
日本ファルコムより2025年9月19日発売予定のストーリーRPG『空の軌跡 the 1st』。最新作の技術を取り入れ、『軌跡』シリーズの第1作をフルリメイクした作品だ。対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5、PC(Steam)。
その発売に先駆け、ゲームの“序章”をまるごとプレイできる無料体験版が本日(2025年8月21日)午前11時より配信開始された。
その発売に先駆け、ゲームの“序章”をまるごとプレイできる無料体験版が本日(2025年8月21日)午前11時より配信開始された。
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2025年8月5日にはメディアを対象とした限定イベントが開催。約3時間にも及ぶ体験版先行プレイ、およびメインキャストである高柳知葉さん(エステル役)、藤原夏海さん(ヨシュア役)、そしてプロデューサーの近藤季洋氏によるトークステージが実施された。
本記事では同イベントにおける体験版先行プレイのインプレッションと、トークステージのダイジェスト版のレポートをお届けする。
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3時間ではクリアー不可能な体験版に挑戦!
この日、受付を済ませた筆者はさっそくファルコムの担当者さんに「さ、3時間ですか?」と問いただしていた。長すぎると感じての質問ではない……短すぎるのだ。
何も筆者が隅々までしゃぶり尽くす、とんでもないやり込み派のゲーマーだからというわけではなく、純粋に序章のボリュームがすごいからなのである。2004年にPC向けに発売されたオリジナル版(『英雄伝説VI 空の軌跡』)は、ボイスなし、フィールド上でのクイックバトルなしでも、つぎの章へと進むまでに5時間以上はかかっていた記憶がある。
ゲームで“序章”と言えば、導入のイベントに基本操作のチュートリアルくらいで、あっというまに終わるものだというイメージがありそうだが、本作においてはその後もガッツリとメインイベントが続いていく。今回の体験版は、ボイスをスキップせずにイベントを進めたり、用意されたクエストをすべてこなしたり、街やフィールドを隅々まで歩いて“冒険”を楽しんだりしていれば、10時間近くは楽しめるだろう。リメイク作品とはいえ、何とも太っ腹である。
何も筆者が隅々までしゃぶり尽くす、とんでもないやり込み派のゲーマーだからというわけではなく、純粋に序章のボリュームがすごいからなのである。2004年にPC向けに発売されたオリジナル版(『英雄伝説VI 空の軌跡』)は、ボイスなし、フィールド上でのクイックバトルなしでも、つぎの章へと進むまでに5時間以上はかかっていた記憶がある。
ゲームで“序章”と言えば、導入のイベントに基本操作のチュートリアルくらいで、あっというまに終わるものだというイメージがありそうだが、本作においてはその後もガッツリとメインイベントが続いていく。今回の体験版は、ボイスをスキップせずにイベントを進めたり、用意されたクエストをすべてこなしたり、街やフィールドを隅々まで歩いて“冒険”を楽しんだりしていれば、10時間近くは楽しめるだろう。リメイク作品とはいえ、何とも太っ腹である。
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というわけで時間が惜しいとさっそくゲーム開始。主人公エステルの幼少期から物語は始まる。オリジナル版とシナリオこそ同じだが、グラフィックの3D化やボイスの追加、そしてそれらにともなう演出の変更もあり、ストーリーを知っていても見入ってしまうほど。スキップなどできようはずもない。
オリジナル版ではベッドに飛び乗るアニメーションで表現されていたエステルのドロップキックも、ヨシュアが白目をむくほど痛そうな画になっていて笑ってしまった。全体的に、目がまん丸になったり集中線が描かれたりなど、マンガ的表現も多く使われているようだ。
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本作ではキャラクター、フィールドなどすべてのグラフィックが3D化。直近のシリーズ作品『英雄伝説 界の軌跡』とも少し異なる、手描きアニメ風のトゥーンシェーディングで作られている。それにより、メインどころのキャラクターたちの表情の変化も詳細に描かれるようになり、感情移入しやすくなった印象がある。
さすがにサブキャラクターたちはそこまで描ききれなかったようだが、これまでデフォルメされた姿でしか見られなかったキャラクターたちにもイラスト同等のグラフィックが用意された点は大きく、より人物像をイメージしやすくなっている。
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また街やフィールド、ダンジョンなどのグラフィックも同様に温かみあるタッチで描かれている。近作と比べて全体的に明るい雰囲気になっていて、どことなく安心感もある。オリジナル版との比較抜きで考えても、ビジュアル面のクオリティーはそうとうに高いと言っていいだろう。
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バトルでは、オリジナル版のAT(アクションタイム)バトルのシステムがブラッシュアップされ、さらに近年のシリーズ作で採用されてきた“クイックバトル(フィールドバトル)”システムも導入されている。
ATバトルには、近作のシステムを逆輸入した要素が入っていることもあって、だいぶ変わっているのだろうなと思っていたら……。相手の弱点をきちんと突かなかったり、少し油断するだけでザコ敵にもあっさりやられてしまうきびしめの作り。
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筆者も今回、序盤も序盤、“翡翠の塔”というダンジョンで発生する“飛び猫”といういかにもザコっぽい名前の敵3体とのイベント戦闘でゲームオーバーに。チュートリアルにしたがってSクラフトという必殺技を連発し、それで敵を仕留め損なってしまったがために、代償である長い硬直時間の隙を突かれて連続攻撃を許してしまったのが敗因だ。
