ライトフライヤースタジオ × Keyが贈るスマートフォン、PC向けRPG『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)。50人以上の個性的なキャラクターが紡ぐ切ないストーリーが大きな魅力で、多くのプレイヤーを魅了している。そんな本作のメインストーリー第五章中編Part1が2024年12月13日に配信された。
今回は第五章中編の開幕を記念して、東城つかさ役の天海由梨奈さんと朝倉可憐役の芹澤優さんに対談形式でインタビュー。ネタバレありで東城と朝倉について詳しくうかがいつつ、東城と朝倉が鍵を握る第五章中編の印象や注目ポイントを語ってもらった。
※インタビューは2024年11月中旬に実施 なお、本記事は週刊ファミ通2024年12月26日号(No.1878/2024年12月12日発売)に掲載されている『ヘブバン』第五章中編開幕記念特集内のインタビューに加筆を行ったもの。
誌面では第五章中編のローンチトレーラーから紐解く注目ポイント紹介と、これまでのメインストーリーの振り返りに加え、麻枝 准氏、ゆーげん氏、柿沼洋平氏、She is LegendのXAIさん、鈴木このみさんからのメッセージもお届けしている。こちらも要チェックだ!
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天海由梨奈さん(あまみゆりな )
81プロデュース所属。『ヘブバン』では東城つかさを演じる。公式番組『ヘブバン情報局』のメインMCを務め、アニメやゲームなどの多方面で活躍。文中は天海。
芹澤優さん(せりざわゆう)
81プロデュース所属。『ヘブバン』では朝倉可憐を演じる。アニソン・ヴォーカル・アイドルユニット“i☆Ris(アイリス)”のメンバーとしても活動中。文中は芹澤。
キャラクターはふたりなのに4人いるみたいでおもしろい関係
――メインストーリー第五章中編が2024年12月13日に開幕しますが、いまの気持ちをお聞かせください。
芹澤
第五章中編の予告で朝倉とカレンちゃん(※)の会話シーンが流れ、びっくりした方が多いと思います。予告の通り、第五章中編では“朝倉可憐”という人物にフィーチャーした物語がたっぷりと展開されますのでご期待ください!
※カレンちゃん……朝倉の中に宿る殺人鬼の人格![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/28221/afe07eee1f0268775c646e844b05bff2d.png?x=767)
天海
第五章中編で東城と朝倉が大きく関わるとは思ってもいませんでした。「やっと朝倉の真に迫った物語が見られる!」と思ったら、東城が朝倉とカレンちゃんのあいだに入って……。いちユーザーとして第五章中編が楽しみです。
――改めてこれまでを振り返り、とくに印象に残っているできごとを教えてください。
天海
物語が進むにつれて、声優陣の絆がどんどん深まっているように感じます。“ヘブンバーンズレッド2nd Anniversary Party!”では、31Aを演じる6人全員がイベントに出演できてうれしかったです。
芹澤
先日、麻枝さんから「最初は朝倉可憐をふたりのキャストに演じてもらおうと思っていまたが、芹澤さんの演技を見てひとりでも大丈夫だと確信しました。すごく感謝しています」といったメッセージをいただいて、第五章中編の収録が近かったタイミングというのもあってとても感動しました。声優人生に残る想い出です。
――おふたりにとって『ヘブバン』はどんな作品ですか?
芹澤
麻枝さんの音楽には、心を開く力があると思います。『ヘブバン』にもその力が宿っていて、プレイすると心が開かれて青春時代に戻ったかのような感覚を味わえます。ラジオやイベントでユーザーさんと触れ合ったときは、同じ青春時代を過ごしたかのような感覚になれて、そんな作品はこれまでに『ヘブバン』だけです。
天海
収録やイベントを通してたくさんのことを経験させてもらっています。ほかの声優さんとの関わりを増やしてくれたことにも感謝していて、芹澤さんとは同じ事務所なので『ヘブバン』に関わる前から先輩と後輩という関係だったのですが、自分たちが演じる東城と朝倉の関係性もあって、素直に好きな気持ちを表現できるようになりました。もし『ヘブバン』がなかったら、芹澤さんとここまで仲よくなれていなかったかもしれません。
芹澤
うれしい(笑)。
天海
31Aを演じるみんなとも、会うたびに親しくなれています。『ヘブバン』があるからこそ、いまの私があります!
