何でもありな“超次元サッカー”の派手な技の応酬が楽しい!

レベルファイブによるクロスメディアプロジェクトのひとつで、アニメやゲーム、コミック、カードゲームに文房具のグッズなどの多彩な展開で盛り上がり、人気を集めた『イナズマイレブン』シリーズ。
ゲームでは、部員不足で試合もできない弱小の雷門中サッカー部が"フットボールフロンティア"の優勝を目指すという泥臭くてアツいストーリーを基調に、たっぷりとやり込み要素が詰め込まれています。アニメとはひと味違った魅力のある作品になっているのです。
筆者はアニメから入ったので、狼男やキョンシーなどオカルト関連の作品に由来した選手で構成された尾刈斗(おかると)中や忍者のような外見をした戦国伊賀島(せんごくいがじま)中など、ライバルの中学校のメンバーをスカウトして自分のチームに入れることができるのがうれしかったですね。スカウトできる選手は1000人以上も存在しており、自分だけのチームを作ってフットボールフロンティアの優勝を目指すことができるのがゲーム版のよさでした。


メインキャラクターたちも個性豊かで、とくに主人公の円堂守のポジションがキーパーだったことは斬新でした。点を取るストライカーに比べると地味に感じてしまいますが、ゴールを死守し、仲間たちを鼓舞する円堂は紛うことなき物語の主人公です。
筆者は最初に登場する帝国学園との試合で0対20という圧倒的な不利になりながらも、勝利を諦めなかった円堂の姿を見て彼のことが好きになりました。そんな円堂の熱い心に惹かれるようにつぎつぎと仲間たちが集っていき、成長していく姿には心が奪われました。『イナズマイレブン』が流行したときにはキーパーをやりたがるサッカー少年が増えたとウワサになりましたが、アニメやゲームで円堂の人となりを知った人は納得できるハズ!


円堂以外のキャラクターも、クールで無口なもののサッカーに対する思いは熱いエースストライカーの豪炎寺修也や、天才ゲームメーカーこと鬼道有人、疾風ディフェンダーこと風丸一郎太、フィールドの魔術師こと一之瀬一哉など、魅力的な人物ばかりでした。
個人的には気弱なディフェンダーの壁山塀吾郎や、鬼道がスタメンになったことでベンチになってしまった宍戸佐吉などにもしっかりスポットが当たり、彼らの成長や絆が丁寧に描かれることにも共感できました。


試合はタッチペンを使って選手を移動したり、パスをしながらゴールを目指していき、敵と接触したときやシュートをするときはコマンドで行動を選択するというシステム。選手と技には風・林・火・山の属性が存在し、4すくみの関係になっています。ストーリーをクリアーするだけならレベルを上げるだけでも問題ないですが、上級者どうしの対人戦ではこの属性も意識する必要がありました。
いちばんの見どころは炎をまとったシュート“ファイアトルネード”や、時を止める“ヘブンズタイム”といったド派手な技の数々。とくにドラゴンクラッシュとファイアトルネードの合体技“ドラゴントルネード”など複数人で発動する技は迫力満点でした。また、その名の通りゴールをずらす“ゴールずらし”など思わずツッコみたくなる技も多かったですね(笑)。


今年(2026年)には、本作のリメイクとなる『イナズマイレブン RE』が発売予定。すでに公開されているティザーPVでは、なめらかに動くキャラクターたちの会話画面や試合シーンを確認できます。なお、対応機種はNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)です。










