『ホロの花札』ホロライブに釣られて花札に挑戦したら想像以上の沼だった。独自ルール“ホロあわせ”でホロメンを揃えて一発逆転!
 みなさんは“花札”を知っているだろうか。日本の伝統的なカードゲームなのだが、筆者はアニメ映画『サマーウォーズ』で夏希が「こいこい!」と叫んでいたことを思い出す程度で、遊んだことがなく、ルールも知らない。同じ境遇の人も意外と多いのではと思う。

 そんな花札にホロライブ特別ルールを導入した作品『
ホロの花札』が、2025年7月31日にNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、PC(Steam/Stove)向けにリリースされる。

 筆者はホロリス(ホロライブファンの愛称)のため、この機会にホロライブメンバーたちと花札を学んでみようと思う。
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ホロメンが描かれたオリジナル札で花札バトル! あ、勝ちですぅ~

 花札は、1月から12月までの折々の花や草木が各月4枚ずつ描かれた48枚の札を使用して行うゲーム。基本ルールである“こいこい”、“おいちょかぶ”、“花あわせ”のほか、本作ではオリジナルの“ホロあわせ”を加えた全4種のゲームを楽しむことが可能だ。札にはホロライブメンバーが描かれているので、ファンならばテンション上がること間違いなし!

 雪花ラミィさんと儒烏風亭らでんさんが酔っ払っている姿を描いた9月札“菊に盃”は筆者のお気に入り。高得点を狙いやすい札というのもあるが、“花見で一杯”、“月見で一杯”という役を成立させるたびに、
「このふたりが一杯で済むはずないだろ!」とツッコミたくなるからだ。
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各札の雰囲気に合ったメンバーがイラストに。
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役一覧はいつでも確認可能。場と手札の月を揃えるのが基本だが、アシストをオンにすると何月の札か確認できるので、すべて暗記しなくても問題なし!
 花札で遊んだことがない人のために、遊べるルールを軽く紹介しておこう。まずは花札の中でもっともスタンダードである“こいこい”から。こちらはふたりで行うゲームで、役を作って高得点を狙っていく。交互に手札を出し、同じ月の札が場にあれば獲得。手に入れた札で役が成立すれば得点となる。

 また、役が成立したときには勝負を続行してさらなる得点を狙える“こいこい”と、つぎのラウンドへと進む“あがり”が選択可能。相手の役作りをうまく妨害しながら、自分の役を作っていく駆け引きがおもしろいルールだ。
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 “おいちょかぶ”は親ひとりと子3人に分かれて、配られた札の合計数の下一桁を9に近づけて戦うゲームだ。それぞれのプレイヤーが持ち点を賭けて競うルールで、ブラックジャックをイメージするとわかりやすいだろう。

 ポイントは逆転要素があること。親の札が1月と9月だと親の勝利で掛け金の2倍が手に入る“クッピン”、子の札が1月と4月だと子の勝利で掛け金の2倍を得られる“シッピン”、3枚の札すべてが同じ月だと勝利となり掛け金の3倍を獲得する“アラシ”など、勝負の行く末は最後までわからない。このハラハラ感が楽しいのだ。
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フブキさんとみこさんのNPCは心なしか1ヵ所に全ベットすることが多かったような……。おそらく気のせいだ。
 順番に手札を出してより多くの札を集める“花あわせ”は、獲得した札の点数と役の点数を合計し、もっとも点数の高い人が勝ちとなる。“こいこい”と遊びかたは同じだが、役や札の枚数、得点の計算方法が異なり、役が成立したときの“あがり”と“こいこい”もない。
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 最後はオリジナルルールの“ホロあわせ”。ベースは“こいこい”で、手に入れた札で役を作っていくのだが、それとは別でホロライブメンバーが描かれた札を特定の組み合わせで揃えると“ホロ役”が発動する。

 “ホロ役”の効果は1ドロー、手札公開、場札のシャッフル、追加ターン獲得など強力なものばかり。どんなに劣勢でもこれらを駆使することで大逆転を狙いやすい。花札を直感的に楽しみつつ、より緊張感のある戦いをくり広げられるのが本ルールの魅力だ。

