いるかにうろこがないわけ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
自機が装填できる弾は基本1発で、なおかつ射程距離は短く、攻撃を外したら弾を回収できないという、“1発の重み”に重点を置いた個性派シューティング。きびしい条件が生み出す緊張感と、レトロかつコンパクトなステージをサクサク進めるテンポのよさで、ゲームオーバーになってもついつい再挑戦してしまう。手ごろな価格だが難度は高い。目の前のハードルを越えることにやり甲斐を感じる人なら。
週刊ファミ通1859号より
ミニマムな構成と、ショットやスキルを選びながら進行するローグライト風の要素が中毒性を生む。弾を補充できるスキルなどもあるものの、基本は敵に弾を当てるかダメージを食らうかしないと弾を回収できず、1発しかない弾を外さないように立ち回るため、ハラハラします。ミスしたときの腹立たしさと悔しさから「もういい!」となるも、しばらくすると「もう一度……」と再挑戦したくなるような作品。
週刊ファミ通1859号より
なんとも味のある絵と、独創的ながら神話や民話を想起させるお話が、とても好きです。ステージクリアー型のパズルシューティングと、ご褒美として少しずつ開示されていくお話に関連性はないのだけど、いるかの真実に近づくための儀式や手続きにさえ思えてきて。ステージはランダム生成ですが、敵に合わせた攻略が可能で、遊ぶたびに習熟できます。ゲームオーバー時に表示される“いるか図鑑”も好き。
週刊ファミ通1859号より
各ステージの敵編成と、定期的に選択機会が訪れる装備セットの“ランダム性”にしなやかに対応し続けることで、不思議な充実感を得られます。一発必中前提のツインスティックシューターとして真剣に攻略に取り組んで、どれほど報われるかはともかく(笑)、ステージをつぎつぎとクリアーするグルーヴ感は、各人の腕前に応じて味わえます。フレーバーしかない尖りまくった作品世界も、ハマる人はハマるはず。
週刊ファミ通1859号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。