
強烈な没入感があるVRだからこそ、リアルっぽさを体験できるコンテンツが熱い。そのことを強く実感できるのが、VRゲーム『BIG SHOTS -ビッグショット-』だ。
対応機種はプレイステーション VR2、Windows PC(SteamVR)、Meta Quest。ソロプレイだけではなくふたりでの協力プレイも可能。またクロスプラットフォーム対応ゲームのため、プレイステーション VR2ユーザーとMeta Quest 2やMeta Quest 3ユーザーで遊ぶこともできる。
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ロボットらしさが溢れる操作感覚
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基本ストーリーはシンプル。虫型のエイリアンに侵略されつつある地球を守るために、ロボットを操作して敵を撃滅していくというものだ。ゲームシステムとしては、VR版のWAVEクリアー式ローグライク。WAVEごとにランダムで選ばれるアップグレードでパワーアップしていくほか、ランクによってアンロックされる武器を購入して自機を強化できる。
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ロボットの操作はコックピット内のコントローラーを両手で握り(VRコントローラーの下側トリガーを押す)、左右のスティックで前後左右に移動。スティックを押し込むとダッシュする。
コントローラーの握りは下側トリガーを押してつかみ、再度押して離す“トグル設定”と、下側トリガーを押しているあいだだけ握り続ける“つかむ設定”が選べる。
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視野を右・左に回転させるには、Meta Quest 3の場合はAボタンを押しながら右コントローラーを動かす(ドラッグ回転)。またメインメニュー→設定からスナップ回転/スムーズ回転も選択可能。このとき、回転用のスティックは左右のどちら側にも設定できる。
ドラッグ回転は重機のようなロボットを操作しているという印象は強く感じるものの頻繁なターンがしにくい。しかしスナップ回転/スムーズ回転はプレイヤーによってはVR酔いしやすくなるかもしれない。自分の好みや体調に合わせて選択しよう。
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なお左コントローラーから手を離すと、コックピット左側にある回転オプションレバーを引いて回転方向を変更することが可能だ。
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ロボット内の左右のコントローラーのいずれかから手を離しシート下側から生えているグリップを引くとジャンプする。コックピット左前にあるジェットゲージを使い果たすまでグリップを引き続けることで高い場所まで移動できる。またダッシュと併用することで、狭い足場への移動も可能だ。
ジェットゲージは着地後、すぐに回復する。アイテムとの組み合わせで滑空するなどのアクションもできるようになり、戦いかたの幅が広がっていく。
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ロボットには左右の腕それぞれにプライマリ武器とセカンダリ武器が装備されている。照準はロボット内のコントローラーを握った状態で、コントローラーを動かして移動させる。
射撃するには左右のコントローラーの上側トリガーを押す。押し続けると連射するが、ヒートゲージが上がってオーバーヒートしやすくなる。いったんオーバーヒートしてしまうとクールダウン終了まで射撃ができないため、適度に休ませることが肝要だ。
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Meta Quest 3の場合はBボタン、Yボタンを押すことでプライマリ武器とセカンダリ武器の切り換えができる。最初から搭載されている武器はフラック砲と火炎放射器。フラック砲は機関砲で、名前から想像するに世界大戦時ドイツ軍が使っていた8.8cm FlaK高射砲(通称アハト・アハト)がモチーフとなっているのかもしれない。
フラック砲は連射が可能で射程も長い。ただしヒット判定の面積が狭い。火炎放射器は逆に、射程は短いがヒット判定面積が広い。どちらも一長一短の個性をもつ武器のため、戦場の状況に応じて使い分けていこう。
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ほかにも瞬間的に攻撃力を高めたり、敵を凍らせたりする特殊武器のアルティメットが用意されている。これを使うには右手側のコントローラーから手を離し、コックピット右の壁から“キャニスター”というエネルギータンクのようなものを取り出し、スロットに装着する作業が必要だ。
レーダーを見据えて効率よく敵を撃退せよ
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戦闘画面に入ると、前述したブーストゲージ(左)のほかに、体力ゲージ(中央)、レーダー(右上)、取得クレジット数や殲滅数が表示されるボード(右)が目に入る。この中でとくに重視するべきがレーダーだ。
ステージは立体的な構造であるうえに、敵はどこから湧いてくるかわからない。視野が狭く、左右や後ろから近づいてくる敵が把握しづらいため、眼前の敵と戦っているあいだもレーダーをちょくちょく見るようにしたい。
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初期のザコ敵は2種類いる。ひとつはロボットに肉薄して直接攻撃してくるもの、もうひとつは遠い場所から砲弾を飛ばして攻撃してくる。
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やっかいなのは後者だ。的確にロボットの位置まで撃ってくるだけではなく、着弾時のダメージエリアが広い。射撃まで弾着予測のガイドが表示されるとはいえ、もたもたしているとダメージが重なっていく。ダッシュを駆使して避けるようにしたい。
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一定数の敵を殲滅するとWAVEクリアーだ。3つのアップグレードが提案されるので、自分の戦いかたに合ったものを選んでいこう。
なおアップグレードはフラック砲を強化できる弾系、火炎放射器を強化できる炎系と分かれている。操作に慣れるまでは使用頻度が高く、敵を近寄らせない弾系のアップグレードを選んでいくと生き抜きやすい。
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そのほかにも空から落ちてくるドロップポッドを守り抜くことで、アップグレードを手に入れられる。ドロップポッドは敵のヘイトを集めた状態で出現するため、放置しておくとすぐに壊されてしまう。1発でも攻撃が通ればヘイトはロボット側に移るので、ドロップポッド出現時はすぐに対策をとろう。
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一定のWAVEをクリアーするとボス戦だ。攻撃範囲が広く、ダメージも大きい。ただし攻撃範囲の隙間もあり、離れた位置から攻撃すれば比較的安全だ。ジャンプ系のアイテムが買えるようになってくると、立体的な機動で攻撃できるようになるため、近距離からのダメージが大きい火炎放射器が使えるようになる。
アップグレードして強くなってからが本番だ
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クレジットが溜まってきたら、ロボットの強化に注ぎ込もう。筆者がプレイ時点でアルティメットは5種類、武器は4種類、アップグレードは35種類が用意されていた。まずは省エネジェットパックの導入がおすすめだ。ジェットゲージが減りにくくなるから、ダッシュやジャンプを活用した戦いが楽になる。
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またロボットを飾り立てるコスメティックも購入できる。前述したように、『BIG SHOTS -ビッグショット-』は協力プレイができるゲームだ。友人といっしょに遊ぶとき、武器やアップグレードだけではなく見た目もカスタムすることで、戦闘中のボイスチャットが盛り上がるようになるだろう。
プレイした感覚としては、カートゥーン風のデザインで描かれておりやさしい雰囲気なのかなと思ったら大間違いだった。アップグレードを入手してロボットを強化できるまでは、難度はかなり高め。全天周囲モニターではないロボットの限られた視界が、どれだけ戦場の状況把握を難しくするのかという気づきもあった。改めて初代『機動戦士ガンダム』のころのアムロがいかに神がかっていたかがわかる。コンスコンの「全滅!? 12機のリック・ドムが全滅……? 3分もたたずにか……?」に深く頷くしかない。
ともあれ、プリミティブなロボットを操っているという確かな手応えがある『BIG SHOTS -ビッグショット-』。メカ好き、VR好きならプレイするしかないタイトルだ。