超探偵事件簿 レインコード(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
物語の随所に散りばめられた謎&小ネタの数々、そして、リアクションの豊富さは、さすがのひと言。調べるごとに手に入る“探偵ポイント”が3Dの街を歩き回る作業感を薄めて、調査を後押し。“死に神ちゃん”の圧倒的な狂言回し力とともに、謎多き事件と物語を盛り上げる。謎迷宮パートは、アクションをつぎつぎとクリアーし、真実に近づく過程で気分が上がっていくからこそ、頻繁なロードが気になりました。
週刊ファミ通1807号より
個性的なキャラや引き込まれる物語は、『ダンガンロンパ』シリーズに通じるところがあり、さすがのデキ。人型のときもだけど、“フワフワ”状態の“死に神ちゃん”がとにかくキュート。謎解きパートは、“推理デスマッチ”や“死に神ちゃん危機一髪”など、一風変わっていて仰々しい演出が愉快な一方、各セクションがくり返され、真相にたどり着くまでが長めでちょっとくどさを感じることも。
週刊ファミ通1807号より
このスタイルの新作、待ってました! クセのあるキャラに、ケレン味たっぷりのセリフ回し、刺激的な演出は健在です。事件だけでなく、自分は何者なのかという、二重の謎にもがく構造は見応えアリ。アクションゲームライクなパートや、入り組んだエピソードのまとめなど、変化に富んだ構成でめくるめく体験ができます。寄り道をして作品世界を味わうことで、ご褒美がもらえる仕組みもうれしい。
週刊ファミ通1807号より
各場面のアニメ・マンガ的演出の贅沢さは、それ目的で観賞する価値十分。情報のフライングまたは後出しで虚を突くスタイルのストーリーテリングが好みであれば、場面転換時のテンポの重たさも許容できるでしょう。捜査時のペナルティーにはそこそこ猶予があり、トライアル&エラーの末、真相にたどり着く実感を得られます。意図しない行動を発動しがちな“推理デスマッチ”は、やや“焦れ”が上回ります。
週刊ファミ通1807号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。