Wildfrost(ワイルドフロスト)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
“ローグライク&カードバトル”のトレンドをしっかり押さえつつ、雪と氷の世界という舞台設定を活かしたギミックや演出の数々で独自の戦いが楽しめる。かわいらしいイラストや世界観に反して、雪の世界だけに、着の身着のままでは返り討ちに合う手応えがあり。特殊効果の種類が多く、パズルや詰め将棋的な2手、3手先を考える戦いかたが必要に。自軍への“運”要素がもう少し強くても、と思う部分も。
週刊ファミ通1797号より
各カードの多種多様な効果を考えて戦うバトルは、綿密な戦略を練ってようやく勝てるようなハードなバランス。戦闘の途中で敵の増援が現れ、数が多いのもあってダメージ計算がちょっとたいへんだけど、隊列の変更なども駆使して、困難な局面を突破していくのは達成感があります。実践することで覚えていけるものの、カードの説明やチュートリアルが少々わかりづらいのがもったいない。
週刊ファミ通1797号より
パズル的なプレイ感覚が特徴で、このジャンルの作品のなかでも、より正確な計算と思考が求められます。序盤から1ミスが命取りになりかねない戦いが続くだけに、勝利の喜びは格別。そんななかで、説明不足なところもあるカードの効果などを理解していく必要があるため、早々に脱落してしまうプレイヤーもいるかも。小さな目標を達成するたびに町が成長し、強化につながる仕組みがやる気を喚起。
週刊ファミ通1797号より
リーダーの能力とデッキの伸び次第で、戦術の方向性が一変。それでいてダメなときは何をやってもダメという“壊れバランス”なのに、なぜかやめられません。緩急の効いたエフェクトや、新要素がほどよく解放されていくゲーム進行の小気味よさもありますが、それよりも、プレイするうちにうっすら見えてくる“多勢に無勢の状態を覆す緻密な手運び”の幻影があまりに美しすぎるせいだと思います!
週刊ファミ通1797号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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