ローグライク型カードバトルの定番スタイルに、遠距離攻撃に必要な“弾薬”の存在が本作に確かな個性を。ターンごとに、弾薬をどのくらい補充＆消費するかが戦術的な手応えを、シンプルでサクサク進む演出がテンポいいバトルを生み出し、プレイヤーをくり返しプレイの沼へ。操作キャラの多彩さに比べ、カードの攻撃バリエーションはやや少なめ。同じカードでもキャラによる違いがあれば、とも。

週刊ファミ通1837号より

『Slay the Spire』のフォロワー作品ではあるけど、カードを使うときに消費する“弾丸”のリロードもカードで行うのが特徴。同一のキャラにバフやデバフがひとつしか掛けられず、ほかの種類のもので上書きできるのも、独自の戦略性を味わえるポイント。特性が異なる“ヒーロー”やカードなどの豊富なアンロック要素に加え、バランスが絶妙なこともあって、くり返しプレイしたくなります。

週刊ファミ通1837号より

特性の異なる主人公やマップが豊富に用意されているため、長いあいだ遊べそうな『Slay the Spire』フォロワーです。似た体験を求めているプレイヤーの心の隙間は埋めてくれますが、初めてこのジャンルに触れるなら、まずはフォロー元をたどってからのほうがいいでしょう。カードの内容やイベントなど、海賊をテーマとした作品世界が○。キャラやマップのアンロックが、いいモチベーションとなります。

週刊ファミ通1837号より

ドロー運に恵まれず序盤であっさり終わることもあれば、ゲームチェンジャー的なカードの入手から快進撃が始まることもあり……よく言えば多様性に富んだ、悪く言えば行き当たりばったりのゲーム展開を楽しめます。カードの挙動など、演出面全般が軽いこともあって、リスタートのハードルは低め。各要素の解放条件は気前がいいわけではありませんが、プレイの積み重ねがちゃんと昇華する仕様ではあります。

週刊ファミ通1837号より