『ジージェネエターナル』ハーフアニバーサリーで『Gガンダム』のステージ後半やゴッドガンダムが登場! 半年の振り返りと併せて気になる施策をプロデューサーに直撃
 2025年4月16日にサービスがスタートしたスマートフォン向けアプリ『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(以下、『ジージェネ エターナル』)が、ハーフアニバーサリーを開催する。

 本作はバンダイナムコエンターテインメントが手掛ける、戦略シミュレーションゲーム『
ジージェネレーション』シリーズ最新作。ロボットアニメ『ガンダム』シリーズ歴代作品の中から好きなユニット(機体)やキャラクターを集めて自分だけの部隊を編成し、各作品の物語を追体験できる。家庭用機で発売された歴代のシリーズ作品の特徴である、強化・開発・編成といった要素をそのままに、スマートフォンアプリ向けに最適化されたゲーム体験を楽しめるのが特徴だ。

 『
ジージェネ』シリーズのファンである筆者・ジャイアント黒田も、久しぶりの新作である『ジージェネ エターナル』にドハマリしており、サービス開始から1日も欠かさずにプレイしている。今回は本作のプロデューサーを務めるバンダイナムコエンターテインメントの小島省吾氏にインタビューを行う機会をいただけたので、これまでの振り返りと併せて、気になるハーフアニバーサリーの施策についてお聞きした。
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筆者の部隊のエースはHi-νガンダム(EX)。完凸させるためにスポンサー(妻)との攻防があったとかなかったとか。

小島省吾氏(こじましょうご)

『ジージェネ エターナル』のプロデューサー。本作の開発、運用周りをメインに取り決めを行う。文中は小島。

世界中で『ジージェネ エターナル』のファンが夢中に

――具体的なお話をうかがう前に、小島さんが本作でどのような分野を担当されているのか教えてください。

小島 
バンダイナムコエンターテインメントの小島省吾と申します。『ジージェネ エターナル』ではプロデューサーという立場になりまして、本作を運営する上で、先々にどの作品、どのタイトルを入れるか、どんなイベントをやるのか、新しい仕様や改善点など、本作に関する方針を開発チームとともに、議論しながら決定していくのが主な役割になります。

――小島さんは『ジージェネ』シリーズの作品に関わったことは?

小島 
過去の作品に関わったことはありません。プランナーやディレクターとして、RPGやアクションゲームなどいろいろなジャンルのゲーム開発に携わってきました。

――『ジージェネ エターナル』でプロデューサーに抜擢されたのですね。とくに好きなガンダム作品もお聞きしたいです。

小島 
プロデューサーという立場上、特定の作品は挙げにくいので、好きな機体で回答させてください。僕は『ADVANCE OF Ζ』のガンダムTR-6が大好きです!
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『ジージェネ エターナル』には、『ADVANCE OF Ζ』のユニットも参戦している。
――ありがとうございます(笑)。最初にサービス開始からこれまでを振り返って、率直な感想はいかがですか?

小島 
私たちが想像していた以上に、サービス開始から多くの方々に遊んでいただき、とてもうれしく感じています。日本だけではなく、海外の一部地域でも想定を超えた反響をいただきました。いまは「より一層気合を入れていかねば!」という思いで、運営させていただいております。

――ユーザーの声としては、どういったものが多く届いていますか?

小島 
うれしいお言葉はいろいろ頂戴していますが、思っていた以上に多かったのは、“本作で初めて『ジージェネ』を遊んだ”というものでした。メインターゲットは『ガンダム』シリーズに触れている往年のファンでしたが、アプリゲームで手を出しやすかったこともあって、私たちが想像していた以上に新しいファンの皆さまも遊んでくれている印象です。

 シリーズファンの皆様からは、「(アプリゲームでも)ちゃんと『ジージェネ』だった」といううれしいお言葉をいただき、ホッとしています。一方で、激励のお言葉もいただいておりますので、より楽しんでいただけるように気合を入れて運営を進めているところです。