きちんと解法は用意されつつも決して甘くないというこのバランスは、まさに「これぞ『空の軌跡』だよね!」といった感じ。後ろで見ていた知り合いのライターさんが、「ファミ通さんもやってしまいましたか!」と声をかけてきたのをキッとにらみつつも(悔しい!)、『空の軌跡』らしさを感じられたうれしさで口元がついついニヤけてしまった。
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本作では難易度“Normal”でも、敵の守りがだいぶ堅く反撃も強い。近作に慣れている人や、アクション操作に苦手意識のない人は、フィールドでの戦いはクイックバトルをメインにすると低リスクで進めやすい。また難易度は5段階から選択できるので、まずストーリーを楽しみたいという人は難易度を下げることをオススメする。
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オリジナル版(のちにプレイステーション3で発売された『英雄伝説 空の軌跡FC:改』なども)をプレイした人は、クラフトやアーツのアクションにも注目してほしい。かなり見た目がハデになっているが、じつは基本的な動きは同じ。アーツを発動する際のオーブメントをなぞるアクションなど、細かい動作を足しつつ再構成されているのだ。こういった作りの細かさは、このほかにも随所で見られる。
“ストーリーRPG”の原点を再確認
『空の軌跡』シリーズ(オリジナル版は2部作+1で3作品)での筆者のいちばんの推しポイントは、『軌跡』シリーズが標榜する“ストーリーRPG”の名の通り“ストーリー”である。
現在のシリーズの特徴である、多彩なキャラクターを細かく描く群像劇という色はまだそれほど出ていないのだが、代わりに王道展開でわかりやすく、会話のテンポもよく読みやすい。ストーリーを読ませるRPGとしてはこれ以上ないデキで、筆者はいまだに「続編も含めてシリーズ最高傑作!」と主張している。
体験版でも、主人公エステルとヨシュア、父カシウスの“ブライト一家”の団らんを始め、随所で学びや笑いを交えながらテンポのいい展開が楽しめる。
現在のシリーズの特徴である、多彩なキャラクターを細かく描く群像劇という色はまだそれほど出ていないのだが、代わりに王道展開でわかりやすく、会話のテンポもよく読みやすい。ストーリーを読ませるRPGとしてはこれ以上ないデキで、筆者はいまだに「続編も含めてシリーズ最高傑作!」と主張している。
体験版でも、主人公エステルとヨシュア、父カシウスの“ブライト一家”の団らんを始め、随所で学びや笑いを交えながらテンポのいい展開が楽しめる。
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また、ストーリーを織り成すキャラクターたちの魅力も忘れてはならない。本作の登場人物たちは皆、個性的でありながらとてもわかりやすいパーソナリティーを持っている。その中でも、やはり主人公エステルの存在感は別格。ひたすらに明るく、素直で、すべてに裏表がないのだ。
本作では移動中に自動で発生する“アクティブボイス”というシステムが新たに採用されているのだが、そこではとにかくエステルがよくしゃべる。何かと騒ぎ出す彼女に、相棒のヨシュアが冷静にツッコんだりたしなめる展開が多く、夫婦漫才のような会話が楽しめるのだ。
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なお、ボイスを担当するキャスト陣はシリーズ作品からほとんど一新されているが、少なくともエステル、ヨシュアに関してはイメージそのままだったし、過去作品と比べても違和感はない。思い出補正は、ときにネガティブな方向に働いてしまうこともあるが、新キャストの皆さんの演技はとてもすばらしいものだったので、どうか安心してほしい。
どうしてもオリジナル版との比較がメインになってしまうのだが、もうひとつ加えると、随所にオリジナル版の要素が取り入れられていることに感心した。街やフィールドは3D化されつつも、全体の構成や地形、場所などはオリジナル版とほぼ同じ。また会話やメニュー画面などに使用されているフォント、マップ機能のデザインなどもシリーズ最新版ではなくオリジナル版のそれを踏襲している。
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BGMは“標準”と“アレンジ”、“オリジナル”の3タイプから選べるようになっていて、いつでもオプション画面から変更できる。アレンジ版はメロディーをそのままに楽器を変えるものとなっていたが、それでもイメージはガラリと変わる。どれも素晴らしいサウンドなので、気分によって変えてみるのもいいだろう。
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試遊の3時間は序章の中盤過ぎである“パーゼル農園”でのクエストをこなしたところでタイムアップ。そこで解決後の会話イベントを「もう少しで読み終わるから……」と粘っていたら、トークショーの取材準備のためかいつの間にか周囲に人がいなくなっていた。ついつい「あとちょっと」を発動させてしまう、クセになる魅力があるゲームなのだ。
序盤も序盤なためほんの“さわり”の部分しか味わえなかったが、シリーズ近作の要素を追加したにもかかわらず、システム面が複雑になったということはなく、オリジナル版と変わらずテンポのいいプレイが楽しめた。
一方で、演出面はグラフィックの一新により大幅にパワーアップ。また評価の高かったシナリオはそのままで、ポジティブな印象しか受けなかった。まさにフルリメイクのお手本と言えるデキで、『軌跡』シリーズ史上最高の作品の予感も高まる。
多様な自然が広がるフィールド探索や独自の成長システムなど、アレンジが加えられた箇所もあるのだが、残念ながら今回は味わいきれなかった。しかし、ここまでのデキを見せつけられたら、新要素も期待せざるを得ない。
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トークステージではキャスティングのエピソードも!
