Mazm: オペラ座の怪人(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
古きよき名作小説を現代的解釈で堪能できるのは存外魅力に感じました。『オペラ座の怪人』を大筋しか知らなかったこともあり、当時のウンチクとともに読み進めるのは楽しかったです。ヒント機能はほぼ答えでしたが、あるのは大助かり。つねに話を聞いて回らなくてはならないわりには移動速度が遅めなのが難点。読み込みのためか、一瞬とはいえ頻繁に画面がフリーズするのが気になりますね。
週刊ファミ通1687号より
アドベンチャーの形式で有名な作品を体験できるのは、気軽に物語を楽しめていいね。“雑学事典”の項目を収集していくことで作品への理解を深められるのも○。ただ、扱いにくさを感じるUIや、イベント後に操作できるようになるまで少しのあいだ固まる時間があったりなど、作りの粗さがちらほら。会話中の効果音がいまいち合っていないように思えるときがあるのと、ちょっとくどいのも気になる。
週刊ファミ通1687号より
原作の物語を、さまざまなキャラクターの視点や時間軸で体験できる群像劇。立ち絵はきれいだし、ミニキャラも愛らしい。ただ、会話シーンからマップ画面に移行する際、読み込みにかなりの間があったり、UIが不便だったりと快適なプレイとは言えません。効果音も過剰気味で、違和感がある部分も。人物やオペラなどの豆知識といった読み物が充実しており、原作に触れるいいきっかけとなるだけに惜しい。
週刊ファミ通1687号より
『オペラ座の怪人』を現代風に解釈した物語はおもしろくミステリーとして先が気になる展開。雑学や各種情報を集める収集要素は物語をより深く楽しむアクセントとして◎。とはいえ、タッチ操作を無理やりボタン操作にしたようなインターフェースは直感的ではなく非常に遊びにくい。さらに謎解きや駆け引きといったゲーム性は低く、フラグ立て感は強め。物語は魅力的だが、インタラクティブな心地よさは薄い。
週刊ファミ通1687号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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