何でもありな“超次元サッカー”の派手な技の応酬が楽しい!
ゲームでは、部員不足で試合もできない弱小の雷門中サッカー部が"フットボールフロンティア"の優勝を目指すという泥臭くてアツいストーリーを基調に、たっぷりとやり込み要素が詰め込まれています。アニメとはひと味違った魅力のある作品になっているのです。
筆者はアニメから入ったので、狼男やキョンシーなどオカルト関連の作品に由来した選手で構成された尾刈斗(おかると)中や忍者のような外見をした戦国伊賀島(せんごくいがじま)中など、ライバルの中学校のメンバーをスカウトして自分のチームに入れることができるのがうれしかったですね。スカウトできる選手は1000人以上も存在しており、自分だけのチームを作ってフットボールフロンティアの優勝を目指すことができるのがゲーム版のよさでした。
筆者は最初に登場する帝国学園との試合で0対20という圧倒的な不利になりながらも、勝利を諦めなかった円堂の姿を見て彼のことが好きになりました。そんな円堂の熱い心に惹かれるようにつぎつぎと仲間たちが集っていき、成長していく姿には心が奪われました。『イナズマイレブン』が流行したときにはキーパーをやりたがるサッカー少年が増えたとウワサになりましたが、アニメやゲームで円堂の人となりを知った人は納得できるハズ!
個人的には気弱なディフェンダーの壁山塀吾郎や、鬼道がスタメンになったことでベンチになってしまった宍戸佐吉などにもしっかりスポットが当たり、彼らの成長や絆が丁寧に描かれることにも共感できました。
いちばんの見どころは炎をまとったシュート“ファイアトルネード”や、時を止める“ヘブンズタイム”といったド派手な技の数々。とくにドラゴンクラッシュとファイアトルネードの合体技“ドラゴントルネード”など複数人で発動する技は迫力満点でした。また、その名の通りゴールをずらす“ゴールずらし”など思わずツッコみたくなる技も多かったですね(笑)。
シリーズ最新作の『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』が2024年に発売予定。これまでのシリーズに登場したほぼすべての選手を仲間にできる“クロニクルモード”もあるということで、ファンとしてもすごく楽しみ! 発売されたら大好きなウルビダさんを真っ先に仲間にするぞー!!