『Fate/Zero』、『ソードアート・オンライン』シリーズ、『機動戦士ガンダムAGE』、『キルラキル』……。これまで名だたるアニメ作品のOP、EDテーマを圧倒的な表現力で歌い上げてきた、シンガーソングライターの藍井エイルさん。
2026年春のテレビアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』とテレビアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』のオープニング主題歌を担当し、デビュー15周年という節目にあたってさらなる飛躍を遂げている。
本記事では、ゲーマーとしても知られる藍井さんにインタビューを実施。ゲームの原体験から影響を受けたゲーム音楽、現在のオススメゲームまで、少々突っ込んだお話を聞いたところ、かなり濃厚なエピソードを伺うことができた。4月22日リリースのダブルタイアップシングルへの意気込みもお見逃しなく。
藍井エイル(あおい えいる)
国内外のアニメファンから高い評価を受けるシンガーソングライター。2011年10月テレビアニメ『Fate/Zero』のEDテーマ『MEMORIA』でメジャーデビュー。代表曲は『IGNITE』、『流星』、『INNOCENCE』、『アイリス』、『ラピスラズリ』、『シリウス』など。(文中は藍井)
幼少期に『くにおくん』、『ダークソウル』は全裸で全回避! プレイ環境にもこだわりが

――藍井さんは『VALORANT』、『Apex Legends』などがお好きだそうですが、ゲームが好きになったきっかけを教えていただきたいです。
藍井
父がファミリーコンピュータを持っていたんですよ。それで幼少期に『くにおくんの熱血サッカーリーグ』にハマって、そこが始まりです。
――それは英才教育でしたね。ほかにも印象に残っているゲームはありますか?
藍井
スーパーファミコンの『天外魔境ZERO』が大好きでした。自分のお小遣いでセール品を買ったんです。いろいろな“出会い茶屋”の女の子を落としていました(笑)。
――懐かしいです。ちなみに藍井さんのゲームハード遍歴をお伺いしても?
藍井
父のファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドウ64、プレイステーション。あとはプレイステーション・ポータブル、プレイステーション Vita……。
――私より持っていらっしゃる(笑)。恋愛シミュレーションなどはプレイされましたか? たとえば『ときめきメモリアル』とか。
藍井
藤崎詩織、懐かしい! あの子、最初に出てくるのにラスボスです。『ときめきメモリアル』はゲームボーイポケットでプレイしていました。
――そういうゲームのルーツがあって、現在タクティカルFPSやバトルロイヤルを好まれているんですね。これらのジャンルならではの魅力についてお聞かせいただけますでしょうか。
藍井
『VALORANT』はフルパーティーで5人じゃないですか。ひとりひとり役割が決まっているので、責任感を持ってエントリーし、行動していくあたりが本当に競技という感じなんです。真剣に取り組めて、なおかつ報告なども含めてチームプレイが重要なゲームです。よく友だちとフルパーティーを組むんですが、仲間との意思疎通がぴったり合ってひとつになったとき、チームが強くなるんです。仲間どうしで目標に向かって走っていけるというのが、すごく魅力的なゲームだなと思っています。
『Apex Legends』のほうは、私が初めてプレイしたバトルロイヤルです。出撃後、着地地点で急いで武器やアーマーを収集して敵に挑んでいくという、スピードが重要なゲームになっています。そういった展開の速さが魅力かなと思います。

――私もチーム戦をやっているので、連携の重要さは本当に身につまされます。
藍井
何をやられているんですか? 『オーバーウォッチ』とか?
――いまは『エルデンリング ナイトレイン』で“深き夜”を渡っています。
藍井
フロム・ソフトウェアのゲームは『ダークソウル』のドラゴン戦が印象に残っています。どうしても勝てなくて全裸で戦ったことがあります(笑)。装備を着ていても一撃でやられてしまうので、ローリングを優先しました(※)。配信を観ている方は爆笑していましたが、私としてはめちゃくちゃ真面目で。
※装備を脱いで重量を軽くし、移動速度やローリングのモーションを速くする戦法。“軽ロリ”とも呼ばれる。――ドラゴンには勝てましたか?