芹澤
何気ないことでも31AのLINEのグループでやり取りをしますよね。
天海
たしかに(笑)。最近だと“ヘブバン1000日感謝祭”のログインボーナス(※)で、3000クォーツか10000クォーツのどちらをもらったか報告し合いました。
※“ヘブバン1000日感謝祭”のログインボーナス……ログインすると3000クォーツ、もしくは10人にひとりの確率で10000クォーツがもらえたキャンペーン――おふたりにとって東城と朝倉はどんなキャラクターですか?
天海
第二章までは、東城をポンコツで、だからこそ愛したくなるキャラクターだと思っていて、子どもを見るような目で見ていました。第三章を越えてからは、“覚醒”した本来の東城(※)が出てくるようになって、東城と向き合うのがどんどん楽しくなってきています。
ひとつの役で違った方向に振りきれるのはなかなかないことなので、東城のことをもっともっと知りたいです。
※“覚醒”した本来の東城……冷静沈着で豊富な知識を持つ東城の本来の姿![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/28221/af64358b532519ea0bd30ba80f6268ed7.png?x=767)
東城つかさ
芹澤
正直まだまだわからないことが多いです。第五章中編で朝倉とカレンちゃんというふたつの人格を持つ朝倉可憐の魅力や本質を知って、ようやく仲よくなれた気がします。
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朝倉可憐
――朝倉の第一印象を教えてください。
芹澤
朝倉とカレンちゃんという二面性に魅力を感じてオーディションを受けることを決めました。キャラクターが謎に包まれすぎていたので、ほかの人はどんなふうに演じるのだろうと、気になったのを覚えています。
――続いて東城の第一印象を教えてください。
天海
金髪碧眼の美少女で諜報員という夢のようなキャラクターに惹かれて、初めて資料を見たときにすぐに演じたいと思いました。見た目もそうですけど、個人的に挑戦してみたいと思える要素をたくさん持っていたのも理由です。
たとえば、私からすると東城の声はけっこう高い声で、新たな演技に挑戦するいい機会でした。
――オーディションの段階で東城の覚醒について聞いていましたか?
天海
聞いていましたが、朝倉と比べると「そういった一面もある」くらいの簡単な説明でした。
――いまの東城と朝倉の印象はどうでしょうか?
天海
最初はボケてばかりでツッコミを和泉に任せきりだったのが、覚醒した本来の東城が登場してからツッコむことも多くなってきました。ポンコツな一面だけでなく覚醒した一面もあって、一度で二度おいしいキャラクターです。
芹澤
朝倉は心を開き始めていると個人的に感じています。私は初期のころは声が低く、暗い感じで朝倉を演じていました。いまは若干明るくなっていて、31Aのみんなと同じ時間を過ごしてなじんできているのではないかなと。
――朝倉が明るくなったのはディレクションがあったからでしょうか?
芹澤
ディレクションがあったわけではなく、自然に明るくなっていきました。だからいま第一章を振り返ってみると、ギャップにびっくりします。
キャラクターだけでなく声優たち自身も日々仲がよくなっていることや、いちユーザーとして31Aがいっしょに過ごしているところを見ているのが、演技に影響しているのかもしれません。
――東城と朝倉はいっしょに行動することが多いように思えます。ふたりの関係をどのように感じていますか?
天海
月歌と和泉、逢川と國見と比べるとバディ感は薄かったと思います。ですが、第四章前編から距離がどんどん近づきました。ふたりとも異なる人格があるので、キャラクターはふたりなのに4人いるみたいでおもしろい関係です。
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――尊いとかではなく“おもしろい関係”ですか。
天海
東城と朝倉だと尊い関係なんですよ。ただ、どちらかの人格が変わってしまうとカオスな状況になってしまう。それも二面性を持つキャラクターだからこそだと思います。
――なるほど。芹澤さんはどうでしょうか?
芹澤
東城の朝倉に対する好きと、朝倉の東城に対する好きを比べたら、朝倉の好きのほうが大きいのではないかなって。
朝倉は自身の二面性をコンプレックスに感じ、ほかの人と距離を置いているように見えます。だから東城のような二面性を持つ仲間ができたことが朝倉には特別で、きっと東城のことが大好きだと思います。
――東城と朝倉を演じるうえで心掛けていること教えてください。
天海
だんだん東城というキャラクターがなじんできて、最初のころにはなかった安心感が生まれてきました。いまはキャラクターの感情に寄り添いつつ、楽しんで演じるようにしています。
芹澤
朝倉の場合は話の流れに則って前後に話すキャラクターの雰囲気を壊さないようしています。カレンちゃんは“生きてる感じ”を大事にしていて、言葉を選ばずに言うと汚く下品に演じています。芹澤優としては嫌ですけど、恥ずかしさを捨て去って全力で演じていますね(笑)。
東城と朝倉の関係性が進んで絆が深まる第五章中編
――ここからはメインストーリーについてお聞かせください。メインストーリーでとくに印象に残っている場面を教えてください。
芹澤
山脇が好きなので、第一章の最後が印象に残っています。豊後の記憶障害を治療しようとがんばっていた山脇のやさしさが明かされ、仕事前に涙が止まらなくなって困りました。
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天海
私は蒼井との別れが衝撃的だった第二章のクライマックスです。この経験で31Aがより団結したので、印象に残っています。
――やはり蒼井の退場は意外でしたか?
