『テイルズ オブ エクシリア』オープニングアニメ制作者インタビュー

ゲーム プレイステーション3
バンダイナムコゲームスより2011年9月8日に発売予定のRPG『テイルズ オブ エクシリア』。週刊ファミ通2011年8月4日号に掲載した、本作のアニメムービーを手掛けたスタジオ“ufotable(ユーフォーテーブル)”代表の近藤光氏と、バンダイナムコゲームスの馬場英雄プロデューサーの対談の完全版をお届け。

 バンダイナムコゲームスより2011年9月8日に発売予定のRPG『テイルズ オブ エクシリア』。週刊ファミ通2011年8月4日号では、本作のアニメムービーを手掛けたスタジオ“ufotable(ユーフォーテーブル)”代表の近藤光氏と、バンダイナムコゲームスの馬場英雄プロデューサーに、オープニングアニメへのこだわりを語ってもらった。そこで載せきれなかった対談の全貌を、当記事でお届けしよう。

写真左:ufotable代表 近藤光氏
写真右:バンダイナムコゲームス プロデューサー 馬場英雄氏

──まずは、『テイルズ オブ』シリーズ最新作のアニメムービー制作を、ufotableさんに依頼した経緯から教えてください。

馬場英雄氏(以下、馬場) 直接的なきっかけは、同じくufotableさんが制作した『ゴッドイーター』(2010年2月にバンダイナムコゲームスが発売したアクションゲーム)のオープニングムービーですね。あのクオリティーを目の当たりにしたとき、ufotableさんの“職人集団”的な実力に圧倒されたんです。そこで、ぜひ『エクシリア』のアニメムービーを作っていただき、ufotableさんが表現する『テイルズ オブ』の世界を観てみたいと思って、近藤さんに打診しました。

近藤光氏(以下、近藤) 馬場さんを始めとする開発者の方々が弊社にいらして、「いっしょにやりましょう!」と熱く依頼してくださいましたね。でも、『エクシリア』は伝統あるシリーズの生誕15周年記念タイトルじゃないですか。僕たちが作っていいものなのか、その場で即断はできませんでした。

馬場 後日、改めてお会いしたときに、「本当に僕たちが作っていいんですか?」と聞かれたので、「ぜひ!」とお答えしました。15周年記念だからこそ、ゲームの内容とアニメにも、新しい風を吹き込みたかったんです。

──5月に開催された“テイルズ オブ フェスティバル 2011”の会場限定で、オープニングアニメが初めて披露されましたね。

馬場 フェスティバルの壇上で「昨日完成したばかりです」と言いましたが、あれは誇張などではなくて、本当に開催前日にufotableさんから届いたんです(笑)。さっそくスタッフみんなで観て、歓声を上げましたよ。

──フェスティバルでの反応はいかがでしたか?

馬場 観客の皆さんの反応を舞台袖から拝見していましたが、会場全体が「わぁーーっ!」と盛り上がってくださった中で、涙を流す女の子もいらしたのが印象深いですね。シリーズのツボを押さえたオープニングに仕上がっていたからこそ、あれほどの反響をいただけたのではないでしょうか。

──フェスティバルで上映されたのはミラ編のムービーでした。ジュード編のムービーは内容が一部異なるのも新しい試みですね。

近藤 バンダイナムコゲームスさんもたいへんなことを依頼してくれましたね。そのアイデアを最初に聞いたときは、あっけにとられました(笑)。でも、藤島先生と、いのまた先生が初めて共作する『エクシリア』ならではの試みですし、何より「おもしろそう!」と思ったので、チャレンジすることにしました。

──大空をバックに立つパーティーキャラクターたちに向かってカメラが勢いよく動き、ひとりひとりに焦点を当てていくムービー冒頭の演出は、すさまじい躍動感ですね。

近藤 ああいったカメラワークはCGではなく、“作画”で表現しました。光の当てかたも1フレームごとに変えています。かなりの精度が求められる工程なので、人の手で作らないと、あのクオリティーは実現できないでしょうね。ちなみに、冒頭でエリーゼが腰掛けている岩をよく見ると、草が風で揺れています。あれはCGで描きました。そのほうが絵になじみますので。

馬場 作画とCGの使い分けが巧みで、見分けが付かないですよね。ミラが走って戦うシーンのカメラワークもすごい!

近藤 そこは試行錯誤したところですね。ミラがカッコよく走る姿を追求して、複数の原画スタッフを投入しながら仕上げました。

──ゲーム本編のどこをオープニングアニメで描くか、オープニング独自のシーンをどのように描くかなどは、ufotableさん側が考えたのですか?

馬場 そうです。ufotableさんが描いた絵コンテは、見るとたちまちアニメが脳内で再生されるくらい、躍動感に溢れていましたよ。

近藤 絵コンテを描いたスタッフが、もともと『テイルズ オブ』シリーズのファンで、彼を始めとするスタッフが本当によくがんばってくれました。キャラクター、エフェクト、レイアウトそれぞれの作画監督も、ufotableで指折りの実力者です。オープニングと、ゲーム本編に挿入されるアニメを合わせると、ボリュームは30分以上で、総作画枚数が20000枚以上。みんなの気合が入りすぎて、だいぶインフレが起きてしまいましたね(笑)。

──最後に、発売日を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

近藤 ゲームのムービーを作るときは、僕たちの“我”を出すよりも、ゲームの開発者やファンの皆さんに喜んでもらえるものを作ろうと肝に命じています。『エクシリア』では、いまの時代の『テイルズ オブ』に求められる最高のクオリティーを目指し、成し遂げたつもりです。ゲーム本編でガイアスが戦うムービーなどは、個人的にものすごくカッコいいと思っています。どうぞ、お楽しみに!

馬場 シリーズものに新風を吹き込むと、ファンの方から多かれ少なかれ否定的な声が出ることもあると思いますが、ゲームの内容もアニメも、それを払拭するクオリティーだと確信しています。ぜひ、ご期待ください!

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インタビューは、ufotableが運営する“ufotable cafe”で実施。ここでは、2011年9月1日〜2011年9月18日までの期間限定で“テイルズ オブ エクシリア カフェ”がオープンする予定だ。詳しくはこちら

(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)2011 NAMCO BANDAI Games Inc.
※画面は開発中のものです。

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