笛の奏でる美しい旋律がいまも耳に残る

『ゼノブレイド3』は、任天堂から発売されたRPG。モノリスソフトが開発を手掛けた『ゼノブレイド』シリーズのナンバリングタイトルだ。: 『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』、ふたつの世界の未来をつなぐ物語になっていて、まさに集大成といった作り。相変わらずのスケールの大きさにも驚かされたのではないだろうか。
主人公となるのは“ケヴェス”と“アグヌス”という相争うふたつの国家に所属する6人の少年少女たち。思いがけないことをきっかけに国家から追われる身となってしまうのだが、これまでの敵どうしが手を組み、国家の謎に迫っていく姿に心を打たれたプレイヤーは多かったはず。しかも彼らの寿命はたったの10年というから切ない。儚い命の中、戦うために生き、生きるために戦う姿にはさぞかし衝撃を受けたことだろう。
主人公のノアとミオは、戦場で命を落とした仲間を送る“おくりびと”という存在。フィールドに点在する遺体やイベントなどでたびたび笛を奏で、悲しげだが美しい旋律で死者を弔う姿が印象的だった。


冒険の舞台となる世界“アイオニオン”は果てしなく広大。草原や森林、雪原など、自然が広がる大地はじつにさまざまな表情を見せてくれた。フィールドには凶暴なモンスターたちがウヨウヨと蔓延り、ケヴェスやアグヌスの兵士たちが抗争をくり広げている場合だってある。
もちろん、遠くまで見渡せるフィールドは今作でも自由に探索が可能。切り立った崖や海のように巨大な湖など、現実を超えるような壮大な景色に息を呑んだプレイヤーも多かったのではないだろうか。絶景を探しながらの旅路はついふらふらと寄り道してしまうものだが、『ゼノブレイド3』ではナビゲーション機能が搭載されており、目的地までのルートを赤い光で表示してくれるのがありがたかった。


バトルはフィールドで遭遇した敵とシームレスに展開。主人公6人に、パーティの7人目である“ヒーロー”を加えた大規模な戦闘だったので非常に迫力があった。主人公たちが自由に選べるクラスにはアタッカー、ディフェンダー、ヒーラーといった役割があり、有利な陣形を維持しながら戦うのがおもしろいポイント。仲間と連携してコンボをつないでいくのも楽しかった。
また、特殊な力によってふたりのキャラクターがインタリンク(融合)し、“ウロボロス”と呼ばれる巨人の姿に変身できる点も見どころのひとつ。ヒートゲージが上がり切って変身が解除されるまで強力なウロボロスアーツを自由に放つことができた。仲間がつぎつぎと攻撃を畳み掛ける総攻撃の“チェインアタック”につなげることも可能で、怒涛のラッシュは爽快な気分にさせてくれたものだった。


有料のダウンロードコンテンツも存在し、いままでに第4弾まで発売されている。いちばん新しいものは2023年4月26日に配信された『ゼノブレイド3 エキスパンション・パス 新たなる未来』。これまでに語られることのなかった『ゼノブレイド』シリーズ3作をつなぐ完全オリジナルストーリーで、新たな主人公を中心に物語が展開していく。
今年(2026年)12月3日には、Nintendo Switch 2で『ゼノブレイド3 Nintendo Switch 2 Edition』が発売予定。解像度やフレームが向上しているのはもちろんだが、新たなヒーローやボイス、モードなどが追加されている。














