初音ミクという歌姫の歴史を体感するのに最適と言える作品

『初音ミク Project DIVA Future Tone』は、セガから発売されたリズムアクションゲーム。もはや説明不要の電子の歌姫・初音ミクらが歌と踊りを披露してくれるゲームで、つぎつぎと表示されていくターゲットアイコンと画面端から飛来するメロディアイコンがピッタリ重なったタイミングで対応するボタンを押していくというのが基本ルールだ。
もともとはゲームセンターで人気を博した『初音ミク Project DIVA Arcade』のバージョンアップ版である同作を、プレイステーション4向けにアレンジした作品となっている。開発は『バーチャファイター』シリーズや『Project mirai』シリーズなどを手掛けた“AM2研”が担当していて、同じ『Project DIVA』シリーズでもPSP版からの流れを汲む『f』や『X』などのシリーズとは一味違うプレイフィールが楽しめるのが大きな特徴とも言えるだろう。

最大4つまでのボタンの“同時押し”や特定のボタンを押し続ける“ホールド”という『Arcade』独自の操作に加え、『Future Tone』からは“スライド”や“チェーンスライド”といった新操作が追加された。とくにチェーンスライドはシャキーンというような金属音を彷彿とさせる効果音が気持ちいい。筆者的には『バーチャファイター』で攻撃がカウンターヒットしたときの効果音と同じ種類の気持ちよさで非常に気に入っている。

2017年11月22日には、追加曲などを加えたパッケージ版『初音ミク Project DIVA Future Tone DX』が発売。追加楽曲なども全部セットになっていて、収録楽曲はなんと238曲にも及ぶ。2007年に初音ミクが誕生してから10年のあいだに作られた、あらゆるジャンルの楽曲をガッツリ詰め込んだまさにシリーズ集大成となっているのがすさまじい。単純に全曲を1回プレイするだけでも相当な時間を要するのだから、初めてプレイする人は誰もが驚くに違いない。発売当時はマジカルミライ 2017のテーマソングとして、ハチ(米津玄師)が新曲の『砂の惑星 feat.初音ミク』を提供したことも大きな話題を呼んでいた。
そのほか、400種類ほどもあるモジュール(コスチューム)で着せ替えを楽しんだりしつつ、“PVフォト”機能で撮影を嗜んだりできる点も見逃せない。充実したプラクティスで苦手なパートだけをくり返し練習できるのもかなりありがたかった覚えがある。
いま『初音ミク Project DIVA Future Tone DX』を遊ぶなら、ダウンロード版がオススメ。2021年3月9日から3,900円(税別/税込で4,290円)でリリースされており、並んだ39(ミク)の数字に、なんだか気分も上がる。

なお、シリーズ最新作は2022年5月27日にPC(Steam)で発売された『初音ミク Project DIVA MEGA39's+』。こちらは2020年2月13日に発売されたNintendo Switch用ソフト『初音ミク Project DIVA MEGA39's』とその追加コンテンツを収録したもので、『Project DIVA』シリーズ初のPC向けタイトル。ビジュアル表現をアニメ調の“MEGA39’s”とリアル調の“Future Tone”から選択できるという、PC版ならではの機能が備わっている。













