2024年11月3日に開催された同人・インディーゲーム展示即売会“デジゲー博2024”。その中で平成レトロ団地アドベンチャー『Danchi Days』の初プレイアブル出展が行われた。
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“とある団地”へと引っ越してきた主人公のホシノは、住民の高齢化によりしばらく開催されていない夏祭りを復活させるべく、相棒のモロキュウといっしょに住人たちを夏祭りに招待することにします。悩みや問題を抱えていて夏祭りへの参加が難しい人がいたなら、いっしょに解決してあげましょう。
団地の住人はあわせて151人(ひゃくごじゅういち……僕や作者さんと同世代なら石塚運昇さんの歌声が聞こえてきそうな数字です)。参加してくれる人が増えれば増えるほど、夏祭りは活気の溢れるものになりそうです。
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画面右上の数字は体験版にのみ設定されている制限時間です。
ゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された『さくらももこのウキウキカーニバル』や、『とっとこハム太郎』シリーズ、それからアニメ『あずきちゃん』などの作品群に影響を受け、これらのような温かくて“平成レトロ”を感じさせるゲームを目指して開発しているとのこと。
デジゲー博に出展されていた体験版では、数人の住人と夏祭り参加の約束をかわすゲーム冒頭をプレイできました。
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団地の探索では、住人たちとの対面でのコミュニケーションだけでなく、パソコンを使った情報収集も重要です。悪意のある記事を見付けてしまうこともありますが、使いかたに気を付ければ心強い味方になってくれるのがインターネット。
ホシノが新たなキーワードを思い付けば、検索で出てくるサイトも増えて、より多くの情報が手に入るようになります。得た情報が住人とのやりとりに役立つことも。PCのインターフェースやホームページの構成にも、人々が手探りでインターネットに触れ始めた“あのころ”が感じられてほっこり。
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悪意のある記事の書き手にもとある団地のステキなところを教えてあげようと意気込むホシノ。
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中にはネットとメールでのやりとりだけで夏祭りへの参加を約束してくれる団地の住人も。それだけ個人ホームページを読んでもらえたのがうれしかったようです。
“感覚ポイント”で遊べるさまざまなミニゲームも本作の特徴。ホシノの豊かな感性で周囲から刺激を受けることで、刺激に応じた短いゲームが始まります。これがきっかけで住人との絆が芽生えたり、新たな検索キーワードを思い付く場合も。
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竹ぼうきで掃除をするおじいさんの側で“感じる”ボタンを押すと、“音”にまつわるミニゲームがスタート!
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感性が豊かなホシノに掛かれば、う◯こが流れる排水管から人と人のつながりに思いを馳せることに。“つながり”のキーワードが手に入ります。
ほかにもアイテムの活用や、今回の体験版にはなかった“経験値”の要素など、製品版ではさらに多様なアプローチで住人たちとコミュニケーションを図り、夏祭りに招待することになるようです。
平成の文化へのリスペクトに満ちた『Danchi Days』ですが、これから来る時代への“祈り”も込められています。テーマのひとつになっているのは、とある団地で夏祭りが開催されなくなった要因にもなっている“高齢化”。そしてこの先のストーリーでは、“認知症”も重要なキーワードになるとのこと。
なにかと苦しいことも多い世の中ですが、あとほんの少しでも人と人が信頼し合って、協力し合うことができれば、なにかを変えていく原動力になるかもしれない……本作の明るい作風には、そんな想いが込められているように感じました。
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相棒のモロキュウは、カッパだけどキュウリが食べれません。ちょっと意外だけど、現実に生きる人間だって外見や肌の色だけじゃ判断できませんよね?
発売予定時期は2026年と少し先。ゲームのシステムはほぼできあがっていて、時間が掛かるのはテキストの部分とのこと。
待ち遠しいですが、151人の住人たちひとりひとりに命を吹き込むための台詞と、彼らに関連するWebサイト……そのテキストのボリュームを想像すると納得です。気長に、そして楽しみに待ちましょう。