マクロティス: ある母の日記(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
横スクロールアクションの体裁で、謎解きパズルで行く手を切り拓いていくステージが新鮮。岩を転がしたり、水かさを増したりという、ロジカルな仕掛けをベースにしつつ、壁を通り抜けるゲーム的アクションがスパイスになって、先へ進めさせる動力に。仕掛けの構造が1画面ではわからない場面では、進めた後に気付く“初見殺し”なところも多く、壊れる足場の視認性の低さとともに気になりました。
週刊ファミ通1665号より
小動物の視点で冒険する地下世界が好奇心を掻き立てる。洞窟のじめっとした空気感や光の表現なども、いい感じ。壁ジャンプをしたいのに壁にしがみつけないことがたびたびあるなど、少々粗はあるものの、道中のパズルはおもしろい。幽体離脱のように実体から抜け出た体で壁をすり抜けたり、バリケードを作ったりなど、魔法の力を得るごとにパズルに絡む要素が増え、解き応えも増して楽しめます。
週刊ファミ通1665号より
掘ったりかじったりといった小動物特有のアクションを活用して、道を切り拓いていく冒険にワクワク。比重の大きなパズル要素は、何度か挑戦するうちに突破口が見えてくる巧妙な設計で、ストーリー性も感じられます。タイミングによっては、「えっ、ここまで巻き戻し!?」となることもありましたが、ミスしてもリトライしやすくて助かった〜。仔を思う母さんの心情描写も、地上を目指すモチベーションに。
週刊ファミ通1665号より
パズル地帯をクリアーして新たなエリアに移動し、ときおり物語パートが挿入……というゲーム進行はメリハリがついています。パズルとしての構成はオーソドックス。魔力を得てからも、ギミックの見逃し対策や行動順序の組み立てが最重要であることは変わらず、じっくり考えて正解を導き出したい人向けの作りです。滑ったり引っかかったりといまひとつ手になじまないキャラの挙動が唯一のストレス原因に。
週刊ファミ通1665号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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