藍井
勝てました! 全回避で倒しました。
――藍井さんはチャレンジ精神旺盛なのですね。
藍井
そのときは詰んだと思っていたので。配信でも二度とクリアーできないと言ってました(笑)。
――『VALORANT』、『Apex Legends』で好きなキャラクターはいますか?
藍井
『VALORANT』のジェットとオーメンが好きすぎて……スマホの待ち受けなんですよ。このふたりが好きで使うんですけど、私のオーメンの“耐えモク”がちょっと頼りなくて「本当にモクを焚けるか?」という緊張感があって最近使っていないんです(※)。
※射線切りや時間を稼ぐ際に使うスモーク。 ジェットはたまに使うのですが、キャラクターと相性がいい武器のオペレーターがあまり得意じゃないんです。それでもがんばって使っています。
――オーメンとジェットの好きなセリフはありますか? やはり見た目も好みなんでしょうか。
藍井
戦闘担当のロールであるデュエリストたちは、すぐに食べ物の話を始めるのがかわいいんですよ。とくにジェットは「ついてきなよ」とかかっこいいセリフを言うのにおやつタイムがあったりして、かっこよくてかわいらしいんです。アルティメット使用時は味方には「見てなよ!」と言うのに、敵側だと同じセリフが「失せな!」に聞こえて、そのギャップがすごくよくて。
見た目の話だと、じつは『VALORANT』にかなり課金しちゃってまして。スキンが出れば必ず全部買うみたいな(笑)。
――それはめちゃめちゃハマってますね!
藍井
だけど私の持っているヴァンダルという武器のスキンは、いつも仲間にバカにされるんです。なぜかダサいヴァンダルしかないよねっていうイメージを持たれていて。かっこいいヴァンダルと交換してほしくて仲間に配っていたら、いつの間にかまわりはダサいと言われた私のヴァンダルだらけになったという(笑)。
――ご友人と仲がよくてうらやましいです。よろしければ、ご自宅のゲーム環境についてもお聞かせください。
藍井
PCは購入してから7年くらい経っているのでちょっと古いんです。『VALORANT』がフリーズすることも多いのでそろそろ買いたいんですが、ちょうど半導体メモリーの高騰でPCの値段が爆上がりしてしまって。いまは買い替えのタイミングを探しているところです。マウスはロジクールのPRO X SUPERLIGHTを使っています。これがすごく軽いんですよ。ヘッドセットも同じくロジクール製です。
以前、マウスパッドを小さいものにしていたら、プレイ中にマウスがスパーンと飛んでいってしまったことがありまして。マウスのサイドキーも取れて壊れてしまったので、デスクごと買い替えて広く使えるようにしました。
――やはりキーボードとマウスはいいですか? 『Apex Legends』を年に1500時間プレイしていたことがあって、そのときに腱鞘炎になってしまいました。
藍井
私も経験があるんですが、コントローラでプレイしすぎると腱鞘炎になりますよね。なのでキーボードとマウスに変えました。ただ、すごい勢いでマウスを握っているので、人差し指と親指のあいだあたりがめちゃめちゃ凝りますけど。
――それだけ力が入っていると、汗で滑ることもありますか?
藍井
マウスは滑らないですね。コントローラの場合はフリークを付けるのをおすすめします(※)。あれを付けると世界が変わりますよ。私がコントローラを使っていたときは、10個くらいは持っていました。
※アナログスティック部分に装着可能な滑り止め。高さやグリップ感の異なるさまざまなタイプが発売されている。
――ほかにも買い替えたいものやこだわりがあれば教えてください。
藍井
ゲーミングチェアですね。自宅にある白いゲーミングチェアのクッション部分がペロペロとはがれてきてしまっているんです。私、いつも片方だけ膝をたたんで片方は伸ばして座るんですよ。ゲーミングチェアがその摩擦についてこられなくなっちゃって、そろそろ買い替えないといけないです。私が座った後、床が白くなるんですよ。
――もしかしてゲームをがんばるほど白くなってしまう状態ですか?