――『ジージェネ』シリーズの魅力のひとつであるユニットを開発していく楽しさをちゃんと残しながらも、アプリゲームとして遊びやすく実装しているのは好印象でした。本作の開発は、どのようにして実装したのか教えてください。

小島 
本作は“遊べるガンダム大図鑑”というコンセプトのもと、開発を進めてきました。そのうえで、『ジージェネ』をスマートフォン向けのアプリゲームとして最適化するにあたって、レベルデザインやバランスなどを意識しながら遊びやすさを追求して開発の仕様を考えています。

 本作では、ボールから始まってガンダムを開発できるといった壮大感は残しつつも、遊びやすい形を考えてタイトルごとに開発経路図を用意しました。開発の仕様に関しては、ユーザーの皆様からもうれしい反応が多く届いており、私たちも安心しております。
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開発経路図はタイトルごとに収録。たとえば、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではザクウォーリアから開発がスタートし、最終的にデスティニーガンダムやレジェンドガンダムを入手できる。
――実装するユニットやステージは、どのように決められているのでしょうか?

小島 
『ジージェネ』シリーズは、いろいろな作品のユニットが収録されているのがウリのひとつです。サービス開始の時点で、さまざまな作品から参戦している状態を目指しました。そのうえでステージに関しては、宇宙世紀シリーズとオルタナティブシリーズの中からバランスよく収録するようにしています。

――サービス開始後すぐに、新規アニメが収録された新作の『機動戦士ガンダムSEED Recollection』(以下、『SEED Recollection』)が実装されて驚きました。実装の経緯を教えてください。
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『SEED Recollection』は、『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』をつなぐ物語を描いた新作エピソード。全20ステージに挑めるほか、新規MSのドラグーンストライクなどを開発できる。
小島 
『ジージェネ エターナル』の初期構想では、『SEED Recollection』を収録する予定はありませんでした。実現に向けて好循環が生まれたのと、関係各所にご協力をいただき、実現することができました。新作アニメーションを収録できたことで、私たちの想像以上の盛り上がりを見せていただき、とてもうれしく思います。

――『SEED Recollection』のような新作アニメーションが収録されるのを、期待しているファンは多いと思いますが……。

小島 
いろいろお声はいただいておりますが、新作アニメーションを収録できるかどうかは何も決まっていない、というのが実情です。それに『ガンダム』シリーズには46年もの歴史がある中で、まだ実装されていないタイトルはたくさんありますし、『機動新世紀ガンダムX』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』などのように、一部しか実装できていないタイトルもあります。

 まずはそういった作品の原作追体験型のステージの実装を優先させていただければと考えています。新作アニメーションについては、たいへんお待たせすることになるかと思いますが、ひとつの夢として開発チーム一同でがんばっていきたいと思います。

――いちファンとして期待しています! 楽しみと言えば、今年大きな話題となったTVアニメの新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(以下、『GQuuuuuuX』)ステージの実装を心待ちにしているファンも多いと思います。

小島 
『GQuuuuuuX』に関してはいろいろと調整中なところもあり、いつ実装できると明確にお答えすることはできませんが、いずれ実装できればと考えています。

――『GQuuuuuuX』はTVアニメの放映に合わせて、キャラクターをプレゼントする施策が話題になりました。この施策はどのような経緯で実現したのでしょうか?
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プレゼント施策のおかげで、『GQuuuuuuX』はキャラクターが充実。配布されたキャラクターはいずれもレアリティが“SSR”と高く、序盤の優秀なキャラクター不足に悩むプレイヤーの助けにもなった。
小島 
じつは『GQuuuuuuX』のキャラクターをプレゼントする施策は初期構想では決まっていませんでした。サービス開始の時期を調整する中で、サービス開始の時期と『GQuuuuuuX』の放送スケジュールがかぶることがわかりました。それならば運営型タイトルの強みを活かして何かやりたいということで、関係各所にご協力いただき、キャラクターをプレゼントできることになりました。

――つぎは誰がもらえるんだろうと予想するのが楽しかったです(笑)。先ほど、激励の言葉もいただいているとお話されていましたが、どのような課題があるとお考えですか?