天海
オーディションの雰囲気からいつか誰かが退場するかもしれないと予想していましたが、あんなに序盤だとは思いませんでした。
芹澤
唖然としましたよね。月歌が蒼井と呼んでいるのも、あだ名をつけるほど仲よくなりきれていなかったんだと後で知って、これでよかったのだろうかと心に穴が開きました。
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――第四章前編では東城と朝倉の過去の一部が明らかになりました。初めて知ったときはどう思いましたか?
天海
キャラクターの根幹を知るきっかけになって、あの過去がなければ東城というキャラクターが成立しないのだと実感しました。
芹澤
朝倉の過去は凄惨な内容ゆえに他人には話しづらいですが、話せるような人と出会って関係を築けたのだと感じました。より詳しい内容は第五章中編で明かされるので、ぜひプレイして朝倉の過去を受け止めてほしいです。
――第五章中編では東城と朝倉が鍵を握るとうかがっています。初めて台本を読んだ際、どのような印象を受けましたか?
天海
朝倉のエピソードを通して東城の新たな一面を知ることができ、うれしかったです。第四章前編と同様に、朝倉が過去と向き合うために東城が重要な役割を果たしています。
芹澤
私は立ち直れないくらい落ち込んで泣いてしまいました。演じられるか不安でしたね。
――第五章中編の収録でこだわったシーンを教えてください。
天海
ふだんの東城と覚醒した東城、どちらにも朝倉に想いを伝えるシーンがあり、そこはとくに大事に演じました。
芹澤
今回はどちらかというと朝倉のほうがいままで見せてなかった部分や一個乗り越えた部分を見せてくれます。朝倉の成長を表現できるよう、何度も録り直して丁寧に収録しました。
――第五章中編の注目ポイントを教えてください。
天海
これまでは月歌と和泉、逢川と國見の絆が描かれてましたが、ようやく東城と朝倉の絆を見ることができます。ふたりの関係性が一歩進むので、そこに注目してほしいです!
芹澤
学生のときに感じていたむずがゆさや胸クソ悪さが言葉で解明されますが、それも東城と朝倉の力がなければできませんでした。学校内で起きる大きな悪みたいなものに突っ込んでいく部分は注目ポイントだと思います。
『ヘブバン』を遊べば“喜”、“哀”、“楽”が味わえる
――『ヘブバン』を始めようか悩んでいる人に向けて、『ヘブバン』の魅力をお聞かせください。
天海
全部です。
芹澤
全部ですね。
天海
キャラクターが魅力的で、笑いあり涙ありの物語といろいろな要素がつまっています。人生には喜怒哀楽が大切と言いますが、『ヘブバン』をプレイすれば笑えますし、泣けます。“喜”、“哀”、“楽”を味わえるんです。第五章中編までメインストーリーがありますが、シングルプレイなので自分のペースでじっくりと楽しめますよ!
芹澤
『ヘブバン』は唯一無二の作品で、『ヘブバン』をプレイしないと味わえない感情があります。だから全員プレイしたほうがいいと思いますよ。全人類!
天海
ぜひ全人類にプレイしてもらいたいですね。
芹澤
冗談に聞こえると思いますけど、本当に全人類に届けたい作品です。さまざまなバックボーンを持ったキャラクターが集まっているので、絶対に共感できるキャラクターに出会えます。自分が愛着を持ったキャラクターが世界を救うために戦っている姿を見ると、がんばろうって思えるんですよね。『ヘブバン』は背中を押してくれる最高の作品なので、プレイしてもらいたいです。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
天海
第五章中編では学生時代に誰もが考えたことがあるような前に進むための葛藤が描かれ、東城みたいに正解を教えてくれるのではなく、導いてくれる存在の大事さを痛感しました。どの章もすばらしいですが、東城としてがっつりと関わっているので楽しんでほしいです。
芹澤
2024年の大仕事のひとつとして、山ほど叫んだり、泣いたりしながら精一杯収録しました。想いを誰かにぶつけるのではなく、自分にぶつける朝倉可憐の生き様を受け取ってください。