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『サイレントヒル 2』と“第四境界”が贈る謎解き『Red Reaper』事件が復活! 1週間で10万人以上が体験した初コラボを総監督・藤澤仁氏が語る

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『サイレントヒル 2』と“第四境界”が贈る謎解き『Red Reaper』事件が復活! 1週間で10万人以上が体験した初コラボを総監督・藤澤仁氏が語る
『人の財布』『かがみの特殊少年更生施設』といった、オリジナルのARGこと代替現実ゲームを手掛けてきたクリエイター集団、“第四境界”。

 すでにファミ通でも、伊集院光氏などをはじめとする執筆陣が、続々とその現実とフィクションが混ざり合うようなミステリアスなゲーム体験に魅了されている。

 そんな第四境界の初のコラボレーション作品となったのが、先日100万本のセールスを達成したことでも話題となった、かのサイコロジカルホラー『サイレントヒル 2』の世界が日常世界を侵蝕していくアドベンチャーゲーム
『Red Reaper ~死者からの犯行声明~』
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 『Red Reaper ~死者からの犯行声明~』は、
『サイレントヒル 2』作中に登場する施設“サイレントヒル歴史資料館”のWebサイトを、実際にプレイヤー自身で探索していくことで、とある事件に巻き込まれていく……というARG体験が楽しめる内容となっている。

 ゲームはWeb上で9月24日から10月15日までの期間限定で公開されていたが、わずか1週間で10万人以上が体験。サイトへのアクセス数は600万回を超えるほどの人気に。
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 10月15日以降は新たに体験することができなくなっていたが、このたび、“第四境界ショップ”にて、
『Red Reaper ~死者からの犯行声明~ 公式ガイド』を購入すれば、いつでも物語を楽しめるようになった。見逃してしまっていた人や『サイレントヒル』ファンには朗報だ。

 また、今回の復活にあわせて、新エンディングや、複数人でのプレイや実況/配信時により快適にプレイできる“スピードモード”も追加になっている。
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Red Reaper ~死者からの犯行声明~ 公式ガイド

  • サイズ:A4
  • ページ数:40P
  • 同梱物:古い観光案内
  • 価格:3,800円(税込)
  • 発売日:10月25日予定

ゲーム機を使わない『サイレントヒル』のADVが日常を侵食する

 プレイヤーは実際にWeb上に存在するサイト“サイレントヒル歴史資料館”を探索することで、物語が展開。
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 歴史資料館のサイト内には全部で36の隠しリンクが存在し、それぞれ1~5のレベルが設定されている。それらのリンクを見つけていくことで、あなたはこのサイトに隠された“ある男の告発文”を目にすることに。
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公式ガイドと連動し、事件の深奥へ

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 その一方で、“サイレントヒル歴史資料館”は、サイレントヒル地域に関する歴史資料を保護する活動を行っている。あなたは、
『Red Reaper ~死者からの犯行声明~ 公式ガイド』に同封されている“古い観光案内”もまた、歴史資料館が求めている資料のひとつだと気づくはず。

 歴史資料館Webサイトにある“資料寄贈フォーム”のページから、観光案内の写真を送ることで、歴史資料館のスタッフとやり取りできるかもしれない。
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 歴史資料館のスタッフたちとは、“D4メール”というメールソフトを使ってやり取りが可能。

 このように、
『Red Reaper ~死者からの犯行声明~』では、実在するWebサイトの探索と、メールソフトを使ってのスタッフたちとのやり取りを繰り返していくことで、あなたの日常を、とあるひとつのサイレントヒルの事件が侵食していくかのような、奇妙な体験がもたされることとなる。

再リリース版の追加要素

  • 新エンディング 本編クリア後に、本編とは関係のない“新たなエンディング”が追加。このエンディングを体験するためには、追加されたいくつかの謎解きを突破する必要があるとのこと。
  • ゲームモードの選択 通常『Red Reaper ~死者からの犯行声明~』のクリアーには、メールのやりとりに実時間で5日程度の時間がかかる。だが今回、ゲーム内の待ち時間が大幅に短縮される“スピードモード”が新たに追加された。この“スピードモード”を選択すれば短時間でクリアーできるだけではなく、複数人で遊ぶ際やゲーム実況などでも、快適な配信やプレイが行えるようになった。
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 40ページの公式ガイドは、購入することで
『Red Reaper 〜死者からの犯行声明〜』のプレイが可能になるほか、冊子には「サイレントヒル」シリーズファンにとって貴重な内容が収録されている。

 さらに、Webサイト“サイレントヒル歴史資料館”に掲載された資料群を網羅しているほか、資料間スタッフからのメッセージや、同資料館が解説しているサイレントヒルの歴史の……一部の奇妙な“裏側”をも垣間見ることができるのだとか。

