
2025年5月4日にカルッツかわさきにて行われた、“ブレイクマイケース -1st Anniversary Conference-”。5月9日でリリースから1周年を迎える『ブレイクマイケース』のオフラインイベントということで、声優陣が登壇し、朗読劇やライブが行われた。
本稿では、2部行われた公演のうち、昼公演のリポートをお届けする。
本稿では、2部行われた公演のうち、昼公演のリポートをお届けする。
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出演者(敬称略)
- 古川慎(皇坂逢 役)
- 興津和幸(須王芦佳 役)
- 小林千晃(宇京真央 役)
- 熊谷健太郎(槻本大河 役)
- 中澤まさとも(隠岐谷誓 役)
- 小林親弘(新開戦 役)
- 広瀬裕也(相沢篠信 役)
- 仲村宗悟(神家 役)
1年間のメモリアルブックを作る朗読劇
朗読劇では須王芦佳と隠岐谷誓を中心に、1年間の思い出を振り返るメモリアルブック制作委員会が発足。この制作にまつわるエピソードが披露された。
6つある部署から“今年のトップニュース”を選出してもらうという企画で、微笑ましいエピソードがたくさん集まったという(ちなみに、不在だった交渉部のトップニュースは皇坂逢が代読した)。
環野揺の機嫌を樋宮明星が損ねた結果、綾戸恋の前髪が短くなった話。新名有が珍しく風邪をひいたので、その場にいた麻波麗が恩田灯世を呼んで看病した話。リビングのテレビに録画されていた鬱系映画を苦手なのにうっかり見てしまい落ち込む槻本大河へ、録画した張本人の壱川春日が謝った話。飲み会のノリで強行部が節見静へ苦手なコンタクトの装着を迫り、痛かったのか涙をこぼす姿を見て唖然とする3人の話。新しい馬を買おうと思った祠堂恭耶が在間樹帆と立科吏来を連れて北海道に行き、皇坂によく似た黒毛の馬を買ってきたという話などなど。
どの話も、ゲームでは描ききれない日常を垣間見るような楽しさを感じさせるエピソードだった。
なかでも個人的に感動したのが、本部のエピソード。須王があげた大声をカサカサ動く“アレ”(皇坂の天敵)が出現したものだと勘違いした城瀬由鶴が、素手で“アレ”を捕獲しようと動いたので、そうするよりも早く弥代(主人公)が殺虫スプレーを用意して手渡したというエピソードだ。当たり前のことかもしれないが、主人公がAporiaの従業員として確かに存在しているのだと再認識できたような感覚だった。
ほかにもカゲナレで皇坂と新開の“水と油”コンビのほぼ漫才が聞けたり、幕間エピソードで皇坂と宇京のあまり見られない掛け合いが聞けたり(日焼けから城瀬を守るために日焼け止めを吟味するふたり)、笑いが絶えない朗読劇であった。
6つある部署から“今年のトップニュース”を選出してもらうという企画で、微笑ましいエピソードがたくさん集まったという(ちなみに、不在だった交渉部のトップニュースは皇坂逢が代読した)。
環野揺の機嫌を樋宮明星が損ねた結果、綾戸恋の前髪が短くなった話。新名有が珍しく風邪をひいたので、その場にいた麻波麗が恩田灯世を呼んで看病した話。リビングのテレビに録画されていた鬱系映画を苦手なのにうっかり見てしまい落ち込む槻本大河へ、録画した張本人の壱川春日が謝った話。飲み会のノリで強行部が節見静へ苦手なコンタクトの装着を迫り、痛かったのか涙をこぼす姿を見て唖然とする3人の話。新しい馬を買おうと思った祠堂恭耶が在間樹帆と立科吏来を連れて北海道に行き、皇坂によく似た黒毛の馬を買ってきたという話などなど。
どの話も、ゲームでは描ききれない日常を垣間見るような楽しさを感じさせるエピソードだった。
