うたわれるもの 偽りの仮面(プレイステーション3)のレビュー・評価・感想情報
13年ぶりの新作となるが、凝った世界設定と、多数の登場人物が織り成す壮大な物語は、本作でも健在。一部に熱狂的なファンを持つ獣耳キャラも、相変わらず魅力的です。バトルでは、キャラの3D化によって演出の幅が広がったのが○。派手な連撃や、気力が100になると再行動できる新システムも爽快。属性による有利不利はよくある要素だが、天候の要素の追加で戦略性がアップしているのがいい。
週刊ファミ通1398号より
アドベンチャーパートは、選択肢などはほとんどないが、世界観や物語の雰囲気が魅力的で、個性的な登場人物たちとのやり取りにクスッとしたり、ときにはジーンときたりと、楽しみながら読み進められる。シミュレーションパートは、難易度の選択のほか、最大で50手前まで戻れる機能があるのがありがたい。幅広いプレイヤーに対応していて、シミュレーションが苦手な人も安心して遊べるのがいいね。
週刊ファミ通1398号より
美少女ゲームらしいテンポで綴られる物語に、不規則に織り込まれていく戦闘が新鮮。巻き戻し式のバックログや、戦闘終了後の結果表示処理など、若干遊びにくさを感じる面もありましたが、魅力のほうが上回ります。謎めいた物語は、差別のない心を持つ人々が生き生きと描かれ、とても素敵です。ジワッとくる笑いもいい。クリティカルや連撃など、アクション的な要素にもおもしろみを感じました。
週刊ファミ通1398号より
アドベンチャーパートのストーリーはとてもよくできているし、ひとつひとつのエピソードもおもしろい。基本的に一本道の展開に感じたが、遊び手を引き込む力が物語にある。行き先を選択させてエピソードを見せるという手法がずっと続くので、ここがもう少し凝ったものになれば、とも。戦闘パートはそこまで完成度は高くないが、育成したキャラに対する感情移入を考慮すれば必要な要素か。
週刊ファミ通1398号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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