憂世ノ浪士(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
キャラが立ちまくりの新選組の面々や、きらびやかな京の街は、『憂世ノ志士』と同じで楽しい。主人公が、同作の坂本龍馬から、本作では新選組の新入りとなり、真逆の立場からアナザーストーリーが楽しめるのも○。“浮世エンジン”はとてもよくできており、風景から春画まであるので、けっこう楽しめる。アドベンチャー部分は、短いミッションの積み重ねだが、細かいロードが入るのでややテンポが悪い印象。
週刊ファミ通1366号より
『憂世ノ志士』と同じ舞台ながら、主人公の立場が異なり、別視点からの物語が見られるのがおもしろい。フィールドが作り込まれ、サブクエストなども点在しているのはいいが、できることのバリエーションがもう少し豊富だったら、散策のし甲斐が増したのでは、という印象。アクションは、“魅切り”や“必殺剣”などの要素が爽快で、技の習得や武器の強化などのカスタマイズはコツコツと長く楽しめる。
週刊ファミ通1366号より
事件の真相を暴いていく推理要素で、メリハリのある構成に。浮世絵に、現場の証拠写真的な意義が加わり、描くことに必然性を感じられるようになったのもいいです。京の町を歩くのは楽しいのですが、クエストでの指示で何往復もするうちに、移動がだんだん苦痛に……。それだけに、『憂世ノ志士』と比べて、早い段階から便利な移動手段を使えるのには、携帯機での遊びかたへの配慮が感じられます。
週刊ファミ通1366号より
“おもしろキャラ”と化した幕末の有名人との出会いを楽しみにしつつ、シリアスとおとぼけが混在するゲーム世界を歩き回るのが楽しいですね。犯人捜しなどのイベントが、けっきょく使い走りに終始してしまっている点は、少々拍子抜けでした。戦闘は、敵に連続攻撃を決められると一気に窮地に追い込まれる緊張感が魅力的。操作面では、タッチ操作へのフル対応とキーコンフィグ機能が欲しかったですね。
週刊ファミ通1366号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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