藍井
そうなんです。定期的に掃除するのですが、気が付くと白くなって、また掃除してのくり返しで。
――それだけタクティカルFPSやバトロワへの愛が深い証拠ですね。
藍井
あまり使いこなせていないかもしれませんが、ジェット愛は負けないです!
夜からプレイして気付けばお昼。『FF10』『NieR』の曲が好きすぎて脳内再生は余裕
――私はぎりぎりで勝利を逃すと悔しくてプレイを止められないことがあるのですが、藍井さんも翌日お仕事があるのについ「あと1マッチだけ……」と連戦してしまうことはありますか?
藍井
ありますよね。「いまのはノーカンでしょ」っていうのがずっと続くという。
――着地後すぐに殴られて負けてしまう展開もあったり。
藍井
もう、絶対許せないですよね。それはノーカンです。最近も「つぎラストにする」って言って出撃して、「これノーカンで」ってやり直しました。けっきょくその出撃も納得いかずに「これファイナルラストで」って再出撃しました。そんなやり取りをしていたら気持ちよくなってきちゃって「つぎでファイナルドラゴンラスト」って止められなくなってしまって(笑)。

――ハマるとずっとプレイしてしまいますよね。
藍井
一時期、夜プレイを始めて気が付いたらお昼だったことがありました。「もう11時か。そろそろ止めようか」みたいな。以前のマネージャーさんのときには、夜遅くにSNSに投稿したら「なんでこんな時間に起きてるの? またゲームしてたでしょ」ってバレてしまって。それからしばらくはSNSには触らずゲームだけするようにしていました。
――めちゃめちゃわかります。先ほどの質問と関連するのですが、高難度のゲームやランクマッチなどでどうしても勝てない、うまくいかないなどの壁にぶつかったとき、藍井さんはどうやってメンタルを保っているのでしょうか?
藍井
ゲームを止めます(笑)。今日は違うねっていう感じで、1回離れちゃうかもしれないです。
――寝て起きたら調子が上がることも?
藍井
あります。長時間プレイしすぎると、脳の処理が追い付かなくなるんですかね。ダメなときは「このゲーム、難しいんだ」って納得して切り替えています。
――藍井さんが最近気になっているゲームはありますか?
藍井
オンラインゲーム仲間に誘われているのが、水中サバイバルアドベンチャーの『サブノーティカ2』です。早期アクセスが5月中にあるらしくてマルチプレイを楽しみにしています。
――2作品目はマルチプレイに対応するのですね。前作は探索が楽しくてついつい深海に足を伸ばして危険な目に遭った記憶が。
藍井
私は探索するのに勇気が出なくて、家の中で最低限の生活をしてしまうんです。
――今作はお友だちともプレイできるので、もしかすると大容量の酸素ボンベと高性能のフィンを作ってもらえるかもしれませんね。
藍井
そしたらどこにでも行けます! いつも1歩が踏み出せないんですよ、何か出てきたらどうしようとか考えてしまって。
――現在ですとオススメゲームは何になるのでしょうか?
藍井
『Apex Legends』がオススメです。以前は手に入る武器がランダムでしたが、いまは専用コンテナの“アーセナル”が実装されてだいぶバランスがよくなっています。各所にアーセナルがあるので欲しい武器がすぐ手に入るし、運じゃなくちゃんと得意な武器で戦うことができるようになったので楽しいですよ。
――しばらくプレイしていませんでしたが、復帰したくなりました! 藍井さんが実況してみたいゲームはありますか?
藍井
ホラーゲームじゃないかなあ。最近だったら何ですかね?
