あ~あ、スローライフで筋肉質の兄貴肌と恋愛できるゲーム、ないかなあ~~~~でもなあ~~そんな都合のいいスローライフで筋肉質の兄貴肌と恋愛できるゲームなんて、なあ~~~あるわけないよなあ~~~……。
……あるわ!


というわけで本稿では、対応ハードも増えてぐっと遊びやすくなったシリーズ最新作、『牧場物語 Let's!風のグランドバザール』についてご紹介します(ちなみに筆者はSwitch版でプレイしています)。
私にとって初めての『牧場物語』は、ニンテンドーDSの『牧場物語 ようこそ!風のバザールへ』でした。本作とタイトルがそっくりですよね? そう、本作はDS版のリメイク作品にあたります。
DS版をしっかり楽しみ、ストーリーも恋模様もガッツリ満喫した私ですので、リメイク版はプレイすべきか否か迷っておりました。だってねぇ、そよかぜタウンでは結婚後に相手が、ゴニョゴニョ……(※後に語ります)。
しかし、迷える私の前に、SNSの公式アカウント様から、新規実装キャラクターの情報が投下されました。いわく
「旅する武道家! 強さを極めるために修行! 豪快で面倒見のいいアニキ肌!」。




私の好みのフルコースですか!?
全力で釣られることにいたしました。注文ポチッ。
あっ、一度生きた世界をもう一度体験するなんて、ラノベで見る“やりなおし人生モノ”っぽいですね。よし、前世(DS版)とは違う生きかたを楽しもう。
ただいま、そよかぜタウン!
- キャラクターメイキングで理想の自分に!
- 前世(DS版)の記憶があるから、攻略なんて楽勝! ……じゃなかった
- スローライフ楽し……これスローライフかな!?
- 町の住人たちとの交流はイベントの日にまとめて!
- 週に一度の稼ぎどき、いざバザールへ!
- そよかぜタウンの名にふさわしく、生活の中に風がある
- えっ、鮮度が落ちる!? そんなシステム前世には……
- そう言えば、マッシヴ兄貴とロマンスするために来たのでした
- 一抹の不安を胸にアラタさんを追いかける毎日
- 前世とは、違った……!!
- 最後に
キャラクターメイキングで理想の自分に!
かわいい系男子にもなれますし……



おぉ、こんなキュートな子として生きていけるのですか、うれしい! せっかく異世界で過ごすのですから、見た目にもとことんこだわりたいですね。
ここで少し驚いたのは、なんとアバターのボイスまで設定できてしまうこと。男女それぞれ4パターンから選べるんです。自分の分身の声帯が、人気声優さんのものになるなんてステキですね。
見た目の変更は自宅の鏡前でいつでもできるので、そのときの気分に合わせて髪型や目の色を変えるのも楽しそうです。
前世(DS版)の記憶があるから、攻略なんて楽勝! ……じゃなかった
確か、ここから自宅となる牧場へ案内され、道具をわたされてチュートリアルが始まって……。
と思ったら、いきなり「今日はバザールの日だから参加してほしい」と言われました。
え? そんな流れだっけ? 覚えてないぞ。
というか、引っ越してきたばかりの人間を家にも立ち寄らせず、ぶっつけ本番で商売させちゃいますか?
ま、まぁ、やってやりますよ。なにせ2周目人生ですからね。バザールのやりかたくらい覚えていますとも。確かテーブルに商品を並べて、ベルを鳴らせばお客さんが来てくれるので、相手に売ればいいだけですよね。
……なんで商品並べられないんですか? あっ、適当にボタンいじっていたら1個だけ商品置けました! ん? 今度はどうしてバザールが始まらないの?
「前世(DS版)の記憶があるから楽勝♪」なんて調子に乗って、町長さんの説明をほとんど聞いていなかったせいでこのざまです。四苦八苦しているうちに、なんとか商品を3つ並べることに成功、無事バザールに参加することができました。売り上げは、牧場経営の資金に使っていいそうです。ありがとう町長さん!

