『お父さん監修で作った乙女ゲーム』が無料配信中。父親の“癖（ヘキ）”詰め合わせ。「過去の経歴が偏った男たち」が集う町で恋多き学校生活
　私野台詞氏は、『お父さん監修で作った乙女ゲーム』の無料配信をBOOTHにて開始した。対象OSはWindowsのみとなっている。
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　本作は、私野氏が「人生経験豊富な人が乙女ゲームを作れば傑作になるのでは？」→「お父さん監修で乙女ゲームを作ろう」という発想に至り、制作したという。

　制作の役割分担は、シナリオやキャラ設定を私野氏の父が考え、イラストやゲーム自体の制作は私野氏が担当している。ちなみに私野氏の父は、本ゲームを制作するまで“乙女ゲーム”というゲームジャンルの存在を知らなかったとのこと。
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　ゲームの舞台となるのは過去真暗闇町（かこまっくらやみちょう）。プレイヤーは高校3年生の女の子として、卒業までの1年間で個性的な3人の男性（攻略対象）と交流していくことになる。攻略対象3人の氏名・職業は以下の通り。

ボルト・レンチ：主人公が通う高校の用務員
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部次田 古太郎（べじた こたろう）：農家
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上尾 信（かみお しん）：ひとけのない教会で暮らす神父
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　ひと月に1回、行動選択を行うことで、彼らの誰と深く交流していくかが決まり、それぞれの攻略対象ごとの個別ルートに入ることができる。

　なお、この行動選択画面には“父情報”なる私野氏の父に関する豆知識のようなテキストも用意されている。攻略対象の男性のことを深く知れば知るほど、私野氏の父のことも深く知ることができるというわけだ。
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　知れば知るほどツボを押さえたキャラ造形であることが分かる攻略対象たちの魅力にグイグイ引き込まれる本作。攻略対象たちの“過去の経歴”が極端に偏っている点も、なんだか微笑ましい。ゲームタイトルをX（Twitter）やYouTubeで検索してみると、すでにファンアートや実況配信が賑わいを見せていることが分かるだろう。

　テンポの良いストーリーと相まって、1時間掛からないくらいで全員のルートをエンディングまで見届けられる程度のボリューム感となっている。プレイする人には、ぜひとも各ルートのエンディングで表示される“特別なイラスト”をすべて見届けてほしい。

　制作過程はオモコロに掲載されている。ゲームをプレイしたあとで記事を読んでも、記事を読んだうえでゲームをプレイしても、それぞれ違った体験が楽しめるだろう。
『お父さん監修で作った乙女ゲーム』（BOOTH）
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