基本は高難度のゲームながら、かなり細かく難度をカスタマイズできるのが好印象。方向ガイダンスの表示などもあって、プレイしやすかったです。残忍な描写で瀕死の敵にトドメを刺す演出が挟み込まれるため、荒々しい戦いをくり広げている気分も十分に味わえると思います。壮大さを感じる音楽も気に入りました。ただ、画面外から飛び道具でバンバン攻撃されるのはちょっぴり煩わしいかも。

週刊ファミ通1766号より

攻防の駆け引きのいち要素となる“防御ゲージ”や、歯応えのあるバランスに『SEKIRO』からの影響が見受けられる。要所で選択を迫られ、分岐する構造の物語も好奇心を刺激。バトルは緊張感が味わえておもしろみがあるけど、敵にトドメを刺す“処刑”を実行している隙に攻撃を食らってしまったり、アイテムを拾うのにボタンをわざわざ長押しする必要があるなど、細かな部分でストレスを感じることも。

週刊ファミ通1766号より

主人公は戦う父親で頼もしい一方、道中では旅をやめる選択肢もあったりと、マルチエンドで多面的に描かれるのが奥深い。戦闘は油断できないもののテンポはよく、難易度を細かく設定できるのもいい。処刑アニメーションはグロめですが、味のあるドット絵で緩和されています。各種スキルやファストトラベルはもう少し早く解放されるとよかった。決定ボタンが長押しなのも少しわずらわしいかな。

週刊ファミ通1766号より

特筆すべきは、クリエイターのこだわりが垣間見える丁寧に描き込まれたピクセルアート。また、攻防の駆け引きが味わえる戦闘をはじめ、多彩な謎解き、先が気になる物語など、それぞれのクオリティーも高い。さらに難易度設定が細かくでき、プレイヤーごとに最適なバランスで遊べるのも秀逸。ソウルライクゲームとはいえ間口の広さと敷居の低さがある。進行は少々ゆったりめだが、じっくり楽しめて◎。

週刊ファミ通1766号より