始まりこそ戸惑いましたが、なんと言っても2周目人生です。家に着き生活が始まれば、今後は何をすればいいか、だいたいわかっています。
たとえば『牧場物語』は就寝時刻によって起床時刻が変わるんですよね。覚えていますよ、2周目ですからね。私は朝型人間なので、朝の6時に起床すると快適に一日を過ごせます。朝の6時に起きるには確か……、夜中の0時までに寝ればよかったはずです。
……と思っていたのに、目覚めたのは午前8時。2時間も寝過ごしてしまいました。どうやら6時に目覚めるには、午後10時までにベッドに入らなければならなかったようです。なんて早寝早起き!
困りました、前世の記憶がまったくあてになりません。
思い返せばDS版をプレイしたのは15年も昔の話です。それを考えるとラノベのやり直しストーリーの、主人公の記憶力ってとんでもないですね。何月何日の何時にどんな出来事が起きたかを、正確に記憶しているのですから。私なんて、そよかぜタウンの地理も完全に頭から消え去っているというのに。
“前世の知識チート”を当てにするのは諦めて、新鮮な気持ちでこの世界を楽しむことにしました。チュートリアルや説明に、ちゃんと目を通して。
スローライフ楽し……これスローライフかな!?

『牧場物語』シリーズと言えば、最初の作物はやはり“かぶ”ですよね。これは派生作品である『ルーンファクトリー』にも引き継がれています。クワやじょうろとともに“かぶ”の種を手わたされると、「あぁ、帰ってきたんだなぁ」という気持ちになります。
そして、ニワトリ、ウシ、ヒツジと動物が増えていくごとに生活は豊かになっていきます。

ニワトリは卵、ウシはミルクを毎朝出してくれますし、ヒツジも数日ごとに毛を刈ることができます。ミルクと卵が手に入れば料理の幅が増え、それらは売ってお金にすることもできますから、一気に生活が潤います。
嗚呼、スローライフ!
目覚めとともに動物小屋へ走り、卵とミルクを回収したら、動物たちをなでてブラッシングをした後に放牧します。そして自らは畑に赴き、作物に水やりをして肥料をまき、実っていれば収穫して空いた土地を耕し、また種をまいて……。
などとしているうちに、もう午後2時を過ぎました。畑仕事しているだけで、あっという間に時間が溶けます。町に出かけて住民の皆さんと交流し、必要な種やアイテムを買いたい。パートナー候補と会話して恋愛イベントを進めたい。しかし、夕方には牧草地に送り出した動物たちを小屋に戻さなくてはなりません。そうなると使える時間は……。
えぇい、走れ! 走り回りながら町の中に生えている雑草やハーブを刈り取るため、カマを装備して! これがスローライフ!?

かくして、そよかぜタウンには、夕暮れどきになるとカマを片手にZLボタンで周囲に挨拶をしつつ疾駆する、怪しい女が爆誕しました。子どもたちのあいだで“怪奇! 黄昏どきに走るカマ女”なんて都市伝説が生まれていないか心配です。
なお、ペットとして犬やネコを飼えば、牧草地に放った動物たちを彼らが夕方に小屋へ戻してくれます。そうなるとこの時間に余裕ができるので、お金がたまったら購入を考えるといいです。
町の住人たちとの交流はイベントの日にまとめて!
住人たちもそれぞれのタイムスケジュールで動いているので、挨拶して回っているときに町にいないこともあるんですね。なので、ひさしぶりに会えたと思ったら「旅行にでも行っていたの?」などと言われることも。いいえ、この町にずっといましたよ。朝から晩まで牧場で仕事しているし、夕方になるとカマ片手に町中の雑草やハーブを刈りつつ走る怪しい女がいるって噂聞きません? あれ私です。
しかし、そんな感想を持たれるのもしかたのないことなのでしょう。そよかぜタウンはびっくりするほどイベントの多い街です。毎週土曜日のバザールに加え、”花祭り”や”どうぶつ品評会”など毎週のように住民たちの集まるイベントが行われます。とにかく濃厚な交流が基本の町なのでしょう。