なかでも個人的に感動したのが、本部のエピソード。須王があげた大声をカサカサ動く“アレ”(皇坂の天敵)が出現したものだと勘違いした城瀬由鶴が、素手で“アレ”を捕獲しようと動いたので、そうするよりも早く弥代(主人公)が殺虫スプレーを用意して手渡したというエピソードだ。当たり前のことかもしれないが、主人公がAporiaの従業員として確かに存在しているのだと再認識できたような感覚だった。
ほかにもカゲナレで皇坂と新開の“水と油”コンビのほぼ漫才が聞けたり、幕間エピソードで皇坂と宇京のあまり見られない掛け合いが聞けたり(日焼けから城瀬を守るために日焼け止めを吟味するふたり)、笑いが絶えない朗読劇であった。
バンドの生演奏が豪華すぎるライブ
昨今のオフラインイベントは、同時にオンラインで配信も行われることが多い。配信はステージやスクリーンがよく見える、音がキレイに拾えるという利点があるが、会場には会場のよさもある。
本公演で「会場で見られてよかった!」と感動したのが、バンドマンによる生演奏を体感できたことだ。『ブレイクマイケース』はゲームシステムの要であるパズルミュージックに非常に力を入れており、その生演奏を聴けたということでたいへん盛り上がった。
最後に披露された『WIPE OUT』はシャウトも入るハードコアなロックのため、バンドと相性がよすぎて思わず頭を振りたくなってしまったほどだ。
パズルミュージックだけでなく、パーソナルソングのライブも行われ、この音源もカラオケ音源ではなく生演奏で進められた。生演奏の“ライブ感”は、やはり会場で体感すると得られる感動が数倍に膨らむ。ちなみに、新開戦役の小林親弘さんは、イベントでひとりで歌を披露するというのは今回が初めてだったそうだ。
本公演で「会場で見られてよかった!」と感動したのが、バンドマンによる生演奏を体感できたことだ。『ブレイクマイケース』はゲームシステムの要であるパズルミュージックに非常に力を入れており、その生演奏を聴けたということでたいへん盛り上がった。
最後に披露された『WIPE OUT』はシャウトも入るハードコアなロックのため、バンドと相性がよすぎて思わず頭を振りたくなってしまったほどだ。
パズルミュージックだけでなく、パーソナルソングのライブも行われ、この音源もカラオケ音源ではなく生演奏で進められた。生演奏の“ライブ感”は、やはり会場で体感すると得られる感動が数倍に膨らむ。ちなみに、新開戦役の小林親弘さんは、イベントでひとりで歌を披露するというのは今回が初めてだったそうだ。
セットリスト
パズルミュージックライブ
- Camaraderie
- Waterflower
- Echoes
- ALICE_S DICE
- WIPE OUT
パーソナルソングライブ
- Dazzling Dancer(神家 声:仲村宗悟)
- 灰色の世界(槻本大河 声:熊谷健太郎)
- Sword of Truth(新開戦 声:小林親弘)
- Code:13 -Good morning, I'm fine!-(相沢篠信 声:広瀬裕也)
“プチ自慢当てクイズ”で予想外の珍回答が……⁉
バラエティコーナーでは、キャラクターに「プチ自慢はなんですか?」と聞いた際の答えを当てるというクイズコーナーが設けられた(昼の部限定のクイズ、夜の部はクイズ内容が変わる)。
出演者の8名は、それぞれ自分が声を担当するキャラクターの回答を当てなければならない。そして、出された回答がこちらである。
出演者の8名は、それぞれ自分が声を担当するキャラクターの回答を当てなければならない。そして、出された回答がこちらである。
- 耳が動く
- 寝起きがいい(アラームなくても起きられる)
- ロシアンルーレット式のガムの駄菓子でどれが酸っぱいか見抜くことができる
- 体内時計ゲーム(30秒当てゲーム)はほぼピッタリできる
- 6つ葉のクローバーを2回も見つけたことがある!
