。
――ほのかが自身が意識しているかどうかは難しいところですよね。
作田
そこはすごく議論を重ねたところです。こちら側が描きたいコンセプトはほのかだけの魅⼒をフィーチャーすることですが、過去作の演出でもマリーに恵まれた身体であることを⾔われてもキョトンとしていたりしたので、ほのか自身としてはきっと意識していないと思います。
ですから、無理にセクシーアピールするようなのは違うと感じていました。ただし、ほのかがオーナーと何らかの流れで触れあってしまうようなシチュエーションとなった際には、ほのか自身もドキドキしつつも近付きたい、オーナーさんに触れ合いたい、という感情にもなるだろうと。「そういう状況ならば、あり得るかもしれないよね」と議論した結果行きついたので、今回TCエピソード内でも、そういったシチュエーションが実際に描かれていきます。
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TCコーデ恒例のカスタム機能も存在。ホットパンツなし版。
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ホットパンツ&アームカバーなし版など、パーツを着脱可能。
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リボンの結びから伝わる、ほのかの魅力
――今回配信されるTCコーデ“クロス・ザ・ライン”についてお聞かせください。まず、水着のコンセプトを教えてください。
fubuki
まず開発チームからいただいたのが、作田さんがおっしゃるような“ほのかの恵まれた身体を活かして、オーナーさんを悩殺するぞ!”といったコンセプトでしたね。ほんわかとした性格のほのかが、“私はオーナーさんが好き”と認識して、自分からセクシーな水着を選んで着ている、といったことを体現する水着を目指しました。
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“クロス・ザ・ライン”設定画
――序盤に『DOA』本編で登場した、“ニューカマー応援コスチューム(私服コス)”のお話がありましたよね。最初に見た印象が、まさに“ニューカマー応援コスチューム(私服コス)”を意識されているんだな、と感じました。
fubuki
はい、とても強く意識しています。他作品での客演時も、“ニューカマー応援コスチューム(私服コス)”で登場したりと、デフォルトコスチュームを席巻するくらいの人気があると思っています。また、『DOAXVV』では実装されていないコスチュームです。ですから、この方向性を踏襲すれば、きっとオーナーの皆さんも喜んでもらえるんじゃないかと考えました。
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ほのか“ニューカマー応援コスチューム(私服コス)” ※『DOA5 ラスト ラウンド』より
――水着姿や共通の衣装などは別として、ほのか専用の明確なセクシー系コスチュームって、じつは本編ではあまりなかったりしますよね。
作田
『DOAXVV』での話になりますが、もともとTCコーデを作ることになった理由のひとつが、完全に⼥の⼦専⽤にデザインされた⽔着は登場初期に配信した⽔着しか存在しておらず、そういった特別にデザインされた水着がほしいと要望いただいていたからでした。ですので、ほのか専用の明確なセクシー系水着は存在していない認識で間違いないです。
また、fubukiさんの⾔うように、『DOAXVV』 での描きかたもほんわかとフワフワしたイメージのほのかの部分に寄せていました。
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――新髪型も相まって、一歩年齢感が増したように思います。大人っぽいほのかを描きたいんだなと感じたのですが、いかがでしょうか?
fubuki
“ちょっと背伸びをしたほのか”を意識していました。ほのかは妹的な立ち位置の女の子ですが、そこからひとりの女の子と恋愛対象として見られたい! と、自分を変えようと努力するわけです。大人っぽく見られたいという努力が見た目からも伝わることを意識していました。
また、新髪型ですが、これまでのほのかの髪型は、基本的には少し幼いアニメチックなイメージのものでした。そこから離れて、今回はクールでアシンメトリーな髪型にしています。前髪や後ろ髪もいつもより少し長くして、より女性らしさを感じられるデザインにしました。
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――とても色っぽさを感じられていままでにない魅力が伝わってきました。髪飾りもいままでの“ドクロちゃん”のようなキュート系ではなく、シルバーアクセサリ系になっていますよね。
fubuki
いままで登場したほかのTCコーデは、よく金属系や宝石があしらわれた髪飾りを付けていることが多いので、そこを踏襲して彼女に合わせた髪飾りにしています。
――レザー生地のような部分がありつつ、たしかにセクシー系ではありますが、リボンの結びや白い布地など、少しだけキュートさも残されている印象があります。
fubuki
あまりに強くセクシーに寄せてしまうと今度はほのかに似合わなくなるだろうと考えていました。彼女らしさを残しつつ、そこの塩梅を調整しながらベストマッチするセクシーな水着を目指したんです。
また、右手の手袋も、じつはほのからしいポイントです。秘密の力を宿した右手を隠すために、『DOA』本編のデフォルトコスチュームは右手を隠していたりしますから、そこを意識しています。
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――ほのかを象徴する“ドクロちゃん”と“モーモちゃん”が合体したようなキャラクターもいますよね?