そんな私を温かく受け入れてくれるそよかぜタウンの住人、やさしい。

また、イベントで好成績を収めると町の人たちからの好感度が一斉に上がるのもありがたいです。好感度が上がることで進むイベントもありますので。地域のイベントには出ておくのが吉です。
プレゼントのわたしかたですが、Lボタンで持ち物バーを表示して選び、目的の人物に近づいてAボタンを押せばオーケー。
しかし私は、間違ってYボタンを押すことがたびたびありました。というのも、農作業をする際に頻繁に使うのがこのYボタンだからです。完全に押しグセがついてしまっていますね。ところが、手に食べられるものを持っているときにYボタンを押すと、主人公はそれを食べちゃうんです。
つまりどうなるか。相手の視点で見れば、新規参入の牧場主が近づいて来て自分の好物をちらつかせたと思いきや、おもむろに食べてしまうわけです。このときの相手の心境やいかに。
ですがご安心ください、これで好感度が下がることはないようです。そよかぜタウンの住人、やさしい。
週に一度の稼ぎどき、いざバザールへ!
最初はそう思ったのですが、このバザールの日は貴重な稼ぎどき。作物の種を買うにも、お金は必要ですからね。週に一度、大きな収入があるのはありがたい!
日ごろ育てた作物や、ミルクや卵、そしてそれらを加工したものなどを自分のブースのテーブルに並べたらいざ開店!
ベルを鳴らして人を呼び込み、商品の前に客が立てば、求められる数と同じだけAボタン連打で売ります。
序盤は売れるようなものがほとんどなく、なけなしの“かぶ”やそのへんで刈ったハーブや花、拾った石や虫をお金に替えていましたが、

牧場生活に慣れてくると、加工品や料理などでガンガン稼げるようになります。週に一度のバザール、一日の儲けが20万以上になってくると気持ちいいですね。毎週20万だから、月収80万? ひゃっほー!
そう言えば、海外の女性向け恋愛小説を一時期いろいろと読んだのですが、“ヒロインの恋のお相手が牧場主”っていう設定、わりと多いんですよ。「牧場主だなんて……きっと、ダサい田舎者だわ!」なんて失礼なことを考える女主人公の前に現れる、ハンサムな牧場主。体は農作業で鍛えあげられ、加工品などを扱う事業でがっぽり儲けている資産家。平たく言えば金持ちかつ健康的なイケメンです。
本作の主人公はまさに、そのタイプを体験できますね。はっはっは、我、牧場主様ぞ?

いえ、のんきなことを考えている場合じゃありません。バザールはアクション性のあるゲームが苦手な私にとって、なかなかの一仕事。
品物を求める客のもとへ移動したつもりが1マスずれていて対応できていなかったり、一斉に注文されすべての客をさばき切れなかったり、テーブルに並べていない在庫の品を求められたときにうまく品出しできなかったり。あたふたしているうちに待ちくたびれた客が「もういいや」と去ってしまうのを何度見送ったことでしょう。
あぁああ、ごめんなさい、行かないでぇ……。
そよかぜタウンの名にふさわしく、生活の中に風がある
木片を木材へ、ミルクをチーズやバターに、豆を味噌や醬油に、そして宝石と貴金属をアクセサリーに! これがとってもありがたい! 一度に加工できる品は6枠までですが、中盤あたりまでならこれで十分です。
風車なので、風の強い日は作業が早いというのもおもしろいですね。
しかもこの風車、道具の強化までやってくれるのがありがたい! 道具を強化すれば、クワなら一度に耕せる範囲が広がりますし、釣り竿であれば大物を釣り上げるのが可能になりますからね。