――いまだと『バイオハザード レクイエム』でしょうか。
藍井
1人称視点の『バイオハザード7 レジデント イービル』はすごく怖かったのですが、最新作はどうなんですか?
――主人公がふたりいまして、3人称視点のレオンでは撃ちまくって、1人称視点のグレースでは戦いを避ける立ち回りが多くなります。
藍井
じゃあ怖いですね(笑)。『Outlast』のように逃げることしかできないゲームでは、怖くて息ができなくなりそうでした。
――先日『零 ~紅い蝶~ REMAKE』も発売されましたね。
藍井
『零』シリーズ、懐かしい。『SIREN』とかも怖くてできないんです。
――でも、藍井さんのホラーゲームの実況を観たいという人が大勢いるのでは?
藍井
そうなんです、観たい人が多いんじゃないかなって。ほかの人のホラーゲームの実況を観るのって楽しいじゃないですか。配信している本人はたいへんですけど。
――パニックで記憶が飛んでしまったりとか。
藍井
そう! 記憶が飛びますよね。ホラーゲーム中はなぜか頭が悪くなってしまうんです。「あれってどこにあるんだっけ?」みたいに(笑)。
――テンパってしまいますよね。藍井さんということで音楽関連についてもお聞きしたいのですが、影響を受けたゲーム音楽はありますか?
藍井
『ファイナルファンタジーX』の『ザナルカンドにて』が好きすぎて、脳内でループ再生されていたことがありました。
――ザナルカンド遺跡を背景にしたムービーが印象的ですよね。
藍井
そうですね、ストーリーを知ってから聴くとさらに切ないし悲しい。廃墟になってしまったザナルカンドが見える場所で、仲間とキャンプをして。「最後かもしれないだろ?」っていうティーダのセリフも聞こえてくるという。この作品は4回はクリアーしています。
あとは『NieR』シリーズの曲もすばらしいです。私はサントラを持っているんですが、その中でも『遊園施設』と『美シキ歌』、『イニシエノウタ』が好きです。それぞれぜんぜん違う魅力があるんですよ。『美シキ歌』は機械生命体に恋した歌姫のボーヴォワール戦で流れる、むちゃくちゃかっこいい曲です。『NieR:Automata』は周回プレイもしたのですが、私が方向音痴すぎてサブクエストをコンプリートできずに99%で止まっています。
――ずいぶんやり込まれていますね。
藍井
このゲームでは誰が悪なのかを考えさせられます。でも、誰も悪くないという。ヨコオタロウさんらしいストーリーに岡部啓一さんの音楽が融合した、すばらしい作品だと思っています。当時は、ドライブ中によくサントラをかけるくらい好きでしたね。いまでも曲が流れただけで泣きそうになってしまいます。
岡部啓一さんと言えば、『ドラッグ オン ドラグーン3』で『クロイウタ』という曲を作っていただき、私が歌唱を行いました。自分が大好きな作曲家さんに楽曲を手掛けていただくという、貴重な経験でした。
――それは宝物ですね。ゲーム音楽とはまた違うのですが、ゲーム体験の作詞活動への影響についてもお伺いします。バトルロイヤルでは展開や対戦相手が毎回変化し、めまぐるしい戦いがくり広げられますが、藍井さんが作詞をするうえでそれらの経験は生かされていたりするのでしょうか?
