
2025年6月29日、配信8周年を迎えた『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)。そのことを記念して、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(以下、『ミリオンライブ!』)のプロデューサーを務める狭間和歌子氏に、この1年での『ミリシタ』や『ミリオンライブ!』の振り返りと、今後の展開、意気込みについて語っていただいた。
※本インタビューは2025年6月中旬に実施しました。
※本インタビューは2025年7月3日発売の週刊ファミ通(2025年7月17日号 No.1905)に掲載したものに加筆、修正を行ったものです。
※本記事では、『アイマス』はゲーム『アイドルマスター』もしくは『アイドルマスター』シリーズ全体、『ミリオンライブ!』はソーシャルゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』もしくは『ミリオンライブ!』プロジェクト全体、『ミリアニ』はアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』の略称として使用しています。広告
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いままでになかった表現、方向性への挑戦
──“最高を更新し続ける”ための新たなステップを踏み出した『ミリシタ』。8年目となったこの1年を総括していただけますか?
狭間
8年目を迎えてもなお、挑戦的な1年だったと思います。“MOVEMENT OF “STARS””というイベントシリーズを完走して、新たに“BATTLE OF THEATER”というアイドルどうしで競い合うイベントシリーズを開始しました。どちらも新しい試みが多く、挑戦的な内容となっておりますが、プロデューサーさんにはアイドルのまだ見ぬ一面をお届けできたのではないでしょうか。
──まさに衝撃的でした。
──まさに衝撃的でした。
狭間
楽曲では、 プロデューサーさんたちの期待の声がとくに大きかったコミック連動曲 や『U・N・M・E・I ライブ』を実装しました。これらはファミ通さんでのアンケートでも毎年上位に食い込んでいる楽曲たちだったので、このタイミングで実装することができてよかったと思っています。
さらに12年目の『ミリオンライブ!』にとっては7年半ぶりとなる、“THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”の開催や、積極的な各企業さまとのコラボ、52週連続でのCDリリース企画、そして『ミリアニ』OVAなど、まだまだ挑戦し続けるつもりです。
さらに12年目の『ミリオンライブ!』にとっては7年半ぶりとなる、“THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”の開催や、積極的な各企業さまとのコラボ、52週連続でのCDリリース企画、そして『ミリアニ』OVAなど、まだまだ挑戦し続けるつもりです。
──新シリーズ“BATTLE OF THEATER”のコンセプトや、目標を教えてください。
狭間
こちらに関しては、開発・運営チームの柿沢高弘さん、東義人さん、荒井恵佑さんの3名からのコメントを紹介させてください。
柿沢
765プロオールスターズ(AS)とミリオンスターズ(MS)、それぞれのアイドルたちの輝きを届けるために行われたイベントが“MOVEMENT OF “STARS(スタロー)””でした。そして今度はASとMSを合わせた765プロ所属アイドルの新しい魅力を届けるシリーズとして、東を中心としたコンテンツ企画と荒井を中心としたイベント企画の各チームで検討したのが“BATTLE OF THEATER(BOT)”です。
東
検討にあたって、シナリオの青木(朋子氏)やカード企画の深見(和佳子氏)などのコンテンツ企画チームでアイデアを出し合いました。そこで、8周年を迎える『ミリシタ』でさらにアイドルたちの魅力を楽しんでもらうためには、続いているからこその新しさや、 成長や発展にフォーカスしたシリーズにしたい、という方向性が浮かび上がってきました。
ステージでも力を合わせるばかりでなく、真正面から本気でぶつかり合うことで、より分かり合える。関係性にはそんな発展のしかたもあるかなと。同時にプロデューサーさんたちにも、ぶつかり合いに直接関わることでプロデュース感や『ミリオンライブ!』の世界をより深く楽しんでもらいたい。そういった思いからBOTは生まれました。
ステージでも力を合わせるばかりでなく、真正面から本気でぶつかり合うことで、より分かり合える。関係性にはそんな発展のしかたもあるかなと。同時にプロデューサーさんたちにも、ぶつかり合いに直接関わることでプロデュース感や『ミリオンライブ!』の世界をより深く楽しんでもらいたい。そういった思いからBOTは生まれました。
荒井
BOTシリーズのイベントではその“ぶつかり合い”にフォーカスしたインタラクティブ要素を入れようと、イベント企画チームで話し合い“応援システム”を考案しました。東からもあった通り、プロデューサーの皆さんにもプロデューサーとして『ミリシタ』の世界に関わる”ライブ感”のようなものを感じられる遊びを提供したい、というのがアイデアの根幹にあります。
今後もBOTシリーズ、そしてチーム戦を皆さまがよりお楽しみいただけるように、新しいラウンド開催に合わせて仕様の追加や調整を検討しておりますので、引き続きBOTシリーズの世界観をお楽しみいただけますと幸いです。
──“アイドルグランプリ プロローグ体験版” についての反応はいかがでしたか?
