『Electro Bop Boxing League』マルチタスク処理能力を試されるオートバトル系ロボボクシング。リズムをとりながら敵を見ながらスキルを発動しながら……【BitSummit the 13th】
 2025年7月18日~7月20日まで京都・みやこめっせで開催されるインディーゲームの祭典“BitSummit the 13th(ビットサミット ザ・サーティーンス)”。

 本記事では、オーディオデザイン最優秀賞を受賞した作品『
Electro Bop Boxing League』を紹介。Steamではサウンドトラックも配信されているので注目の楽曲も要チェックだ。
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燃え尽きちまったぜ……やること多すぎてな…

 Developer Dobが開発を手掛け、2025年4月19日にリリースされた本作は、アトムパンクとエレクトロスウィングをテーマにしたオートバトルのボクシングゲーム。巨大ロボットどうしでバトルをさせ、勝ち進んで名声を獲得していくゲームだ。世界観的には映画『リアル・スティール』が近いかもしれない。
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 プレイヤーはオートで動く自分のロボットを勝たせるためさまざまなアクションをしていく……のだが、はっきり言ってこのゲーム、やることが……やることが多すぎる…。

 まず、根幹となるのがエレクトロスウィングの曲。戦闘中は心地よいジャズが流れるのだが、これは単なるBGMではない。ロボの心臓の鼓動とでも思っていただこう。

 プレイヤーが操作するアクションは、この曲のビートにあわせてリズムよく発動しなくてはならない。ロボゲーって聞いていたのに、まさかリズムゲームの要素もあるとは……。
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左右の端にご注目。スピーカーがあるのがわかるだろうか。ここからリズムよく出てくる緑色のビートにあわせよう。
 基本的なアクションは以下の通りだ。

  • メンテナンス:各パーツにたまっていく(悪影響を与える)ゲージを解消する。1(アーム)、2(脚)、3(ヒート)のキーをリズムよく押すと発動する。
  • パンチカード:特殊な行動を発動できるスキル的なもの。4つ装備でき、各3つのカードをリズムよく押しこむ(クリックする)ことでロード。ロードが完了すると使用できるようにになる。
  • 回避:Q(左)、E(右)を押して発動。それぞれ対応する方向に攻撃を避ける。
  • モード選択:攻撃、バランス、防御の3つのモードを選択する。

 上記をまとめると、スピーカーのビートを見ながら、全体の状況を見て適切なパンチカードを選択しロードを進めつつ、パーツのゲージが溜まっていたらそれを解消。

 敵の攻撃が来ていたらそれをQかEで避けて、ロードが終わっているパンチカードがあれば適切なタイミングで発動する。状況を見てモード選択する必要もある。

 もちろんパンチカードやメンテナンスはリズムよくボタンを押さないと失敗。リズムを外すと数秒操作を受け付けなくなる。オートで戦ってくれるにしても画面の見る場所とやること多すぎない?
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赤い丸で囲んでいる場所が見るべき場所。大きくわけると3か所だが操作しながらでは話が変わる。

 さらに、パンチカードはふたつロードを済ませることで発動できる合成スキル(のようなもの)もあるので、実質4つ以上。これを聞いたとき、筆者が「これ以上考えることを増やさないでくれー」と祈ったのは言うまでもない。

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ダウンはシステムエラー、カウントからの復帰は再起動で表現。センス◎
 しかし、必死だったおかげか初プレイの後半にはなんとか全体を把握できるように(対処できるかどうかは別問題)。手元も目線も忙しい。難しいが故、回避やパンチカード発動などとっさの行動に対処できたときはうれしいものだった。

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長い戦いを経てブリキのサンドバックに勝利。チュートリアルなのに疲労感半端ない。

 おそらく本作はマスターすればするほど楽しくなるスルメゲーなのだろう。少なくとも試遊の中でその片鱗を感じ取れた。

 なお、すでにリリースされている本作の製品版ではロボットのパーツを自由に構成するカスタマイズ要素も楽しめるという。

[IMAGE]※Steamストアページより引用。
 破損しにくい硬い胴体、より賢いプロセッサ、頑丈で押し合いに強い脚など個性的で役立つさまざまなパーツが用意。新たな技、特殊効果をもったパンチカードもラインアップされており、自由なパーツ&パンチカード構成による幅広いビルドも組める。
[IMAGE]※Steamストアページより引用。
 さらに、最強のファイターを目指して成り上がるソロモード、ほかロボットと戦うシングルマッチといったコンテンツもプレイ可能。無料のデモ版も配信されているので、気になった方はSteamからぜひチェックしてみてほしい。

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