 さらに、勝敗を決める得点にも追加があり、役成立に加えて、場に出た札に応じて加算される“場の得点”が増えている。
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 花札で遊ぶときは、ヤマトファンタジア組の白上フブキさん、百鬼あやめさん、大神ミオさん、さくらみこさんの4人からキャラクターを選択可能。それぞれ“ホロあわせ”で“こいこい”を宣言したときに発動する固有の“タレントスキル”を持っており、追加得点が狙える。自身のプレイスタイルに合ったスキルを持つメンバーを選ぶもよし、推しを使うもよしだ。
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 ラウンド開始時やリザルト画面などでは4人のボイスも堪能できる。メンバーごとの特殊な掛け合いもあるので、さまざまな組み合わせでプレイすることをオススメする。ちなみに筆者のお気に入りボイスは、百鬼あやめさんが札を出すときの「これーー」。間の抜けた言いかたが愛おしい。
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五目並べ勝負での名セリフには思わず吹き出してしまった。

配信ネタ満載のアドベンチャーにりっちしょこらとのお弁当作り。ホロライブを感じられるモードも盛りだくさん!

 本作のメインとなる花札で世界中のプレイヤーと対戦できるオンラインモードや、練習にぴったりなCPU対戦のほか、各種モードが搭載されている。
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“こいこい”宣言時のBGMの変更、ホーム画面のボイス変更といった設定も可能。
 アドベンチャーモードでは、ホロライブメンバーたちが花札勝負をしながらオリジナルストーリーをくり広げる。作中で遊べる花札のルールを丁寧に教えてくれるので、花札を遊んだことがない人はこちらからプレイするといいだろう。

 ストーリーは、ゲームの世界に迷い込んでしまったホロライブメンバーが、元の世界へ帰るために自分の偽物たちと花札勝負していくというもの。
ハトタウロス召喚の儀式や『どーっちどっちの歌』、「しけてんにぇ!」など、配信ネタが多く含まれているので、ホロライブファンであれば物語にのめり込んでしまうこと間違いなしだ。
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「どーっちどっち、どーっちどっち、どーっちどっち……逆!?」
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みこさんがふたりいて大げんかにならないはずもなく……。
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ハトタウロス召喚の儀式は完全詠唱。
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『マイクラ』配信でなぞなぞを出していたなぞなぞ仮面。
 花札は自身が役を作れるように立ち回りながら、相手が狙っている役を推理するのも大切なゲーム。集中力の維持や頭の回転を速めるための栄養は必須だ。ということで、“りっちしょこら”こと、癒月ちょこさんと鷹嶺ルイさんとともにお弁当を作ろうではないか!

 お弁当作りには、ショップでの購入やアドベンチャーのクリアー報酬で手に入れた食材を使える。栄養バランスを考えたお弁当にするか、カロリー爆弾弁当にするかはプレイヤー次第。差し入れもできるので真心込めて作ろう!
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蓋にはステッカーを貼れる。
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花札よりお弁当作りのほうが難しいかも……。

 デフォルメのメンバーはかわいいし、ボイスも複数パターンがあり最高だし、花札を覚えられる、かつおもしろいしで幸福感が満たされる本作。「このホロメンを取れば役が揃うのか」とホロライブファンならではの覚えかたもできるので、少しでも花札に興味がある人はプレイしてみてはいかがだろうか。すっかり花札沼にハマった一般ホロリスより。

 また、7月28日21時からホロライブメンバーによる花札大会“ホロの花札杯 初代女王決定戦”が開催された。MCは白上フブキさんと大神ミオさんが担当し、百鬼あやめさん、さくらみこさん、獅白ぼたんさん、鷹嶺ルイさん、風真いろはさん、一条莉々華さん、儒烏風亭らでんさん、虎金妃笑虎さんが初代女王の座を懸けて本作で競い合った。こちらも要チェックだ。
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