Stifled(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
懐中電灯を頼りに暗闇を進むホラーゲームは多いが、音をソナーのように使って周囲を探れるシステムが独創的。状況を把握するために音を立てる必要に迫られるが、そうするとクリーチャーに気づかれるリスクが生まれるので、ジレンマと戦いながらの探索にドキドキできる。PS VRでの臨場感はかなりのものがあります。音を活用したギミックに、もっといろいろなパターンがあるとさらによかった。
週刊ファミ通1546号より
暗闇の中、ワイヤーフレーム状の線だけで表示される世界を進むのは、緊張感があり、サウンド面でも恐怖心を煽られる。音が響いている場所だけ見える仕組みは、音を出して周囲を確認したいけど、敵に見つかるリスクもあるという相反する部分があって、気持ちをハラハラさせるのに効果的でいいアイデア。ただ、プレイ的には、地味めのステルスアクションが続くので、もうひと工夫欲しかったかな。
週刊ファミ通1546号より
音を発することで周囲を認知するアイデアが、独創的で目新しい。暗闇に浮かび上がるワイヤーフレーム的な空間表現は、PS VRとの相性も良好。視界を失う場所とタイミングによっては、方向感覚までなくして戸惑いましたが、息詰まるような緊張感を味わえました。リアルに表現された部屋での探索は、クリックできるポイントが多いのに対し、調べても意味のないケースが多く、報われない気持ちに。
週刊ファミ通1546号より
シンプルなグラフィックで、閉所の息苦しさから開けた場所のスペクタクル感まで表現する探索パートは新鮮。音を巡る敵との攻防は若干大ざっぱな印象ですが、それが“どうにかこうにか切り抜けている”というプレイの実感にもつながっています。シーン転換時のロード時間の長さはまだしも、断片的に示唆される物語の陰鬱さと、日常パート(?)の不穏な居心地に関しては、一定以上の耐性が必要です。
週刊ファミ通1546号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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