Ghost of Tsushima(ゴーストオブ ツシマ)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
黒澤映画を彷彿させる、土の匂いを感じる硬派な時代劇を、ゲームでプレイできるとは!! 殺陣の爽快感と緊張感を、間口の広い形で実現させた“気力システム”を始め、神社や和歌などの“日本的なもの”のゲームへの落とし込み、そして風によるプレイヤーの誘導と、ゲームシステムの完成度もハイレベル。美しい日本としての風景を守るためモンゴル軍と戦うという設定なので、自然と戦いの気分も上がります。
週刊ファミ通1650号より
リッチなグラフィックで美しく描かれる和の世界に感動。対馬を舞台にしたオープンワールドが好奇心をかき立てるし、ファストトラベルが便利なこともあって探索が捗る。武士の誇りを揺るがされながらも、人々のために血みどろになって戦う主人公の姿には感情移入でき、悲壮感のある物語にグイグイ引き込まれます。ヒリヒリとした緊張感が味わえつつ、難しすぎない塩梅のアクションも絶妙なデキ。
週刊ファミ通1650号より
美しい対馬の風土や文化、カッコいい登場人物たちの生き様に感動。日本が舞台のハリウッド映画などに抱きがちな違和感も皆無です。ステルスキルや民家でのアイテム調達を、自然と躊躇してしまう侍体験がスゴい。鳥や狐、風の導きなどのアニミズム的表現にも心を揺さぶられます。探索、戦闘ともスムーズなゲームプレイが見事。時代劇のエッセンスが詰め込まれた一大エンターテインメントでした。
週刊ファミ通1650号より
大小さまざまなイベントの言動から滲み出る“人間の業”に、いちいち痺れます。ゲームテンポやナビゲーション系のUIにやや古めかしさを感じるものの、夕日に染まるひと筋の巻き雲などの抒情的な風景に包まれるうちに「それもまた趣」と思えてきます。戦闘は、アクションの腕前頼みでも戦略重視でも楽しめる、間口の広いバランス。それでいてプレイヤーに“武士の矜持”を意識させる描きかたが絶妙です。
週刊ファミ通1650号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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