最後に、この日のイベントで行われたトークステージの模様もダイジェストでお届け。
【登壇者】
【登壇者】
- 高柳知葉(声優/エステル役)
- 藤原夏海(声優/ヨシュア役)
- 近藤季洋(日本ファルコム代表取締役社長/『空の軌跡 the 1st』プロデューサー)
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まずは『空の軌跡』誕生の経緯が近藤氏から語られ、今回のフルリメイクについては「同じシーンも3Dで表現するとまったく違う印象になった」など、当時を懐かしみながら新しい発見も多々あったと明かされた。
また当時手描きで作成したリベール王国の地図が20年以上経った現在もまた使われているという。リベールは「どのエリアに行っても山と水(湖や海)がある」点がひとつの特徴であるなど、舞台設定の解説も行われている。
ストーリーに関するトークでは、「エステルたちが旅の先々で大きな事件に巻き込まれていくことになる」と全体の流れを語りながら、エステルたちの職業“遊撃士(ブレイサー)”を「(困っている人々を助ける)おまわりさんみたいな?(笑)」という説明で笑いを取る一幕も。
続けて行われたのはエステル、ヨシュアのキャラクター紹介。
エステルをどう演じたかと質問された高柳さんは、感情を余すことなく表現することにとにかく注力していたこともあり、収録が終わったあとはいつもヘロヘロになっていたという。本作におけるセリフ量はエステルが圧倒的に多く、それだけに体力的にもかなりきびしかったようだ。
一方、藤原さんはヨシュアについて、基本的にはクールでありつつもエステルの前では16歳らしいところを見せたり、道中では説明役にもなったりと、表情の使いわけを意識していたそう。
近藤氏からはキャスティングのエピソードが語られた。
エステルについてはファルコムの他作品で敵役として出演していた(『イースX -ノーディクス-』のヨルズ役)こともあって、演技力は評価していたという。しかしそれがサディストな役だったため、エステルとしてのイメージ通りの演技を聞いて、違う意味で驚かされたそうだ。
一方、ヨシュアのキャスティングはもっとも難航。一時は男性に演じてもらうという案も出ていたようだが、テープオーディションで藤原さん演じるヨシュアの演技を聞いて「これだ!」と決定したという。
また当時手描きで作成したリベール王国の地図が20年以上経った現在もまた使われているという。リベールは「どのエリアに行っても山と水(湖や海)がある」点がひとつの特徴であるなど、舞台設定の解説も行われている。
ストーリーに関するトークでは、「エステルたちが旅の先々で大きな事件に巻き込まれていくことになる」と全体の流れを語りながら、エステルたちの職業“遊撃士(ブレイサー)”を「(困っている人々を助ける)おまわりさんみたいな?(笑)」という説明で笑いを取る一幕も。
続けて行われたのはエステル、ヨシュアのキャラクター紹介。
エステルをどう演じたかと質問された高柳さんは、感情を余すことなく表現することにとにかく注力していたこともあり、収録が終わったあとはいつもヘロヘロになっていたという。本作におけるセリフ量はエステルが圧倒的に多く、それだけに体力的にもかなりきびしかったようだ。
一方、藤原さんはヨシュアについて、基本的にはクールでありつつもエステルの前では16歳らしいところを見せたり、道中では説明役にもなったりと、表情の使いわけを意識していたそう。
近藤氏からはキャスティングのエピソードが語られた。
エステルについてはファルコムの他作品で敵役として出演していた(『イースX -ノーディクス-』のヨルズ役)こともあって、演技力は評価していたという。しかしそれがサディストな役だったため、エステルとしてのイメージ通りの演技を聞いて、違う意味で驚かされたそうだ。
一方、ヨシュアのキャスティングはもっとも難航。一時は男性に演じてもらうという案も出ていたようだが、テープオーディションで藤原さん演じるヨシュアの演技を聞いて「これだ!」と決定したという。
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「収録で意識したことは?」という質問には、高柳さん、藤原さんともに『空の軌跡』は時代を、世界の垣根を越えて多くの人に愛されている作品で、オリジナル版のキャラクター像をできる限りリスペクトすることを意識したと語っていた。そのうえで、現場では「それぞれが思うように演じてほしい」と声を掛けられていたため、リラックスして、自信をもって収録に臨めたそう。
