映画化も決定したソニックをみんなでお祝い!

 セガは2014年6月21日、東京ジョイポリスで“ソニックバースデーパーティ 2014”を開催した。ソニックの誕生日をファンのみんなでお祝いすることはもちろん、2014年冬に発売予定の新作『ソニックトゥーン(仮題)』のプレイアブルデモ、『ソニックオールスターレーシング トランスフォームド』でのファンと飯塚隆プロデューサーとの対決、プレゼントの抽選会などが行われた。その様子をお伝えしよう。

▲司会を務めたセクシー齋藤氏。

 『ソニック』シリーズ第1作、メガドライブ用ソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が発売されたのは1991年6月23日。この“ソニックバースデーパーティ”は20周年を迎えた2011年に開催されて以来、恒例となったソニックのお誕生日会だ。

 ソニックが23歳となった今回も、会場を埋め尽くすほどの多くのソニックファンが訪れていた。朝10時から配布していた100枚以上の整理券がわずか40分でなくなっていたそうだ。

 まず、司会としてセガのセクシー齋藤氏と『ソニック』シリーズのチーフプロデューサーである飯塚隆氏が登壇。飯塚氏は「ファンのみなさんとよろこびを共有したい」ということで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の映画化が決定したことを告げ、ファンからは大きな歓声が贈られた。「映画はまだ製作が決定したのみですが、続報に期待してほしい」(飯塚氏)とのことだ。

■Wii U版『ソニックトゥーン』のプレイアブルデモが公開!

▲『ソニック』シリーズのチーフプロデューサー 飯塚隆氏。

 続いて紹介されたのは、2014年冬に国内で発売予定のシリーズ最新作であるWii U用ソフト『ソニックトゥーン』(英題は『Sonic Boom: Rise of Lyric』)だ。

 まずは、世界最大のゲーム見本市であるE3でも公開されていたプロモーションビデオが紹介。今回は日本語字幕がつけられており、まるでハリウッドの娯楽映画の予告のような映像となっていた。それもそのはずで、「『ソニックトゥーン』の開発はロサンゼルスのスタジオが行っており、ハリウッド映画の手法でゲームがつくられているのが大きな特徴です」(飯塚氏)とのことだ。

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▲海外のスタジオということもあり、ナックルズのデザインはちょっと変わっている?

 国内では初公開となるWii U版『ソニックトゥーン』のプレイアブルロムでのデモも行われ、ソニックとエミーが協力して神殿に挑むシーンがお披露目となった。飯塚氏によると、今回の『ソニックトゥーン』はハイスピードアクションよりもアドベンチャー要素が強めであり、謎解き要素も備わっているそうだ。巨大なモンスターに追いかけられるスリリングなシーンもあった。

 また、キャラクターを切り換えながら進むことも大きな特徴であり、「エミーはいままでよりもたくしましくなっており、敵と戦うだけでなく、細い足場をジャンプして進むことができる」(飯塚氏)とのこと。キャラクターの特性を生かしたゲーム性が楽しめそうだ。

 ほかにも、本作ならではの特徴として、“エネビーム”が紹介された。エネビームは敵をゴムのように振り回して飛ばしたり、ギミックを動作させたりできる。ときにはふたりのキャラクターで協力してエネビームも使うシーンもあるようだ。エネビームはエミーだけでなく、すべてのキャラクターが使うことができるとのこと。

▲“エネビーム”で、敵を攻撃するエミー。

 なお、ニンテンドー3DS版『ソニックトゥーン』(英題は『Sonic Boom: Shattered Crystal』)も、2014年冬にWii U版と同時発売される予定。こちらはWii U版とは異なる横スクロール型のハイスピードアクションゲームとなっている。おなじみのソニック、テイルズ、ナックルズが操作できることはもちろん、新たなキャラクター“スティックス”も登場するとのこと。ちなみに、『ソニックトゥーン』公式サイトは6月20日より公開されている。

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 さらに、9月13日にニンテンドー3DS版、2014年冬にWii U版の発売が予定されている『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』にもソニックが参戦するということで、そのプロモーション映像もこの場で紹介された。中には、新キャラクターとして参戦が決定した“パックマン”とソニックが戦う場面もあった。

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■みんなで『Escape from the City』を熱唱!

