マブラヴ photonmelodies♮(フォトンメロディーズ)(プレイステーション3)のレビュー・評価・感想情報
『photonflowers』と同様、冒頭でのテキストによる世界観の説明はあるものの、完全にファンのためだけに作られたサイドストーリー集。発表年度が2007年から2012年と、比較的最近のものではあるが、それでも5年の隔たりがあり、同じ作品とは思えないほどの絵柄の違いが楽しめる。アドベンチャーとしての選択肢もほぼ皆無なので、ストーリーを読み進めるのみ。思い入れがないと、物語的にもしんどい。
週刊ファミ通1342号より
ボリューム的には、『かがやく時空が消えぬ間に』の比重が大きい。難しいミニゲームを廃止するなど、プレイしやすいよう調整されているのは親切。グラフィックや会話のノリに若干の古くささはあるが、キャラの立ち位置が変わったり、アップになるといった動きのある演出のほか、コミカルな描写もあり、見た目に変化があるのがナイス。入手困難でプレイが難しい作品がまとめられているのはありがたい。
週刊ファミ通1342号より
3本のシナリオはそれぞれボリュームがあり、お得感がある。昔のシナリオということで、作品解説があるのも親切。選択肢は少なめなので、気軽にプレイでき、文字も大きめで読みやすい。お家芸とも呼べる、立ち絵を駆使した演出は、躍動感があって没入感が深まるね。ただ、キャラクターがアップになると、若干ジャギー感が出るのがもったいない。オマージュネタや、ミニキャラのアニメなどもユニーク。
週刊ファミ通1342号より
基本的に『マブラヴ オルタ』を知らないと楽しめないと思うので、そのあたりは基本的な大前提としてください。短編集の位置づけながら、新規のファンディスクとして販売されていた『かがやく時空が消えぬ間に』はさすがの完成度であり、それも含めたボリュームはなかなかのもの。これを未プレイの『マブラヴ オルタ』ファンなら、とくに楽しめる。霞の破壊力に、涙腺がもうね……あかんやつですわ……。
週刊ファミ通1342号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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