小島 
おもな課題としては、ステージやユニットを追加するスピード感と、ファンの皆さんが楽しめるコンテンツをさらに充実させていくことだと捉えています。

ハーフアニバーサリーで『機動武闘伝Gガンダム』のステージ追加やゴッドガンダムが登場!

――まもなく迎えるハーフアニバーサリーでは、どのようなコンテンツや施策を用意しているのでしょうか?

小島 
大きなところでは、お待たせしていた『機動武闘伝Gガンダム』(以下、『Gガンダム』)のステージを追加します。いま現在、“?”となっている『Gガンダム』の開発経路図もすべてオープンになり、開発経路図をすべて埋めたときに解放されるアルティメットユニットも登場します。

 ちなみに、アルティメットユニットは意外性を持たせたくてどの作品も悩んでいますが、『Gガンダム』のアルティメットユニットもかなり悩みました(苦笑)。ぜひ開発していただけるとうれしいです!

――『Gガンダム』以外に追加されるステージはありますか?

小島 
別の機会に発表できればと考えていますが、とある作品のステージを同時に追加する予定です。

――『Gガンダム』の開発経路図で、どのユニットが実装されるかも気になります。個人的にはコブラガンダムの実装を期待しています!

小島 
(笑)。ご想像にお任せします!

――シャイニングガンダムからふたつ伸びている経路図の“?”の一方は、おそらくゴッドガンダムですよね……?
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『Gガンダム』の開発経路図。シャイニングガンダムから開発できるのは、やはりライジングガンダムとゴッドガンダム?
小島 
もちろんゴッドガンダムは追加させていただきます!

――開発でもメイン級のユニットが入手できるのはうれしいですね。

小島 
先ほどもお話しましたが、作品に登場した様々なユニットを開発できるのが『ジージェネ』シリーズの魅力なので、本作の開発経路図にも各作品の主力ユニットは入れようと決めていました。もちろん、すべてのユニットを開発経路図に入れるのは難しいのですが、メインどころの機体は入れるようにしていて、今後も同じように実装できればと考えております。
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2025年6月30日に追加された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の開発経路図では、νガンダムやサザビーのほかに、Hi-νガンダムとナイチンゲールも開発できた。
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――あと『Gガンダム』のユニットと言えば、特定のキャラクターを搭乗させたときにユニークなセリフが楽しめることでもおなじみです。新たに追加されるゴッドガンダムなどでも、乗せ換えでユニークなセリフを堪能できますか?

小島 
もちろんです。すべてのキャラクターのセリフは用意できていませんが、キャラクターによっては専用ボイスを用意していますので、乗せ換えを楽しんでいただければと思います。

――ハーフアニバーサリーでは、ほかにどのような施策を考えていますか?

小島 
ハーフアニバーサリーを記念して、サービス開始前に実施した事前登録ガシャに近い、“Half Anniversary事前WEBガシャキャンペーン”を実施する予定です。

――事前登録ガシャと言うと、特設サイトで行われた施策ですよね? ガシャで手に入れたSSR、SR、Rのユニットの中からお気に入りを1機ずつ設定して、ゲーム開始時に獲得できました。

小島 
そうです。基本的には事前登録ガシャと同じですが、Half Anniversary事前WEBガシャキャンペーンではサービス開始から追加した一部のユニットも選べるようにしています。本作はユニットの数が非常に多いので、この機会に欲しいユニットを手に入れたり、お気に入りのユニットの限界突破に役立てたりしてもらえたら。

 また、この施策に付随してX(旧Twitter)を使ったプレゼントキャンペーンも考えています。詳細は改めて発表しますので、ぜひご参加ください。
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ちなみに、筆者は事前登録ガシャのSSRの枠は大好きなSガンダムを選択。ブルーディスティニー1号機【EXAM】と本気で悩んだが、SガンダムはSSRの中でもハイスペックだったので大満足! どのユニットにするか悩む方はオススメ。
――どのユニットを選ぶか、また悩みそうです(苦笑)。ほかにも施策はありますか?