今後もBOTシリーズ、そしてチーム戦を皆さまがよりお楽しみいただけるように、新しいラウンド開催に合わせて仕様の追加や調整を検討しておりますので、引き続きBOTシリーズの世界観をお楽しみいただけますと幸いです。
──“アイドルグランプリ プロローグ体験版” についての反応はいかがでしたか?
狭間
たいへんお待たせしておりましたが、“プロローグ体験版”として2025年1月から3月にリリースさせていただきました。完全版という形ではないのですが、想定より多くのプロデューサーさんにプレイしていただけてうれしく思います。皆さまの反応からは、アイドルひとりにフォーカスしたストーリーがうれしい、もっと見たいといった声がもっとも多いと感じました。
アイドルひとりに向き合う体験というのは、 いままでの『ミリシタ』ではどうしても表現が難しかったことのひとつであり、 そこを描くために“アイグラ”という、『ミリシタ』とは別のモードを開発しているので、そういった反応はとてもうれしかったです。より楽しくプレイいただけるよう、引き続き開発を進めておりますので、いましばらくお待ちください。
──2025年2月には“スタロー完結目前!第8幕までのコミュおさらい”配信があり、同時に公式Xにて青木朋子さんによるリアルタイムコメントも投下されました。こうした作り手の“生の声”に触れられる機会は貴重かと思われますが、今後もこういった試みは期待できるのでしょうか?
アイドルひとりに向き合う体験というのは、 いままでの『ミリシタ』ではどうしても表現が難しかったことのひとつであり、 そこを描くために“アイグラ”という、『ミリシタ』とは別のモードを開発しているので、そういった反応はとてもうれしかったです。より楽しくプレイいただけるよう、引き続き開発を進めておりますので、いましばらくお待ちください。
──2025年2月には“スタロー完結目前!第8幕までのコミュおさらい”配信があり、同時に公式Xにて青木朋子さんによるリアルタイムコメントも投下されました。こうした作り手の“生の声”に触れられる機会は貴重かと思われますが、今後もこういった試みは期待できるのでしょうか?
狭間
こちら、じつは青木さんからの提案で実現した企画でした。スタローは物語もこだわりをもって作られていますので、こういったお話をできる機会というのは、プロデューサーさんに『ミリシタ』を最大限お楽しみいただくためにも、貴重かと思っております。今後も開発スタッフの声を届ける機会はぜひ作っていければと思います。
主演アイドルの個性を尊重した、新たな形のライブに
──2025年6月4日の配信では12thLIVEの詳細が発表されました。北上麗花、桜守歌織というふたりのアイドルにフィーチャーするという形になっていますが、どういう経緯でこのような試みを行うことが決まったのでしょうか?
狭間
2024年2月、“10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!”のDAY2公演で、39人ものキャストがひとりも欠けることなく全員集合するという夢を叶えることができました。そんな王道の到達点を経たミリオンスターズのつぎなる挑戦が、11thLIVE以降の展開として発表させていただいた“主演公演”となります。
「このアイドルを中心としたミリオンスターズはどんなライブを作るのか」という視点から、主演アイドルの個性を尊重した強いテーマ性のライブをお届けすることで、主演アイドルの担当プロデューサーはもちろん、 ミリオンスターズを応援してくださるすべてのプロデューサーさんに楽しんでいただきたいと思っています。
現在延期となってしまっている11thLIVEについても、イベントチームを筆頭に延期先日程・会場の調整を鋭意進めております。 長らく続報をお待たせしてしまっておりますが、 発表までもうしばらく時間をいただけますようお願いします。
──2025年8月には765プロオールスターズのライブ“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”が行われます。プロデューサー名掲載パネルの販売など、またおもしろそうな企画が盛り込まれていますが、意気込みや注目ポイントを教えてください。
「このアイドルを中心としたミリオンスターズはどんなライブを作るのか」という視点から、主演アイドルの個性を尊重した強いテーマ性のライブをお届けすることで、主演アイドルの担当プロデューサーはもちろん、 ミリオンスターズを応援してくださるすべてのプロデューサーさんに楽しんでいただきたいと思っています。
現在延期となってしまっている11thLIVEについても、イベントチームを筆頭に延期先日程・会場の調整を鋭意進めております。 長らく続報をお待たせしてしまっておりますが、 発表までもうしばらく時間をいただけますようお願いします。
──2025年8月には765プロオールスターズのライブ“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”が行われます。プロデューサー名掲載パネルの販売など、またおもしろそうな企画が盛り込まれていますが、意気込みや注目ポイントを教えてください。
狭間
シリーズ20年間の歴史の節目を飾る公演として、プロジェクト一同全力で盛り上げていきたいと思っています。ありがたいことに現地は両日満席の見込みとなっており、これほど多くのプロデューサーさんが765プロオールスターズの単独ライブを期待してくださっていたことに本当に感謝しています。
