狼を従えて種子島までぶっ放す!

『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売されたアクション・アドベンチャーゲーム。開発はサッカーパンチ・プロダクションズが務めた。
2020年7月に発売され世界中でヒットした時代劇オープンワールド作品『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)の後継作だが、物語上の直接的な続編ではなく“Ghost”というテーマを受け継いだ別の物語が楽しめる。筆者的には『Ghost of』シリーズの第2章といった位置づけとして捉えている。
また本日、新たなストーリー拡張コンテンツ『Ghost of Yōtei: Echoes of Sekigahara/関ケ原 慕情譚』やシングルプレイヤー向けのサバイバルモード『Most Wanted/剣客戯譚』などが解禁(※後述)。復帰する、またとないタイミングとなっている点にも注目してほしい。
物語の舞台は『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)の時代から約300年後、1603年の蝦夷地(現在の北海道周辺)。プレイヤーは女剣士の篤(あつ)となり、幼いころに家族を殺した“羊蹄六人衆”への復讐を果たすため、広大な蝦夷地を旅していく。
ちなみに“ヨウテイ”とは現実の北海道にもある“羊蹄山”を指す。羊蹄山はゲームの世界を象徴するランドマークであり、篤にとっては故郷と失った家族の象徴となっている。



本作を遊ぶうえで印象深いのはやはり、美しい景色のオープンワールドの探索になるだろう。旅をする要素が強化されていて、標的である羊蹄六人衆の手掛かりを集めながらも、さまざまな人と出会い交流し、食事をしたり三味線の曲を覚えたり、あるいは装備を強化したりと、多種多様なアクティビティが待ち受ける。
温泉や神社、稽古台に狐の巣など、おなじみのものも多々ある。前作では和歌を詠んでいたが、今回は代わりに墨絵を描いたりするなど、情緒溢れる要素も満載。心に染み入るような仕掛けが何だかうれしい。


バトル要素はさらにブラッシュアップ。『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の篤は前作の主人公、境井仁のように“侍として戦うか、侍の道を捨てるか”というような葛藤を抱えているわけではない。ひとりの傭兵であり“勝つためなら使えるものは何でも使う”というのがおもしろい。
敵が落とした武器を蹴っ飛ばしてぶち当てたり、鎖鎌で敵を引っ掛けて引き倒したり。単に残虐なアクションを取り入れたというわけではなく、篤というキャラクターに則って戦闘システムに反映されている。苦無、爆弾、目潰し、火縄銃など、多種多様な武器を使えるところが非常に楽しかった。師匠となる人物が各地におり、教えを請うという流れも気に入っていた。
また、さまざまな場所で出会う狼を助けて絆を深め、共闘できるところもイカしていた。常時連れ歩ける仲間ではないのだが、篤が戦っていると助けにきてくれるという感覚で共闘できた。
一騎打ちの際に加勢してくれたり、得物を投げたときに追撃したり、闇討ちしたときに狼もひとり仕留めてくれるなど、使い勝手がいいところもあってかわいいやつだった。



2026年3月11日には、最大4人でオンライン協力プレイが楽しめる無料ダウンロードコンテンツ“Legends/冥人奇譚”が配信。プレイヤーは4つの役目からいずれかを選び、キャラクターを育成しながら怪物と化した羊蹄六人衆と戦いをくり広げることができた。
2026年10月1日には1周年合わせで『Ghost of Yōtei Complete Edition』(ゴースト・オブ・ヨウテイ コンプリートエディション)が発売されている。
これには篤が関ヶ原の戦いに臨んだ当時の出来事を描く過去編と、作中現在(1603年)の蝦夷地を行き来しながらストーリーが展開する『Ghost of Yōtei: Echoes of Sekigahara/関ケ原 慕情譚』を収録。かつて篤とともに戦った重要人物“長門”との関係が描かれる。新エリア“足寄台(あしょろだい)”が追加され、新しい技や防具セット、装具といった要素も登場するようだ。
さらにはシングルプレイヤー向けローグライクサバイバルモード『Most Wanted/剣客戯譚』も楽しめてしまうのがありがたい。プレイアブルキャラクターの中には境井仁も存在するのが激アツ。パークやアップグレードを獲得しつつ、キャラクターを強化しながら賞金首を撃破していきたい。
すでに『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)を持っているユーザーは、“Ghost of Yōtei Complete Edition Upgrade”を1480円で購入すればオーケーだ。1周年のこの機会に、新しいストーリーとモードを楽しんでもらいたいところだ。

















