
バラバラになった記憶を整理して事件の謎を解くアドベンチャーゲーム
本作は『リーガルダンジョン』や『Replica』を手がけた韓国のクリエイター、Somi氏による新作。韓国版はキャラクター名が韓国人名ですが、日本語版は日本人名に変更されており、違和感なくプレイできるようになっています。
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主人公は12年前に警察を退職した“清崎蒼”。ストーリーは彼女の前にひとりの若い警官が現れ、清崎蒼が携わった最後の事件であり未解決に終わった“犀華ちゃん行方不明事件”の捜査の協力を依頼しにくるというものです。
しかし、事件は12年前なので主人公の記憶は不明瞭。証言の時系列や語り手が曖昧なため、プレイヤーは事件や人物関係を推理しながら彼女の記憶を組み直していくことに。その過程で登場人物たちが全員が何かしらの理由でウソをついていることがわかり、12年前にはわからなかった真実が明らかになっていくのです。
登場人物の証言は、SNSのタイムラインのようになっているのが特徴。中にはハッシュタグが付いているものがあり、ハッシュタグを利用することで新たな証言が開いていきます。基本的にはハッシュタグをクリックすることでゲームが進行していきますが、根拠となる情報を選ぶものや日付を入力するものなどもあるので、証言の内容をしっかり理解していないと解けません。
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最初に表示されるのは、行方不明になった宮城犀華ちゃんの父・宮城哲郎の「これ以上、娘を探さないでください」という証言。そして、“犀華の母”からの「娘がいなくなりました」という事件の始まりを告げる連絡。しかし、ゲームを進めることで証言がどんどん増えていきます。システムはとても快適なので、プレイヤーは推理のみに集中できます。
時系列を正しく並べるとブロックがつながり、ひとつのブロックになることもあり、タイムラインの情報は視覚的にもわかりやすいです。また、ブロックを6回つなげると黄色い鍵が手に入り、ロックが掛かった証言を解除可能になる仕掛けも。黄色い鍵を使うことで、より重要な証言を知ることができるようになり、真相へと近づきます。
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早くて2時間、長くても5時間ほどで終わる短編アドベンチャーですが、やりがいのあるパズルのようなシステムとつぎつぎに明らかになっていく驚きの真実により、夢中でプレイできる傑作です。キャラクターの名前や役職などのプロフィールが明らかになるタイミングもよくできていて、遊んでいて飽きません。
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