ライブの内容についてはまだ紹介はできないのですが、ライブをさらに盛り上げるため、『ミリシタ』ゲーム内でも“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!応援セット”を販売しました。こちらはライブ会場に設置されるパネルにご自身のプロデューサー名を掲載いただけるという、過去のライブでも実施した企画を、今回のメモリアルなライブに合わせてアップデートのうえ復活させたものとなります。
参加してくれたプロデューサーさんが獲得できる特別称号は開発チームのみなさんのおかげで、いままでにないくらい動いて目立つ、素敵な称号になりました! ライブに行く前から楽しみや期待感を高めていただき、会場で実際に応援パネルやサンクスロールを目にしたときに、うれしさ、喜びとともに、私たちといっしょに会場を盛り上げている気持ちを味わっていただけるといいなと思っております。
“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”の名の通り、765プロオールスターズがこれまでもこれからも“永遠のトップアイドル”としてプロデューサーさんの心に強く刻み込まれるライブになります。ご期待ください!
ライブの内容についてはまだ紹介はできないのですが、ライブをさらに盛り上げるため、『ミリシタ』ゲーム内でも“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!応援セット”を販売しました。こちらはライブ会場に設置されるパネルにご自身のプロデューサー名を掲載いただけるという、過去のライブでも実施した企画を、今回のメモリアルなライブに合わせてアップデートのうえ復活させたものとなります。
参加してくれたプロデューサーさんが獲得できる特別称号は開発チームのみなさんのおかげで、いままでにないくらい動いて目立つ、素敵な称号になりました! ライブに行く前から楽しみや期待感を高めていただき、会場で実際に応援パネルやサンクスロールを目にしたときに、うれしさ、喜びとともに、私たちといっしょに会場を盛り上げている気持ちを味わっていただけるといいなと思っております。
“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”の名の通り、765プロオールスターズがこれまでもこれからも“永遠のトップアイドル”としてプロデューサーさんの心に強く刻み込まれるライブになります。ご期待ください!
コラボで広がる活動の輪。さらに52週連続CDリリースという新たな挑戦も!
──この1年、これまで以上にさまざまなコラボ企画が全国的に行われてきたという印象があります。全国のプロデューサーや各企業の反応、そしてコラボへの手応えはいかがでしょうか?
狭間
『ミリオンライブ!』としては12年目になりますが、数多くの新規コラボ企画が生まれ、アイドルの魅力と実在感を高めることができたと感じています。とくに各自治体さまとのコラボに関しては、全国からプロデューサーさんが足を運んでくださることで、地元の方々から感謝や驚きの言葉をいただいております。私自身も、全国の皆さまに『アイドルマスター』の熱量を伝えることができ、たいへん誇らしく思っています。毎年展開を拡大できているのは、長年継続してコラボしてくださる企業さま、何よりプロデューサーさんの熱心なプロデュース活動のおかげです。本当にありがとうございます。
──また2025年7月23日からは、全52人のアイドルそれぞれが歌唱するソロコレクションCDを“52週連続”で“52枚”リリースする企画がスタートします(2026年7月15日まで)。この企画の経緯、意気込みを語っていただけないでしょうか。
──また2025年7月23日からは、全52人のアイドルそれぞれが歌唱するソロコレクションCDを“52週連続”で“52枚”リリースする企画がスタートします(2026年7月15日まで)。この企画の経緯、意気込みを語っていただけないでしょうか。
狭間
『ミリオンライブ!』のCDを発売しているバンダイナムコミュージックライブさんからこの企画を聞いたときは、『ミリオンライブ!』らしくて素敵だと思いました。こちらも52人のアイドルをひとりも手放さない『ミリオンライブ!』だからこそできる挑戦だと思いますので、プロデューサーさんの力も借りて達成できたらと思っております。今回はこの企画を提案してくださったバンダイナムコミュージックライブの上田隆博さんからも、コメントをいただいておりますので紹介させてください。
上田
じつは以前より弊社も過去の『ミリオンライブ!』周年曲のソロコレクションCDをリリースするタイミングを見計らっていたんです。そんな中、今年(2025年)『アイドルマスター』も20周年というメモリアルイヤーを迎えることになりました。そこで、もういっそのことアイドル全員、それぞれの“スペシャル”なアルバムにして、なるべく期間が空いてしまわないように皆さんにお届け(リリース)できないだろうか……と思い至ったことがこの企画の始まりでした。その結果、52週連続リリースという形となりました! スタッフ一同全力で取り組んでますので、52週=約1年間皆さまといっしょに盛り上がっていければと思っております!