fubuki
これは私の中で勝手に妄想した設定ですが、“ドクロちゃん”と“モーモちゃん”はほのかの好きな、それぞれ別ブランドのキャラクターです。それが今回、両ブランドがコラボしてセクシーラインの“ドクロモーモちゃん”というブランドができたんです(笑)。そういった部分でも、ほのからしさを残しています。
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――物語では詳細は描かれないと思いますが、じつは“クロス・ザ・ライン”は、ほのかが自分で好きなブランドに発注した水着なのでしょうか?
fubuki
これも勝手な妄想ですが、通販で買った水着なのですが小さいサイズの水着を買った、という設定を考えていました。
――ああ、だからこう、いろいろと食い込んでしまったりと(笑)。そういった設定やコンセプトなどを盛り込みつつ、どのように水着をデザインされていったのでしょうか?
fubuki
小さいサイズを買っていると妄想したのは、ほのかは“恵まれた身体”でありますが、そのことを少し気にしていて、オーナーさんには細く見られたいだろうと考えたからなんです。
ですから布面積が少なかったり、身体にすごく食い込んでいる部分があったりします。もちろんそこでセクシーさを出している部分もありますが、そういった考えで着ている部分から、ほのかのかわいらしさですとか、オーナーさんへの想いなどを感じてほしいです。
とくにここまで胸へ食い込む表現は、ほのかではあまり描かれていなかった要素だと思います。
作田
食い込み自体はあるにはありましたが、やはりほかの女の子との共有デザインですから、ここまでほのか専用に食い込ませたことはなかったですし、どうしても表現しきれない部分もありました。彼女の身体に合わせるのだから、そこはしっかりとこだわろうと話をしていましたね。
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fubuki
私がアートディレクターさんに「絶対に胸の食い込みは実現してください!」って強く要望していました(笑)。みごとに実現してくださり、ありがとうございます。
作田
お気に入りのブランドであること、胸元の魅力が最大限に強調されるデザインであることなど、fubukiさんのほのかへの想い入れがすごく伝わってきて「より一層気合が入りました」と、アートディレクターからコメントをいただいています。
fubuki
ありがとうございます。皆さんと心をひとつにして制作できたと思っています。
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――ちなみに、胸の下に水着の紐とリボンで、“十字マーク”みたいなものができていて、いろいろと“クロス”している水着なのだなと感じていました。
fubuki
ああ、そう見ていだけるんですね! たしかに十字マークに見えますが偶然の産物です。結果的には名前も“クロス・ザ・ライン”ですから、うまく嚙み合ったんじゃないでしょうか。
作田
ちなみに“クロス・ザ・ライン”の名称は、いちばん描きたい“ほのかとオーナーとの友だちの関係性を一歩超える”といった意味合いを込めて、“クロス・ザ・ライン”と名付けました。また、おっしゃるように私も水着のデザインの中にいろいろとクロスしている部分があると感じていたので、デザインからも名前を取っています。
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胸の下にクロスが!
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――なるほど。またリボンは結び目が少し甘いと言いますか、綺麗ではありませんよね?
