エンシェントファンタズマ(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
グラフィックや物語など、1990年代のコマンドRPG的作風で、あのころの空気を存分に味わえます。バトルは、タイミングを合わせてボタンを押してくり出す追撃と、ユニットごとにスピードや防御力を調整できるアクセルが立ち回りの個性に。一方、追撃システムが戦闘テンポのギアを下げている面も。ガチャアイテムの強さも、ほかのケムコRPGに比べると抑えめで、プレイ全体のスピード感も当時に近い形。
週刊ファミ通1861号より
通常の攻撃を行うときに追撃ができるほか、“アクセルレベル”の変更で行動頻度とダメージのバランスを調節できるシステムが特徴的。オートバトルは使用スキルを設定できるのが便利だけど、高速化されるわけではなく、テンポ感は爆速とまではいかず。戦闘終了のたびに回復が必要になりがちなのもあり、バトルの一連の流れがやや作業的に。物語自体はすいすい進行し、先へ先へと進みたくなる。
週刊ファミ通1861号より
ケムコRPGとしては親切設計が若干控えめで、ダンジョン攻略や戦闘も少し歯応えを残した調整。遊びやすいことに変わりはなく、この路線も全然アリだと感じました。各キャラの性格が伝わってくるセリフ回しや、クセのないビジュアルも好きです。敵の種類や攻撃パターンが少ないうえ、エンカウントの多いバトルは単調になりがちですが、タイミングを計って入力する“追撃”が緊張感を保ちます。
週刊ファミ通1861号より
通常攻撃するごとにスキルポイントがガンガン回復する戦闘パートは、強気に押せるのが魅力。ボタンのタイミング入力で2回攻撃できる要素も張り合いになります。それ以外の部分……とくにフィールド移動時のテンポは、やや旧態依然とした印象です。情報の集積度が高い会話テキストはやや読みにくいですが、物語の大筋は波乱含み。流れ作業的に進めていると不意を突かれる場面がいくつかあります。
週刊ファミ通1861号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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