Ikenfell(アイケンフェル)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
行方不明の姉を捜す冒険は、過度な暴力性を避け、手作り感あるドット絵を含め“温かさ”がベースに。一方、シミュレーションとアクションをプラスしたコマンドバトルが独自の戦術をもたらす。魔法の威力をワンボタンのタイミング操作で決定するシステムが、シンプルながら初見の敵と戦うときの緊張感から魔法の熟練度まで表せて地味にすごい。ただ、どうしてもシステム的に一度の戦闘が長くなりがちに。
週刊ファミ通1724号より
かわいいドット絵とすばらしい音楽が作り出すムードがステキ。魔法学校を舞台にした物語はファンタジックでありつつも、多様性を描く、現代的な要素を含んだ内容。攻撃をするときと受けるときに、タイミングを合わせてボタンを押すバトルもいいが、仲間が増えてくるまでは少々退屈さも。戦闘時のタイミングの判定の自動化や、即勝利するコマンドを追加できるなど、オプションの充実はうれしい。
週刊ファミ通1724号より
ザコ戦にも飽きずに取り組める、タイミングアクションを取り入れたターン制バトルが○。時間はかかるものの、緊張感が持続し、キャラの個性まで表現できています。MPを気にせず魔法が使えるのは、世界観に合っているし、気分がいい。魔法学校を巡るストーリー、楽器の音色を前に出した音楽やキュートなボーカル曲、スーファミ作品っぽいビジュアルなど、いろいろな要素に興味を引かれる佳作です。
週刊ファミ通1724号より
レトロゲーマーに刺さる音選びと繊細なメロディーが印象的なBGMが、フィールド探索や物語進行のモチベーションになります。絵柄に対してやりすぎな気がするものの、細かいアニメーション演出も冴えています。ターン制の位置取り&目押しアクションで戦況をある程度コントロールできる戦闘は単体では十分おもしろい一方、ゲーム全体の流れを寸断する頻度やテンポ感で調整されているとの印象も。
週刊ファミ通1724号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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