fubuki
それは意図的に入れてみました。この水着は、ほのかが自分で着て自分でリボンを結んでいます。不器用なのでうまく結べなかったりもしますが、それでも綺麗に見てもらおうとなんとか形にしたリボンの結びなんです。
そうなると、いまにも解けてしまいそうな危うさを感じられますよね。そういった部分でドキドキ感も味わってほしくて取り入れた要素になっていますので、ぜひ注目してみてください。
――ああ、たしかに! 腰あたりの紐なんて、左右で高さが違います。ひとつの水着で、別々の食い込みが味わえる贅沢な水着ですね。
fubuki
ほのかがうまく着れていないことを表現したものなのですが、結果的に一粒で二度美味しくなったのであればよかったです(笑)。
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――紐もそうなのですが、そもそも“クロス・ザ・ライン”は左右非対称のデザインになっていて、とてもリッチな作りだと思いました。左右対称であれば、片方作ればもう反対側をそのまま持ってくればいいと思いますが、半々で2着作っているようなものですよね。
fubuki
私がもし「作ってください」と言われたら、イヤだなぁ、面倒だなあと思いますね(苦笑)。アームカバーも足の飾りも左右非対称ですし、紐やパンツの履き具合もよく見ると左右非対称ですから。でもきっと『DOAXVV』なら作れる! 大丈夫! と信頼していました(笑)。
作田
やはり、fubukiさんにお願いしているからこそ実現できているのだと思います。開発チーム内だけで作っていると、妥協と言いたくはありませんがどうしても工数のことですとか、こだわれるポイントなどを絞ったりですとか、意識的に作業効率などを考えてしまうものです。fubukさんのデザインがあるからこそ挑戦できている部分もあるでしょう。
fubuki
決して左右非対称にこだわりたかったわけではなく、“ほのか”に合うデザインを考えてこういう形になりました。彼女のキャラクター性を感じてほしくて取り入れたんです。
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――3Dモデル化して、さらに調整を加えた部分などはありますか?
fubuki
デザイン画の靴を見てほしいのですが、本来はもっとわかりやすく左右非対称のデザインでした。じつは3Dモデルにしたときに、足首が見えないと脚全体が美しく見えないことがわかって。そこだけ無理を言っていまの形に変更させていただきました。
――個人的にですが、ほのかのことは“太めである”とは思っていないのですが、足だけ見ると、たしかに太い……ですね(笑)。
fubuki
そうなんです(笑)。ほのかは『DOA』本編からも“ぽっちゃり”と“セクシー”の中間くらいに位置する身体の作りを追究した、唯一無二の女の子です。いろいろな部分から改めて注目していただいて、ほのかの肉感と言いますか、むちっと感も魅力に感じてほしいですね。
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――ちなみに今回fubukiさんのイラストも公開されました。ほのかが豊満なバストを持っていることはわかっていますが、イラストを見て最初に「胸でっっか!!!」って思いました(笑)。
fubuki
ありがとうございます(笑)。狙い通りです!
作田
fubukiさんのイラストと3Dモデルと並べたデコブロマイドをデザインしたときに、並べてみると「まずい、3Dのほのかの胸が⼩さく⾒られてしまうかも!?」と、心配になってしまったくらいです(笑)。
fubuki
そこはイラストと3Dの違いで、イラストの場合はかなり胸を大きく描かないと大きく見えないんですよ。だいぶ強調しないとほのかの大きなバストをアピールできないなと思いつつ、かといって大きすぎるとそれは誇張しすぎてほのかから離れていってしまいます。そこの塩梅は、じつはかなり苦労したポイントでした。
――ちなみに開発チームからの要望で、取り入れた要素などはありますか?
fubuki
開発チームから「とある演出を描きたいので、水着デザインする際に意識してほしいです︕」と聞いていたので、それが実現できるデザインにもしています(笑)。
作田
インタビューではぼかしていただきましたが、どういう要望だったのかは TCエピソードを観ていただけるとわかってもらえるような気がします(笑)。
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イラスト:fubuki (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved
ほのかのハートを受け止めて!