 また、第四境界ARG総監督の藤澤仁氏、コナミデジタルエンタテインメントの
「サイレントヒル」シリーズプロデューサーの岡本基氏、両人による本コラボレーションへのメッセージも収録されている。


 期間限定で実施されたコラボレーションだっただけに、見逃してしまったという人もいるかもしれない。だが、この公式ガイドがあれば、再び
『サイレントヒル 2』のサウスヴェイル地区に潜んだ事件が、あたかもあなた自身の日常を蝕んでいくかのような、ユニークなゲーム体験を味わうことができる。

 最後に、週刊ファミ通の
『サイレントヒル 2』発売記念特集に寄せられた、第四境界の藤澤仁氏から、あなたへのメッセージを再掲載してお届けする。『サイレントヒル 2』のARGが気になった方は、10月25日以降に第四境界オンラインショップを併せてチェックしてみてほしい。

藤澤 仁氏から、あなたへのメッセージ

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藤澤 仁ふじさわ じん

『ドラゴンクエスト』シリーズに長年携わり『ドラゴンクエストIX』と『Ⅹ』のディレクターを務める。2018年にシナリオ制作会社ストーリーノートを設立し、多くのゲームや映像作品のストーリー制作を手掛ける。2024年にARG(代替現実ゲーム)作品ブランド“第四境界”を立ち上げ、総監督として活動中。代表作に『人の財布』・『かがみの特殊少年更生施設』などがあり、現実と仮想が交錯する唯一無二の物語を作り続けている。

 “第四境界”が手掛ける“ARG”というのは、まだほとんどの人に知られていない未開拓ジャンルです。日本語では“代替現実ゲーム”と翻訳されるので、ゲームと言えば確かにゲームなのですが、私はむしろ新しい“物語表現”と言ったほうが適切だろうと考えています。ならばARGとは、従来の物語やゲームと何が違うのでしょうか。明らかに違うのは、物語と受け手(読者・ゲームプレイヤー)の関係性です。
 
 従来の物語は、受け手側が≪自ら出向いて≫堪能するものでした。例えば、“ゲームを買って遊ぶ”、“アプリでマンガを読む”、“映画を見にいく”など、すべてそうです。物語の世界の扉は、自分がその扉の前まで出向いて開く。それが当たり前でした。
 
 一方でARGは、物語側から自分の世界へとやってきます。物語の方から自分の日常に入り込んできて、扉を開くかどうか無言で問いかけてくる──そんな感覚です。
 
 なので私たちは、ARGというジャンルを時々こんな呼び方をします。
『日常侵蝕ゲーム』と。
 
  自分の日常に不意に侵蝕してきた物語の世界の扉を、開くかどうかは自分次第。こんなふうに説明されると、ARGというジャンルが極めて挑戦的で斬新なものであるということが伝わるのではないでしょうか。
 
 私が総監督を務める“第四境界”は、常に新しい物語表現を模索し続けるクリエイター集団です。これまで手掛けてきた作品は、
『Project:;COLDシリーズ』『人の財布』『かがみの特殊少年更生施設』など、いずれもオリジナル作品ばかりでした。それは、誰かの日常を侵蝕する物語は、まだ誰も知らないものである方が望ましかったためです。
 
 ですが今回の作品
『Red Reaper ~死者からの犯行声明~』は、「第四境界」初のコラボ作品です。すでにこの世界に存在するファンタジー作品と日常侵蝕型の両立は挑戦しがいのある難しい課題でしたが、多くの関係者の協力のもと、最適解を見つけられたと思っています。
 
 なぜ私が今回のコラボを引き受けたのか。理由は簡単です。それは今から23年前、私自身が
『サイレントヒル 2』という作品に恋焦がれたユーザーのひとりだったからです。
 
 さあ、もしもあなたがどこかで“古い観光案内”を手に入れたとしたら、もうあなたの日常に物語は侵蝕を始めています。扉を開くかどうかは、あなた次第。もしもよければ、サイレントヒルまでお越しください。私は一足先に、あの霧の街でお待ちしていますから。

『サイレントヒル 2』×ホラークリエイターインタビューシリーズ

『サイレントヒル 2』の狂気の世界に見せられたホラークリエイター陣へのインタビュー全6本を掲載。ホラーゲーム実況の第一人者・ガッチマン氏をはじめ、ゲームファンとしても知られる作家・乙一氏、そしてモキュメンタリーホラー小説で話題を呼んでいる作家陣『近畿地方のある場所について』の背筋氏や『行方不明展』の梨氏、また、ゲームのクリーチャーに造詣の深いホラー作家の黒史郎氏と、日本中の妖怪伝承地を巡り歩く妖怪探訪家の村上健司氏にインタビューから、多角的に『サイレントヒル 2』にしか描けないホラー表現に迫ります。

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[2024年10月25日13時15分修正] 記事内で公式ガイド発売日の記載に誤りがあったため、該当の文章を10月25日予定に修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
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