そよかぜタウンの風車くんってば、いたれり尽くせり! 私の記憶によれば、『牧場物語』の他作品では道具を強化する際に、強化材料といっしょに道具を鍛冶屋に持ち込んで、代金を支払う必要があったと思うんですよ。あるいは行商人から買ったり。
それなのに、素材を用意するだけで強化してくれるんですよ。無料で! 風車くん、イケメンすぎます!
ちなみに道具の強化は、私はハチェット(手斧)からやっていました。これを先に強化しておくと、いい鉱石が取れるんです。ほかの道具の強化に必要な鉱石が集まりやすくなるので、私はハチェットを優先的に強化していました。
風の恩恵は風車だけじゃありません。グライダーを使って風に乗ることで、これまで迂回しなければ辿り着けなかった場所へ、ショートカットで移動することが可能になります。時間の節約にもつながるので、ぜひ活用しましょう。
とくに風の強い日は飛距離が伸びるので、ふだんなら行けない場所まで飛ばしてくれます。

たとえば東の端からはコロボックルの家に辿り着けるようになります。また、山の頂上から飛べば、ふだんは行けない高所まで運んでもらえます。どちらの場所にも貴重な鉱石があるので、風の強い日はぜひ飛んでみましょう。
もっとも風の強い台風や吹雪の日なら、アクション操作の苦手な私でもできました!
えっ、鮮度が落ちる!? そんなシステム前世には……
カーソルを合わせてみると“鮮度:まだまだイケる!”と書かれていました。ちなみに枠がきれいなものは“鮮度:新鮮”となってます。

ということは、この“まだまだイケる!”というのは、冷蔵庫なんかで賞味期限切れの食品を見つけたときにクンクンにおいをかいでみて「変なにおいがしないからたぶん大丈夫! “賞味”期限であって“消費”期限じゃないからセーフ!」と言って、なかば自分を説得しているあの状態でしょうか。ねぇ、それ本当に大丈夫?
前世(DS版)はこんなじゃなかったよね? もー、Nintendo Switch版ったら、グラフィックやその他もろもろパワーアップしているのはすばらしいことだけど、こんなところでリアリティ加えなくてもいいのよ? ……などと思いつつ、DS版の公式サイトを覗いたら、当時からこのシステムだったようです。私の記憶、適当すぎます。
ということはですよ? 八宝菜を作るためピーマンを夏から保管しておいても、白菜の収穫できる冬には、傷んじゃいますよね。
それでは大事に置いておいてもしかたありません。完全に腐ってしまう前に料理してしまいましょう。
なお、鮮度の怪しい食材を使っても、でき上がった料理は“鮮度:新鮮”になります。
いさぎよく料理して、自身のGUTS回復アイテムとして持ち歩くか、バザールで売ってしまうのがいいでしょう。
それに気づかなかった初期の私は、傷んだアイテムをどうすべきか悩んだあげく、そよかぜタウン内の雑貨屋 “SHOP・ミゲール”で買取してもらっていました。だって、アイテムのコマンドに“捨てる”が見つからなかったんですもの(※後に見つけました)。

