龍が如く8(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
男気溢れる陽キャラな春日一番とハワイの相性のよさと言ったら! そこに哀愁背負う桐生一馬が加わり、シリアス部分を担当。ふたりの主人公が作品世界に奥行きをもたらす。一方、王道RPGを現代劇にフォーマットする野心的試みも『7』からさらにブラッシュアップ。つねに挑戦し続ける寄り道要素も含め、リアルとケレン味、笑い、暴力、欲望、すべてが入った懐の深いシリーズ集大成的作品です。
週刊ファミ通1835号より
春日一番と桐生一馬のダブル主人公が激アツ。横浜を飛び出してハワイでも展開する物語にグイグイ引き込まれます。バトルは、一定範囲内を自由に移動可能になり、位置取りを考えることでより有利に戦えるなど、戦略性が進化していておもしろさがアップ。“クレイジーデリバリー”や“ドンドコ島”といった多彩なプレイスポット以外にも、寄り道要素が大ボリュームで詰まっていて遊び応えがハンパない。
週刊ファミ通1835号より
愛すべき春日一番の人間性は、ドラマはもちろん、遊び要素などの細部にまで染み渡っていて、まるごと余すところなく本当におもしろい! 渋い桐生さんとのコンビもまるで違和感がなく、あの堂島の龍が一番に影響を受けている様子さえ見えて、グッと来ました。レベル上げが必要で停滞しそうな場面も、豊富な遊びでまったく退屈しません。神室町や横浜のノリでオアフの有名店が登場するのも楽しい。
週刊ファミ通1835号より
主人公・春日一番の人間力があってこそ引き立つ、数々のお笑い要素と、シリアス展開。これらのわんこそば状態に「休ませてくれ」と思いつつ、ターン制コマンドバトルとしての融通のきき具合を“ワイルドさ”に印象操作する戦闘パートのテンポにほだされ、中断のしどきをズルズルと失いました。おもしろアレンジされた定番リゾート地は“人生を肯定的に捉えるきっかけ”探しの舞台としても秀逸。
週刊ファミ通1835号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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