――また、TCアップデートを通してオーナーのことをほのかが「ナーくん」と呼んでくれるようになるんですよね。「ダーリン」や「あなた」などなど、恒例となった呼び名変更ですが、「な、ナーくん……!?」と今回もまた少し困惑しました(笑)。
作田
フィオナのときに「ダーリン」を実装することを決断した際に、それ以降も続けると決めて覚悟していたことではありますが、やはり難しいですね(苦笑)。すでにもう毎回困っていますが、ほのかはとくに悩んで、⾳声収録の台本を送付する前⽇までどうしようか決めかねていたほどです。
ほのかとオーナーの関係って、使い古された表現ですが、友だち以上なんだけれども恋⼈未満くらい。そこからさらに⼀歩超えて恋人となったほのかの彼⼥感をどういう呼びかたで表現しようかと。18歳のふつうの女の子が好きな男性のことを呼ぶときに「ダーリン」や「あなた」みたいなちょっと特殊なものではなく、もっと自然な呼びかただと思うんです。
それならば名前呼びが⾃然なんじゃないか、けれどもオーナーとの上下関係みたいなのも作りたくありません。そうしたときに「〇〇くん」と呼んでほしいと思ったのですが、「オーナーくん」だとふたりだけの特別感がなくて。そこから「オー」をとって「ナーくん」にしてみようと。
付き合ったカップルが特別な呼び合いをしたいとなったときに、ちょっと⾔いそうな呼びかたをイメージしています。と⾔いつつ、とても悩んだということはどう思われるかはかなり不安だということです(苦笑)。反響は本当にわからないのですが、私としては結果的に付けてみてよかったと思っていま す。
あえて懸念をいうと、名前の頭に“な”が付く名前の⼈はとくに喜べる要素になってしまったと思うので、そこで「特別感がありすぎる︕」と不満に思われないか⼼配です(笑)。あくまで、オーナーの「ナー」をとっての「ナーくん」です︕
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――“な”の付くオーナーさんがうらやましいです! マリー、ほのかと続くと、fubukiさんがキャラクターデザインを担当された女天狗やカンナがいると思います。彼女たちのTCアップデートでも、fubukiさんにお願いしたいと考えているのでしょうか?
作田
皆さんのご期待にはつねに応えたいと私は考えていますし、個人的にも機会があればまたごいっしょしたいです。もちろん確約はできませんし、何よりfubukiさんにご相談しなくてはならないお話ではありますが、きっとオーナーの皆さんも楽しみにされているのではないかな、と。
fubuki
私もぜひやってみたいです! と言いたいところですが、私の気持ちだけでは決まることではなくて、オーナーの皆さんの評価で決まることだと考えています。『DOA』シリーズのコンテンツにずっと関わっていきたいと思っているので、皆さんが今回ほのかのTCコーデを愛してくだされば、実現に近づけるのかなと思います。
作田
ありがとうございます。たとえばですが、我々開発チームだけで皆さんに納得してもらえる⼥天狗などのTCコーデを考えようとなったら、正直とても難しいと思うんです。ですので、fubukiさんにまた協⼒していただけるかもしれないというのはとても⼼強いです。でも、改めてお伝えすると皆さんの反響しだいであることは間違いありません。ですので、少しでも多くの方にほのかのTCコーデを手に入れていただき、いっぱいSNSなどでアピールしていただけるとうれしいです!
――最後に、おふたりからメッセージをお願いいたします。
fubuki
ほのか自身がオーナーさんにアタックするために本気を出して挑んだ水着です。ほのかのハートを、ぜひその手で受け止めてほしいです。
作田
ご期待されている方々が多い中、たいへんお待たせいたしました。ほのかのTCアップデートをお届けすることができてとてもうれしく思います。きっと皆さんに喜んでいただけるものにできたと思います。ぜひfubukiさんにデザインいただいた特別な⽔着、TCコーデ“クロス・ザ・ライン”をゲットしてほしいですし、ゲットできれば、ほのかが「ナーくん」と呼んでもらえるようになります!
ちなみに、もしもゲットできなかったとしても、TCガチャを10連引いてゲットしたおまけを手に入れることで、TCエピソードを楽しむことはできます。 ただ、TCエピソードはTCコーデの⽔着が欲しくなるようなストーリーにまとめているつもりですので、TCエピソードを観たあとにまたTCガチャにチャレンジしていただけるとうれしいです!(笑)
『DOAXVV』のほのかは、今回のTCアップデートによってよりかわいくなっていますし、『VVプリズム』でもほのかはかわいくなっています! 両方のほのかを愛していただけるとうれしいです! 今後ともよろしくお願いいたします!
KT Appでアフターインタビュー
本記事はコーエーテクモゲームスの公式アプリ“KT App”との連動企画。KT App内で先行公開されているインタビューではほのかのこれまでを振り返っているほか、後日にアフターインタビュー記事が掲載されます。今回のインタビューを読むことでより深堀りした開発秘話などが楽しめるので、気になる方はぜひダウンロードして読んでみてください!
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/31471/abe4428d942be73012434a1072f646c55.jpg?x=767)