Kindle Colorsoftレビュー。カラー表示の電子ペーパーだから週刊ファミ通が読めちゃう! 漫画やラノベと相性◎
 Amazonは、カラー表示対応の電子書籍リーダー“Kindle Colorsoft(キンドル カラーソフト)”を2025年7月24日に発売した価格は通常版39980円[税込]、上位機種のシグニチャーエディションは44980円[税込]となる。

 Kindle Colorsoftのシグニチャーエディションと比較用にモノクロ表示の“Kindle Scribe(キンドル スクライブ)”をお借りしたので、それぞれ使いつつカラー表示のグッドなポイントを中心に紹介していく。

 筆者はふだんiPadでKindleを読んでいるので、“E-ink”ディスプレイの電子書籍リーダーには初めて触ったインプレッションとなります。
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カラーの電子ペーパーで週刊ファミ通を読んでみた!

 Kindle Colorsoftでは、目にやさしい光の反射を抑えた“E-ink”ディスプレイを採用。マンガの見開きや扉絵、作中に登場する絵や図もカラーで楽しめるようになった。解像度は300ppi(白黒)、150ppi(カラー)となる。
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 はじめに驚いたのはその軽さ。7インチにもかかわらず重量わずか約218g。基本両手持ちで操作していたので、その軽さをより実感できた。
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 週刊ファミ通→マンガ→ライトノベルの順で試してみた。なお、撮影に写っているページはサンプルで読める箇所となる。

 まずは、『
メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』が表紙の“週刊ファミ通 2025年9月4日号 No.1911”。
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 全体的に彩度は低いものの、しっかりとカラー表示されている。もう少し色味をくっきりさせたい場合は、色のスタイルの変更で“ビビッド”にしよう。彩度の低い色を強調してくれるようになる。
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 写真では少々分かりづらいが、実際に比べてみると迷彩服やシャゴホッドの模様など細かな部分が鮮明に。ファミ通をはじめ、画像や色数の多い本を読む際はビビッドにしたほうが、メリハリがついて読みやすくなるはずだ。
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左:ビビッド/右:標準。
 また、読み込みと色の表示に少し時間がかかるもののグイッとズームもできる。キャプションの小さな文字もちゃんと読めるので安心。

 つぎは、マンガ
『ダンジョン飯』でチェック。
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 まず感じたのは、ページ送りの早さ。iPadで読むときとほぼ変わらない速度なので、ストレスなく読み続けられる。つぎにマンガにおける白黒の色味をScribeと比較してみた。色のスタイルは標準、明るさはふたつとも最大だ。

 結果、Scribeは白色が強く、逆にColorsoftは黒色が強く出ている印象だ。なお、明るさは同じ最大でもScribeのほうが明るい。筆者は濃い色味が好きなので、Colorsoftに満足している。
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左:Kindle Colorsoft/右:Kindle Scribe。
 ラストは、フォントやレイアウトなどに注目して『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(俺妹)を読んでいこう。
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 レイアウト機能で余白ギリギリまで文字を表示させることができるため、読み応えたっぷり。横画面で表示させることも可能だ。もちろん、挿絵もカラーで表示される。
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 また、Kindle端末のフォントではゴシック・明朝に加えて、筑紫明朝を選ぶことができる。筑紫明朝は、明朝と比べてフトコロ(文字の中の空間)が狭くなっているほか、ひらがなが漢字よりもやや小さくなるので、個人的に読みやすいなと感じた。
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ただ、全体的に文字が細くなってしまうので、もし細いなと感じたら太字を+1または+2ほど加えよう。さらに読みやすくなるはずだ。
 ほかにも、Colorsoftではハイライトもカラー化。引用箇所はブルー、読み返したいところはピンクなど、視覚的に整理できるようになって非常に便利。カラーはブルー、ピンク以外にもイエローとオレンジが用意されている。
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ちょうどいい重さ・サイズ・色合いで読書を楽しめるColorsoft

 今回、落ち着いたホワイトの色調で読んでみたが、暖かみのあるアンバーカラーに調節して読むこともできる。自分が読みやすいよう、お好みで設定しよう。夜の時間帯はアンバーにするなど、時間指定も可能だ。
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 また、シグニチャーエディションでは、明るさ自動調整とワイヤレス充電にも対応。バッテリーは、一度のフル充電で最大8週間続くロングバッテリー(※)だ。試しに明るさ最大で1時間使ってみたところ、約15%消費という結果になった。自動調整機能などを駆使して明るさを下げていればもっと長持ちするはず。
※明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合。[IMAGE]
 総評として、カラー化によってライブラリの視認性アップでより便利に。さらにマンガ、ラノベのカラーイラスト、雑誌類も読めるようになったので、楽しめる幅が大きく広がったといえるだろう。ただ、“ビビッド”で補えるものの彩度は低く、いわゆる“色鮮やか”ではないので留意したい。イラスト集など色を楽しむ書籍にはまだ不向きだと感じた。
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 先述の通り筆者はふだんiPadを使用しておりKindle端末を触ったのは初めて。動作面では、設定画面の挙動が多少モッサリするのが気になったが、端末の軽さと長時間読んでいても目が疲れにくい画面の特性にはとても好感を持った。

 Amazon純正カバーも用意されている。折りたたみ式でカバーを閉じると自動的にスリープモードへ、開くと自動的に画面がオンになるので、すぐ本の続きに戻ることが可能だ。価格はファブリック素材が4980円[税込]、植物性レザー素材が5980円[税込]、プレミアムレザー素材が8980円[税込]となる。

 なお、今回検証した本はすべて“Kindle Unlimited”で読むことができるので、Kindle端末の購入といっしょにこちらもチェックしてほしい。
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