 いよいよ、今回の主役のソニックが登場。特製のバースデーケーキがソニックにプレゼントされた。ここでまさかのゲスト、『スーパーモンキーボール』シリーズのアイアイも現れた。ソニックとハグまでして、よろこびをわかち合っていた。

 『ソニック』シリーズのサウンドディレクターである瀬上純氏も、ギターロックテイストにアレンジされた『ハッピーバースデー』を弾きながら登壇した。セクシー齋藤氏が『ハッピーバースデー』を歌ったのち、ソニックはケーキの火を消した。ファンからはあらためて「おめでとう」のことばが贈られた。

▲左からアイアイ、ソニック、飯塚隆氏、サウンドディレクターの瀬上純氏。
▲上のフロアからの呼び声に応えた場面も。

 瀬上純氏は、ドリームキャスト用ソフト『ソニックアドベンチャー2』およびゲームキューブ用ソフト『ソニックアドベンチャー2 バトル』の楽曲『Escape from the City』も披露。今回演奏されたのはソニック生誕20周年のときに作ったアレンジバージョンとのことだ。後ろのモニターには英語の歌詞が表示され、ファンは歌詞を見ながら大合唱していた。

■『ソニックオールスターレーシング トランスフォームド』のバトルはまさかの結果に!?

 飯塚隆プロデューサーとファンとの、Wii U、プレイステーション3用ソフトとして発売中の『ソニックオールスターレーシング トランスフォームド』(今回の対決で使われたのはプレイステーション3版)のバトルが開幕した。

 ゲームのプロモーションビデオが紹介された後に選ばれた参加者は、男性1名、女性1名、コスプレ枠1名という組み合わせ。男性は初めて『ソニックオールスターレーシング トランスフォームド』をプレイするとのことだが、そうとは思えない善戦を見せていた。

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 結果は、途中までコスプレ枠の女性が操作していたエミーが独走状態だったものの、飯塚プロデューサーが操作するソニックがファイナルラップで逆転して1位でフィニッシュ。セクシー齋藤氏からは「空気を読めない!」とツッコまれていたが、白熱した勝負となっていた。参加したファンには、海外で販売されているソニック、ナックルズ、シャドウのミニフュギュアそれぞれと、スーパーソニックのぬいぐるみバッグが贈られた。

■『ソニック』シリーズキャラクターデザイナー 上川祐司氏の色紙もプレゼント

 会場に訪れたファンに向けたプレゼント抽選会も行われた。Tシャツやぬいぐるみバッグがプレゼントされるだけでなく、『ソニック』シリーズキャラクターデザイナーの上川祐司氏が登壇し、直筆のイラストが描かれた色紙がプレゼントされることになった。色紙のイラストは「ソニックの勢いを表現した」(上川祐司氏)とのこと。

▲色紙を掲げる『ソニック』シリーズキャラクターデザイナーの上川祐司氏(左)。
▲登壇者それぞれにより、抽選番号が選ばれた。

■今後の企画が続々と展開!

 なお、イベントでは“ソニックバースデーパーティ 2014”のキャンペーンや、映画や『ソニックトゥーン』以外の今後の展開も発表された。“ぷよぷよ!セガ”公式サイトでは今回のパーティを記念したプレゼントキャンペーンを6月30日までの期間限定で実施中。ソニックチャンネル公式サイトでも、6月23日からプレゼントキャンペーンが開始する。

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 アーケードゲーム『maimai GreeN Plus』では、6月20日より『ソニック』シリーズの効果音がカスタマイズできるアイテムがゲーム内で購入可能となっている。2014年夏からは、『ソニックアドベンチャー2』の楽曲『Live & Learn』や、ニンテンドーDS用ソフト『ソニック ラッシュ』の楽曲『Back 2 back』も遊べるようになるとのこと。

 さらに、1997年に発売されたセガサターン用ソフト『ソニックR』のサウンドトラックの楽曲が6月25日よりiTune StoreやAmazon MP3で配信予定だ。

 飯塚隆プロデューサーは、「2014年は、『ソニックオールスターレーシング トランスフォームド』あり、『ソニックトゥーン』あり、映画などと、ソニックのファンのみなさまによろこんでいただけるコンテンツ作りをがんばって参りますので、これからもよろしくお願いします」と、今回のイベントを締めくくった。ますます広がりを見せる『ソニック』シリーズの今後の展開にも注目しよう。

▲イベント後、飯塚隆氏、瀬上純氏、上川祐司氏のサイン会が行われた。
▲バースデーケーキは、サイン会で間近で見ることもできた。

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(取材・ 文:編集部/オスカー岡部)