──『ミリアニ』OVAの発売決定には、アニメの反響やプロデューサーの声というのは大きかったのでしょうか?
──『ミリアニ』OVAの発売決定には、アニメの反響やプロデューサーの声というのは大きかったのでしょうか?
狭間
プロデューサーさんのアニメに対する熱い思いに答えたいと思い『ミリアニ』OVAの着手を決定しました。アニメ本編はもちろん、リバイバル上映やミリアニファンブックに対しても、つねに応援し、支え続けてくださるプロデューサーさんのプロデュース活動があってこその企画だと思っています。進捗は2025年6月30日の生配信でお伝えしておりますので、まだご覧になってない方は公式サイトなどをチェックしてみてください。
9年目に突入した『ミリシタ』
──8周年のキービジュアル、衣装や楽曲について、初めて目にした、耳にしたときはどんな印象でしたか?
狭間
周年は“学園祭に通じるような青春感と若さ溢れる雰囲気”がテーマになっています。キービジュアルのラフをみたときには、アイドルがみんなジャンプしている姿に驚きました。周年のアイドルイラストは基本“立ち姿”なので、52人が全員ジャンプしたイラストは今回が初めてです。楽曲のタイトルにある“蝶々”を衣装のディテールはもちろん、ジャンプする姿で表現するというアイデアがすばらしいと感じました。
アイドルたちが本番で蝶々のように飛べるのは、仲間と準備した日々があるからです。楽曲とMVのレッスン風景からもそのストーリーが伝わってきて、8年の歴史にふさわしい無限(∞)に楽しめる作品になっていると思います。
──9年目を迎える『ミリシタ』と『ミリオンライブ!』全体の展望を教えてください。
アイドルたちが本番で蝶々のように飛べるのは、仲間と準備した日々があるからです。楽曲とMVのレッスン風景からもそのストーリーが伝わってきて、8年の歴史にふさわしい無限(∞)に楽しめる作品になっていると思います。
──9年目を迎える『ミリシタ』と『ミリオンライブ!』全体の展望を教えてください。
狭間
『ミリシタ』は9年目を迎えますが、まだまだ挑戦をやめず、引き続きプロデューサーさんとともに成長していく作品でありたいと思います。『ミリオンライブ!』に関しても12周年は通過点です。まずは15周年に向けて、ライブやアニメOVA展開はもちろん、さまざまな企業コラボを通じて、アイドルの活躍の場を広げていきたいと思っています。
──最後にプロデューサーの皆さんへメッセージをお願いします。
──最後にプロデューサーの皆さんへメッセージをお願いします。
狭間
プロデューサーさん、『ミリシタ』8周年おめでとうございます!(×52) 『ミリシタ』を8年間支えてくださり、 本当にありがとうございます!(×52) このファミ通さんの特集のインタビューも8年目になりました。毎年同僚であるプロデューサーさんと“お祝い”と“お礼”をお伝えし合いたく、それがこの記事で実現できていることを心から光栄に思っております。
ここまで続けることができたのは、ずっと『ミリオンライブ!』でい続けてくれたキャストの皆さん、つねに最高を全力で追い求めてくれる開発運営チーム、ライブイベントチーム、ライセンスチーム、アニメチーム、プロモーションチームのおかげにほかなりません。そして、彼らが全力でがんばれるのは、プロデューサーさんの存在があってこそなんです。これからも無限(∞)にプロデュース、よろしくお願いいたします!
ここまで続けることができたのは、ずっと『ミリオンライブ!』でい続けてくれたキャストの皆さん、つねに最高を全力で追い求めてくれる開発運営チーム、ライブイベントチーム、ライセンスチーム、アニメチーム、プロモーションチームのおかげにほかなりません。そして、彼らが全力でがんばれるのは、プロデューサーさんの存在があってこそなんです。これからも無限(∞)にプロデュース、よろしくお願いいたします!