
『ファミコン探偵倶楽部』シリーズとは
本格的な推理アドベンチャーとして好評を博した本シリーズは、ゲームボーイアドバンスの『ファミコンミニ ディスクシステムセレクション』や、バーチャルコンソール用ゲームとして何度か移植されており、2021年にはNintendo Switchで2作ともフルリメイク版が登場。リメイク版はファミコン版のBGMを収録するといった当時の雰囲気を大事にしながらも、ビジュアルやボイスなどあらゆる面が大幅にパワーアップしていた。


今回は、記事担当ライターのジャイアント黒田による、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』のプレイレビューをお届け。なお、ネタバレには十分に配慮しているが、一切の情報を知りたくないという方はご注意いただきたい。
この夏、個性が強烈すぎる“笑み男”の虜になる

“笑み男”は作中で語られる都市伝説上の人物。笑顔が描かれた紙袋を被った姿で、泣いている少女の前にふらっと現れる。「永遠の笑顔をあげる」と告げて少女を絞め殺したうえ、頭に自分の物と同様の紙袋を被せて立ち去ると言われている。

英介はなぜ人気のない場所に向かったのか。英介や少女の遺体には、なぜ紙袋が被せられていたのか。仮に同一犯、もしくは模倣犯の犯行だとすると、犯人はなぜ18年の沈黙を破って新たな犯罪に手を染めたのか――調査を進めるたびにつぎつぎと新たな疑問が湧き、夢中になってエンディングまで駆け抜けた。
リメイク版よりも演出面がパワーアップ。プレイヤーの推理力も試される
リメイク版よりもキャラクターのアニメーションが豊富になっており、登場人物たちの表情がコロコロと代わったり、簡単な身振り手振りも加わっていたりするため、物語の没入感を高めてくれた。さらに、シリーズ初となる演出も用意されており、『ファミコン探偵倶楽部』の新たな可能性を体感できたのもうれしい。
ちなみに、個人的にイチオシのキャラクターは、本作から登場する神原大輔刑事と福山翼先生のふたり。ストーリーは基本的にシリアスだが、チャラチャラしているように見える神原刑事や、爽やかな熱血教師の福山先生の登場シーンが一服の清涼剤に。ふだんはお笑い担当(?)として何度も楽しませてもらったが、最終的にはふたりとも印象が大きく変化した。本作をプレイする際は、ぜひふたりにも注目を!



誘導が秀逸なぶん、従来よりもコマンドの総当たり感は薄れた印象だが、選んだコマンドに対してクスっとするような展開も用意されており、意味のなさそうなコマンドもつい試してみたくなる。調査に関係のないコマンドを通して、主人公のお茶目な一面が見られるのも醍醐味だった。



“事前合同調査”(体験版)で事件の一端が明らかに!
シリーズの前作『消えた後継者』や『うしろに立つ少女』をプレイしていなくても、本作だけで楽しめる内容になっていたのも好印象。“笑み男”の正体は気になるけど、前作を遊んでいないからと尻込みする必要はない。キャラクターの豊富なアニメーションやフルボイスの会話シーンなど、アドベンチャーとしもリッチな作りなので、興味の湧いた人は体験版をぜひ遊んでほしい。
現在配信中の“事前合同調査”と銘打たれた体験版では、ひと足早く序章から第3章までをプレイ可能。体験版をダウンロードすると、下記の日時ごとにソフトが更新され、新たな章が追加されていく仕組みだ。
調査スケジュール(体験版更新スケジュール)
- 2024年8月20日(火)午前10時~ 序章『顔』/第1章『都市伝説』
- 2024年8月23日(金)午前10時~ 第2章『失踪』
- 2024年8月28日(水)午前10時~ 第3章『花言葉』
体験版のセーブデータは、製品版に引き継げるのもうれしい仕様。事件を調査して、“笑み男”を巡る奇怪な事件の真相を解明してほしい。




