右も左もわからない新人牧場主から、傷んだ野菜を買い取ってくれたミゲルさん、ありがとう。
そう言えば、マッシヴ兄貴とロマンスするために来たのでした
『牧場物語』シリーズには、スローライフの中にとけ込むようにふんわりと甘い恋愛要素があり、これが私にとってとても心地よいです。
ただ、DS版には不満だったところが2点ありまして。ひとつは、住民どうしの恋愛イベントがあったことですね。これは乙女ゲー感覚でプレイしていた私には衝撃でした。結婚候補(攻略対象)、私以外の人も好きになるの!?
ゲームを始めたばかりで、ボタン操作やMAPの把握もおぼつかず、ヨチヨチとなんとかゲームを進めていたところへ、突如飛び込んでくる結婚候補どうしの恋愛イベント! しかもすでにある程度カップルができ上がっているっぽい? じゃあなぜ私はここに来たのでしょう。住民たちのイチャイチャを見守りながら、ただ孤独に作物を作り続ける生活をするためでしょうか。
納得いかなかったので操作に慣れ、住民たちの好物などを把握したころ、即リセットして最初からやり直しました。農作業を終えたら、目当ての結婚候補に貢ぐための好物を持って走り回りましたね。懐かしい。
そんな前世を体験しているので、二度目のそよかぜタウンで何をすればいいかだいたいわかっていました。最初はその辺で刈って来た花を、町を走り回ってパートナー候補たちへプレゼントとして贈り、“なかよし度”を上げればいいのです。知ってるんだから!
あ、眼鏡が素敵なクールイケメンのロイドさんを発見! あなたには特別に、今朝とれたばかりの卵で作った、ゆで卵を差し上げましょう! ほかの人にはナイショですよ。
「……どういうつもりで、俺にコレを手わたしてきたんだ?」。

調べたところ、よりによってゆで卵は、ロイドさんのいちばん嫌いなものだったようです。
ところでロイドさんって旅の商人でしたよね? 最初からそよかぜタウンにいるけど、DS版では条件付きで登場だったような……はい、まったくの記憶違いでした。DS版でも、彼は最初からそよかぜタウンにいたようです。好物も覚えていないし、前世の記憶に頼るのは本気で諦めたほうがよさそうです。
そんな日々を過ごしているうちに、バザールが“村のバザール”に昇格。ついに登場しましたよ、アラタさん!

一抹の不安を胸にアラタさんを追いかける毎日
ガックリと肩を落とし、「畑仕事でもするかぁ……」と牧場へ帰りました。

ビックリした、まさか家で待ち構えているとは。もうこれは運命ですね!?
なんと彼は町に住まず、山で野宿生活をするそうです。ワイルド過ぎる!
そして、山には牧場生活によさそうな山の恵みがたくさんあると教えてくれました。
ちょっと待って、山!? 牧場やっていると、町の人に声掛ける時間を作るのもけっこうたいへんなんです。山まで挨拶やプレゼントしに行くのは難しいので、アラタさんも町に住んでくれませんか?
くっ、わかりました。町の人を後回しにしてでも、山に通って見せます! だってこの二度目の人生は、アラタさんのために始めたのですから。
そんなわけでアラタさんを追っかけて、いざ、新しく解放された山エリアへ!
山の恵み、すっごーい!
鉱物に植物がゴロゴロあります。しかもこれまで見なかったキノコまで生えています。これを取り放題!? 全部私がもらっていいんですか?
ちょっと時間は取られるけど、山エリア、すばらしい!
などとはしゃいでいるところへ、山道を駆けあがっているアラタさん登場。う~ん、さすが武道家、ワイルド! さっそくあいさつしようと、彼を追いかけます。
アラタさん、こんにちは。プレゼントを受け取って……、あれ? プ、プレゼント持って来たので、止まって……止ま……、止まらない!!