- I字バランスできる
- “プチ”なら無い
- 利き水
回答のいくつかは「絶対にこの人だ」と断定できそうだが……気になる正解はこちら。
- 耳が動く⇒槻本大河
- 寝起きがいい(アラームなくても起きられる)⇒宇京真央
- ロシアンルーレット式のガムの駄菓子でどれが酸っぱいか見抜くことができる⇒須王芦佳
- 体内時計ゲーム(30秒当てゲーム)はほぼピッタリできる⇒新開戦
- 6つ葉のクローバーを2回も見つけたことがある!⇒相沢篠信
- I字バランスできる⇒神家
- “プチ”なら無い⇒皇坂逢
- 利き水⇒隠岐谷誓
ここで回答が意外すぎたのが、槻本の“耳が動く”だ。担当声優である熊谷さんは「朝早く起きられそうじゃない?」と2番を選択していた。
筆者もかなり驚いて、「冷蔵庫の中身を見て献立を決められるとか、オムライスの上にケチャップで文字を書けるとか、冬用布団の圧縮がうまいとか、そういうのじゃないの⁉」と思ってしまった。
出演陣の中で、「いつか槻本大河のSSRは耳が動くんじゃないか」という説が浮上。『ブレマイ』のSSRのカードは“リビジョン”という進化を重ねていくとLive2Dで動くようになるので、もしかすると本当にいつか、槻本大河の耳は動くのかもしれない……。
ブレマイ公式マスコットキャラクターが公開
そして、このバラエティコーナーで登場したのが“アイアイ”だ。アイアイは皇坂をモデルにしたブレマイ公式マスコットキャラクターとして本公演でお披露目され、いっそ不遜とも言える堂々とした振る舞いがまさに皇坂と瓜ふたつだった。
アイアイはスケッチブックを出演陣に渡す助手として登場したのだが、実際に配ったのは人間のスタッフさんだ。「じゃあ何のために来たんだよ」と古川さんに指摘されても、「なぜ俺がやらなければならない」とでも言いたげな態度。すごい。皇坂クオリティが高い。確かに、あの皇坂逢が自ら資料を配る姿はあまり想像できない。
ちなみに、舞台袖へ退場するときの歩き方というか、背中というか、それもかなり皇坂逢だった。皇坂を先頭にして歩くと勝手に人が道を譲っていくというエピソードがゲーム内であったが、その風格が確かにあった。
アイアイはスケッチブックを出演陣に渡す助手として登場したのだが、実際に配ったのは人間のスタッフさんだ。「じゃあ何のために来たんだよ」と古川さんに指摘されても、「なぜ俺がやらなければならない」とでも言いたげな態度。すごい。皇坂クオリティが高い。確かに、あの皇坂逢が自ら資料を配る姿はあまり想像できない。
ちなみに、舞台袖へ退場するときの歩き方というか、背中というか、それもかなり皇坂逢だった。皇坂を先頭にして歩くと勝手に人が道を譲っていくというエピソードがゲーム内であったが、その風格が確かにあった。
CD・Blu-rayの発売、イベント開催、グリーティング、舞台化と、新情報がもりだくさん
イベント終盤では、うれしい新情報がつぎつぎと発表された。本公演も含まれたイベントBlu-rayディスクの発売や、ハロウィンイベント、そして来年のカンファレンスの開催もすでに決定しているとのこと。本公演でお披露目された“アイアイ”とのグリーティング、『ブレマイ』の舞台化など、今後もイベントが目白押しだ。
詳しい情報は公式サイト、公式Xをチェックしてほしい。
・CD詳細
・Blu-ray詳細
詳しい情報は公式サイト、公式Xをチェックしてほしい。
・CD詳細
・Blu-ray詳細
今回参加していないキャラクターの情報も出してくれてありがとう
約2時間とは思えないほどのあっという間の公演だったが、終演後、筆者が思ったのは「今回出演していない声優さんのキャラクターの情報も出してくれてすごくありがたい」ということ。
ふだん彼らは部署内の交流が主なので、こうしたイベント限定の顔触れはそれだけで価値があるものだが、やっぱり全員の掛け合いが見たいと思ってしまうのがファンの性。その贅沢なファン心理にも応えた公演だったと言えるのが、“ブレイクマイケース -1st Anniversary Conference-”だ。
朗読劇は各部署のエピソードが語られ、舞台にいないメンバーの存在もしっかりと感じられた。バラエティコーナーでも、出演陣のキャラクターの回答だけでなく、Aporia全キャラクター分を見せてくれたのがたいへんうれしかった。おかげで、キャラクターへの解釈がさらに深まったような気がする。
本公演の配信アーカイブは 2025年5月11日23時59分まで視聴できるので、気になる方はぜひチケットを購入して見てほしい。昼の部、夜の部の違いにも注目だ。
ふだん彼らは部署内の交流が主なので、こうしたイベント限定の顔触れはそれだけで価値があるものだが、やっぱり全員の掛け合いが見たいと思ってしまうのがファンの性。その贅沢なファン心理にも応えた公演だったと言えるのが、“ブレイクマイケース -1st Anniversary Conference-”だ。
朗読劇は各部署のエピソードが語られ、舞台にいないメンバーの存在もしっかりと感じられた。バラエティコーナーでも、出演陣のキャラクターの回答だけでなく、Aporia全キャラクター分を見せてくれたのがたいへんうれしかった。おかげで、キャラクターへの解釈がさらに深まったような気がする。
本公演の配信アーカイブは 2025年5月11日23時59分まで視聴できるので、気になる方はぜひチケットを購入して見てほしい。昼の部、夜の部の違いにも注目だ。