
『ドラゴンクエスト』とサンドボックスが融合
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誰もが仰天したのは、まさか過ぎる“if設定”。ゲームの舞台は初代『ドラゴンクエスト』でおなじみのアレフガルドなのだが、闇の王“りゅうおう”が発した例のセリフ「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを○○○にやろう」に、勇者が「はい!」と答えてしまった世界を舞台に物語が始まるのだから驚かないほうが難しい。
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筆者のように当時リアルタイムで初代『ドラゴンクエスト』を遊んでいたプレイヤーは余計にテンションが上ってしまったのではないだろうか。しかも本家のほうは「はい」と答えると画面が暗転してリセットするしかない状況になっていたので、その先の世界が見られるというところもワクワクしてしまった。
本作の目的は荒廃した町を復活させて、竜王の討伐を成し遂げること。世界のすべてがブロックで構成されており、プレイヤーは自由に破壊して素材を入手できる。その素材を組み合わせて新たなアイテムを生み出し、建物を建てていくことで町が発展。その度合に応じてストーリーも進んでいくというわけだ。
筆者は自由にクリエイトできる系のゲームがわりと苦手なのだが、本作には“設計図”というアイテムが存在し、図面通りにブロックを配置すればオーケーと初心者にもやさしい点がありがたかった。もちろん必ず設計図通りにする必要はなく、自由な発想で作ることもできたのでオリジナリティーに溢れる町作りに夢中になった人も多かったことだろう。
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屋根がなくても建物として認められたところは、じつに『ドラゴンクエスト』らしくて笑ってしまった覚えがある。当然筆者は屋根を付けるなんて高等なテクニックは使えなかったので、初期の屋根がない『ドラゴンクエスト』風の町並みをせっせと作ったんじゃなかったかな。壊れかけの建物を修理して再利用なんてことも可能で、初心者にも遊びやすかったところも魅力のひとつだった。
時折、町にモンスターの襲撃があったのも刺激的でおもしろい。シリーズでおなじみの敵がワラワラとやってきては破壊の限りを尽くしていくので、町の守りも考えなければならない部分がロールプレイ的にも熱いシチュエーションでよかった。
筆者は最初はかなり景観に気を使っていたくせに、けっこう敵に押され気味になりがちですぐに景観は二の次に。最終的には町を壁で覆ったりして時間を稼いでいた(笑)。攻撃用の即席の足場だらけになったりもして、景観は最悪になってしまった覚えがある。
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2018年3月1日には、Nintendo Switch版がリリース。自慢の建物を作って応募する画像投稿企画も開催され、大いに盛り上がった。また、2024年2月14日にはPC(Steam)版も発売され、同じSteam版で続編の『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』をセットで購入すると割引になるバンドル版も同時に発売。
2018年12月20日には、前述した続編の『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』がNintendo Switchとプレイステーション4(PS4)で発売。2019年12月11日にはSteam版、2021年5月4日にはXbox One版、Windows10版も発売されている。
「ドラゴンクエスト」シリーズという大きな括りでの動きとしては、今年(2025年)にHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』が発売予定であることが明らかになっている。ドット絵をベースとした世界での冒険は、きっと心が震えるものになるに違いない。