海外のコメディー系アニメやドラマ的なウイット＆シニカルな会話劇が展開する物語にニヤニヤ。ポイント＆クリックと“お使い”をベースとしたシステムとの相性もよく、さまざまな場所を巡って反応を試したくなる。シリーズ初プレイですが、世界を楽しめました。一方で会話自体が長いため、選んだ選択肢を忘れてしまうことも……。ヒント機能があるので、ドラマとして割り切って見るのもありなのかな。

週刊ファミ通1767号より

ポイント＆クリックの形式で進行するアドベンチャーだけど、謎解きばかりではなく、軽妙なやり取りやメタ要素など、ユーモアが散りばめられているのが魅力。長い会話を好まない人には冗長に思えるかもしれないが、このノリにハマればじっくり楽しめるかと。アートワークや演出も凝っていて、いい感じ。難易度が選べるほか、アイテムのヒントブックで場面に応じたヒントを確認できるのも親切。

週刊ファミ通1767号より

仕掛け絵本のような手触りは、ニンテンドースイッチとの相性バツグン。ちょっぴりブラックなユーモアが香るテキストやギミックが、画面のあちこちに散りばめられた作品世界は、まるでテーマパークのよう。謎解きの過程や答えも、いい意味でバカバカしく、肩の力が抜けるおかしみを提供してくれます。ただ、コミカル風味であっても不潔な描写が苦手でして……一般的な感覚だと笑えるんでしょうか？

週刊ファミ通1767号より

だらだらと続く、かつユーモアたっぷりな会話シーンには、かつてオリジナル（国内移植）版をプレイした人もそうでない人をも惹き込む魅力が。ハードモードでも、総当たり＋ちょっとした組み合わせの試行錯誤で決定的に詰まることなく進められる難度・救済措置手段の完備が、当世風でいいですね。コントローラでもタッチ操作でも、より少ないステップ数でコマンド実行できるよう設計されたUIも快適。

週刊ファミ通1767号より