こうして山通いをし始めてから、町の人たちとの交流はすっかり疎かになってしまいました。顔を合わせるのはイベントのときくらいじゃないでしょうか。きっといまごろは前世のように、パートナー候補どうしで親交を深めていることでしょう。
……と思っていたのに。私たち以外の恋愛イベントが起こる気配がまったくありません。パートナー候補どうしの恋愛イベントは、リメイクの際にカットされたということでしょうか。
確かにDS版の初めてのプレイでは、主人公置いてけぼりで住民どうし愛をはぐくむ様子に、寂しさとやるせなさを感じましたが。カットされてしまうとそれはそれで、ちょっと物足りないですね。
さて、アラタさんと無事に恋人となり、いよいよ結婚という運びになりました。私の緊張はここでMAXです。
ゲーム内の結婚で、緊張する要素がどこにあるかとお思いでしょうが、じつはここに冒頭でゴニョゴニョ言っていたこと、そしてDS版での不満点その2があるのです。
DS版では、結婚するとパートナーが家の中にいるだけになってしまいました。話しかければ甘い言葉を返してくれるし、結婚記念日には料理も作ってくれます。
けれど、ふだんは家の中にいるだけ、仕事に行くでもなく、牧場仕事も手伝うでもない。素敵なオブジェとなり果ててしまった愛する人を前に、私は悲しみに暮れるしかありませんでした。
だって結婚前は、情熱をもって仕事をしていたんです、そんな彼が素敵だったのです。それなのに自分と結婚することで、彼から意欲が消滅。私が彼の大切なものを壊してしまったかのようで、苦い思い出となりました。
わかっています、彼は悪くありません。DSではそういうシステムだったというだけの話です。
そんな前世を見て来たからこそ、今回の結婚に挑むにあたり、私は喜びとともに緊張を覚えていたのです。果たしてリメイク版でこの部分は変更されているのか! 結婚後のアラタさんは働くのか!?

朝から晩まで、ずっと牧場内でウロウロしています。いや、あなた、大切な仕事をしていましたよね? 「牧場の広い敷地内を走りたい」とも言っていましたよね? 走っていいんですよ、体鍛えていいんですよ。
夢や目的を持って仕事をし、その姿が魅力的だった彼らを、私は壊すことしかできないのでしょうか。いわゆる“ダメンズメーカー”なのでしょうか。
「俺たちに子どもができたら」なんて言ってるけど、この生活でそんなことできるわけ……。
撤収!!
やり直し人生のつもりだったのに、前世と同じ結末を迎えたことに、私はショックを抑えきれませんでした。
前世とは、違った……!!
するとある日の夕方に、庭先をほうきで掃いているアラタさんを発見。
「あ、家のことやってくれてるんだ」と、少しだけほっとしました。
その数日後、アラタさんは室内で武術の鍛錬を再開していました。ここで不覚にも私は、ウルッときてしまったのです。アラタさんから武道家の道を奪わずに済んだ、と。


よかった。私は愛する人から夢を奪い去るダメンズメーカーじゃなかった。
ふつうならここに泣く要素なんてないはずです。ただ、DS版をプレイしていたからこその感動がありました。二度目の人生、やってよかった。
ひょっとすると数日間アラタさんが家にいたのは、新婚期間だったからでしょうか? 私は空気を読めずに、ふだん通りの生活を送っていた新妻ってことになりますね。でも牧場の仕事は、一日だって休めないんですもの。
その後、もうひとつサプライズが起こりました。パートナー候補どうしの恋愛イベントが発生したのです。かつては私を置き去りにして始まった、住民どうしの恋愛模様。それが今回は、主人公の結婚を皮切りに進行し始めました。
プレイヤーが作中で安心して恋愛を楽しめるよう考えてくださったんだなとうれしくなりました。だって私なら、ほかの人を口説いた口で同じように愛を囁かれたら、ちょっと引っかかってしまいますし、ね。
最後に
女性陣は、少しドジだけど明るいがんばり屋に、都会派のお姉さん。ふんわりと品のある町長のお嬢さん、そして素直になれないデザイナーの卵。森に住む巫女、真面目なエージェントの6名。

男性陣は、クールな旅商人に、かわいい雰囲気の芸術家。紳士的で物腰やわらかな家庭教師に、その弟で少年らしさを残したカフェ店員。そして謎めいた留学生に、武道家アラタさんの6名となります。

親交を深めていくと、みんなとっても魅力的です。お好みの相手と楽しい時間を過ごしてください。
『牧場物語 Let's!風のグランドバザール』はいまNintendo Switchだけでなく、Nintendo Switch 2、そしてプレイステーション5やXbox Series X|S、Steamなどさまざまなハードで遊べます。皆さんもそよかぜタウンで、もうひとつの人生を楽しんでみませんか。