こうして答えも一致する、息ピッタリのおふたりだったが、じつは『空の軌跡』のキャストとして同じ場所で会うのはこのステージが初めてだという。基本的にゲームの収録はキャストを集めて一斉にやるのではなく、個々に収録するために会う機会が訪れないままこの日を迎えたのだった。
「収録時の印象に残ったエピソードは?」という質問では、近藤氏が高柳さんの“ボースマーケットの歌”を挙げた。アクティブボイスで挿入される、エステルの鼻歌のようなもので、メロディーも用意されていたのだが、それをスタッフが高柳さんに伝え忘れてしまい、高柳さんがみずから準備(作曲)して収録に臨んでくれたのだそう。近藤氏も絶讃するデキだったが、残念ながらゲームでは改めて収録したスタッフ作曲バージョンが入っているようだ。会場では高柳さんの生歌唱が披露されていたので、またどこかで聴ける機会があるかもしれない!?
その後はスタッフが用意した質問コーナーへ。「気になるキャラクターや好きなキャラクターは?」という設問では、高柳さん、藤原さんともに「オリビエさん」と回答。シリーズファンからも大人気のパーティーキャラクターで、本作でも一行におけるほぼ唯一のギャグ要員として大活躍している。
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また「続編が出るとなった場合」という気になる質問が出ると、近藤氏は「(ファンの中で)美化されているイメージを上回らないといけないし、舞台も大きくなる」とプレッシャーの大きさに触れつつも、それらに対する覚悟を語っていた。
最後にファンへのメッセージも。
高柳さん「本当に長く、多くの人に愛されてきた作品だと感じています。エステル役に決まったときは、国内だけではなく海外の『軌跡』シリーズのファンの方からも「うれしい」というお声をいただきました。私は初めてPVを観たとき、その美しさに感動しました。そしてこのグラフィックやシナリオ、お芝居などなど合わさった『空の軌跡 the 1st』という作品が皆さんの元に届くのを心待ちにしております。これからも責任を持ってエステルという役を演じていきたいと思っています。応援してください!」
藤原さん「トークステージでは続編の話題もありましたが、私も収録を通じて、つぎがあるならヨシュアとしてどんなことができるかと想像してワクワクすることもあります。リメイクとなる本作では街並みや景色も本当にステキです。オリジナルあってのリメイク作品ではありますが、そういったリメイクならではのすばらしさに加え、ヨシュアも含めたキャラクターたちの新たな魅力も伝わったらいいな、と思っています。個性的なキャラクターたちの絡みを、私たちの声とともに楽しんでいただけたら幸いです。」
近藤氏「日本ファルコムに入社してからさまざまな作品のリメイクに参加してきましたが、まさか自分が作ったタイトルをリメイクすることになるとは(笑)。『空の軌跡』という作品は私にとっても特別な作品でありますが、これをきっかけに入社してくれたスタッフもたくさんいます。今回リメイクを決めたとき、社内から参加させてほしいという声が数多く挙がりました。なかには、別のプロジェクトにいるにもかかわらずやらせてくれ、という人間もいたくらいです。
高柳さん、藤原さんからグラフィックがきれいとおっしゃっていただきましたが、今回はオリジナル版にかかわっていなかった若手……といってもそんなに若くはないのですが(笑)、色使いなどよく考えて作り上げてくれました。そしてその“若手”がオリジナルのスタッフと合わさって新たなチームとなり、チームが思い描く『空の軌跡』にしてくれたと思います。
『空の軌跡』というのはエステル、ヨシュアのふたりが中心となって“旅をするゲーム”です。その感覚をぜひ味わっていただきたいですね。それは昔のJRPGにあった魅力そのものなんです。グラフィックが3D化してRPGも変容してきて、そういった要素も忘れられつつあるかもしれませんが、この作品でリフレインしていただければと思います。ぜひ手に取って、楽しんでください」
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