小島 
ハーフアニバーサリーに向けて、記念のパネルミッションとログインボーナスも実施する予定です。どちらもハーフアニバーサリーの前から始まる施策です。この機会に『ジージェネ エターナル』を始めていただき、ハーフアニバーサリーに備えてもらえるとうれしいです。

――ハーフアニバーサリーの情報は、どのような形で発表するのでしょうか?

小島 
2025年9月23日に生配信を実施する予定です。そこでこのインタビューでは回答できなかったハーフアニバーサリーの施策をお伝えしたいと思います。過去の生配信と同じく、直近のロードマップ情報も発表できればと考えていますので、こちらもお楽しみに!

――ロードマップ情報と言えば、以前の生配信で2025年9月は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼』(以下、『月鋼』)のストーリーイベントを開催すると発表していましたよね? このイベントに関して、お話できることがあればうかがいたいです。

小島 
ストーリーイベントは期間限定という立て付けになっていますが、私たちとしてはメインステージと同じ熱量で開発を進めています。『月鋼』もこれまでのストーリーイベントのようにしっかりと作っていますので『月鋼』を知らない方は本作を通してストーリーを楽しんでいただければうれしいですし、すでにご存じの方は新たな魅力を体験してもらえたらうれしいです。

――ハーフアニバーサリーから新たに始めるユーザーにとっては、これまで実施されたストーリーイベントがいつ復刻されるのかも気になると思います。

小島 
見逃したストーリーイベントをいつでも楽しめるように、ストーリーイベントの常設化も実現させたいと考えています。ちょっとお待たせしてしまうかもしれませんが、必ず常設化はしますのでご期待ください。

せっかくの機会なのでユーザーとして気になるところを聞いてみた

――せっかくの機会なので、『ジージェネ エターナル』のいちユーザーとして、アップデートを期待している点に関してお聞きできればと。以前の生配信でキャラクターのSP化についてお話されていましたが、こちらの進捗は?
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SP化は専用の素材を使い、SSR以下のユニットのレベル上限を100にする強化システム。現在はユニットのみSP化できるが、キャラクターのSP化も予定されている。
小島 
キャラクターのSP化は絶賛開発中です。実装まで、もう少々お待ちください!

――一括開発できるようになって便利になりましたが、欲を言えば、すでに所持しているユニットを使用する形で一括開発ができるとうれしいです。
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一括開発は、目当てのユニットまで一気に開発できる便利な機能。だが、手元にあるユニットが素材として使われないという惜しい点も。
小島 
そうですね……。いますぐには難しいのですが、調整したいとは考えています。

――アップデートで経験値素材の所持上限は改善されましたが、素材を使う際、素材を選んだ後に数を入力して使えると、あまりがちなSRの素材を一気に消費できていいかなと。
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まとめてレベルを上げる機能はあるものの、入手経験値の多い素材が優先して選ばれてしまうため、以前は余りがちなSRの素材が上限に引っかかってしまうことも。現在は所持上限が増えたため、あふれる可能性は低くなった。
小島 
経験値素材が溢れないように、まずは所持上限を増やす形で対応させていただきました。こちらもすぐに、というわけにはいきませんが、ゆくゆくはもっと使いやすいように調整を検討したいと思います。

――なるほど。以前、アンケートを実施していましたが、今後要望を伝えたいときは、どのような形で届けるといいでしょうか?

小島 
先日実施したアンケート時にご回答いただいたり、公式Xや配信でコメントをいただけたりするとうれしいです。すべてのコメントに対して反応するのは難しいのですが、皆様からいただいたコメントはすべてチェックしています。

――わかりました! ハーフアニバーサリーはもちろん、今後の展開も楽しみにしています。

小島 
ハーフアニバーサリーに向けていろいろ仕込んでいますが、それ以降も楽しんでいただけるように、新しいステージやユニットを順次追加していきます。皆様からいただいた要望も、調整していければと考えていますので、これからも応援をよろしくおねがいいたします!