藍井
生かされています。『インサイド・デジタリィ』という曲の歌詞を書くとき、カップリングだし、ある程度自分が書きたいように書けるなと。それで、“ゲームのプレイヤーあるある”を入れました。2番に“暗い部屋の方が画面が見やすくて エイムがキマるから”という歌詞がありまして、その部分です。
――ものすごくわかります。
藍井
ですよね、明るいとぜんぜん見えないじゃないですか。だから電気を全部消して、カーテンも閉めて。朝も昼も関係ない引きこもりのゲーマー目線の歌なので、外の世界には興味が持てず、画面越しの友だちには会う気がないとか、そういう歌詞になっています。ちょうど昨日、FPS仲間とのオフ会でカラオケに行ったときに『インサイド・デジタリィ』を歌ったんです。そしたらみんな「めっちゃわかる!」って言ってくれてうれしかったです。
――ゲームのプレイや共闘は、観客との一体感に通じるものがあるのでしょうか? 藍井エイルさんが掲げるライブは“スポーツ”というコンセプトの意図につきましてもお伺いしたいです。
藍井
ゲームって敵と向かい合ったときに「来いよ、来いよ」という感じじゃないですか。それと同じ感じなんです。お客さんといっしょにやり合って「そっちが来るならこっちも行くよ」みたいな。それがスポーツのように感じるので「藍井エイルのライブはスポーツでしょ」って言っています。
――藍井さんサイドはソロなんですか? それとも共闘なんでしょうか。
藍井
バンドメンバーもいますので。みんな同じフィールドにいてスポーツをし合うって言うのかな。たとえばサバゲーも友だちどうしですがお互い戦いますよね。
――戦ったうえでの一体感なんですね。
藍井
そうですね。ちゃんとルールがあって、その中で戦ってみんなでいい成績を残すような感じで。私のライブでも、同じ曲を聴くのがルールだとすると全員でどれだけ楽しめるかということです。それだけ相手のことを信じているんです。
――ファンの方にはめちゃくちゃうれしい言葉だと思います。
藍井
そう言ってもらえると私もうれしいですね。

「自分から解放されてみようかなって」デビュー15周年、封印を解いて挑む新章
――デビュー15周年を迎えられた、現在の率直なお気持ちはいかがでしょうか。
藍井
「15年かあ」という気持ちです。あっと言う間すぎて。でも、15年前から応援してくださっている方もいて、本当にいつもファンの皆さんに支えられてきたと思います。
――今年は“2026-2027年 新章プロジェクト”が始動し、精力的に活動されています。テーマとなっている“UNBOUND”(アンバウンド)と“SELFISH”(セルフィッシュ)に込められている意味をお伺いしたいです。
藍井
UNBOUNDは“解放された”という意味で、SELFISHは“わがまま”という意味になります。これまではファンのために一生懸命がんばらなければという気持ちでやってきました。今年はその封印を解いてやってみよう、新たなチャレンジをしようと思っています。
――チャレンジする内容は決まっているのでしょうか。
藍井
決まっているのですが、まだお伝えできないんですよ。いままでは求められている藍井エイルをお見せするという感じだったのですが、今年は自分でやってみたい藍井エイルに挑戦しようと思っています。わがままに付き合ってもらえるかはわからないですけれども、自分から解放されてみようかなって。
――新プロジェクトでは日本カルチャー×ストリート×MODEにアニソンを融合した、“EIR MODE ROCK”も掲げられています。こちらのコンセプトについてもお聞かせいただけますか。
藍井
アニソンが日本のカルチャーで、“MODE ROCK”というのは私がモード系の服が好きなところからきています。つまり、ファッションとアニソンをセットにしたコンセプトになります。日本の文化であるアニソンは海外でも日本語で歌ってくれるんですね。そうやって海外で成長したものをまた日本でも展開し、なおかつファッションにも力を入れていくのがEIR MODE ROCKになります。なので、こちらも先ほどのUNBOUND、SELFISHと同じで、今回初の試みになります。
――本日、Lantisレーベルからテレビアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』のオープニングテーマ『MONSTER』がリリースされました。原作はご覧になりましたか?

藍井
台本を読ませていただいて、そこから作詞しました。主人公の綾小路清隆の本気に注目です。
――好きな登場人物はいますか?
藍井
綾小路一択なのですが、軽井沢恵も好きです。綾小路にいつも使われてしまう、かわいそうでかわいいところが(笑)。あんな純粋な子なのにだまされてしまって。
――藍井さんは『MONSTER』の作詞も担当されています。どのような気持ちを込めて言葉を紡がれたのでしょうか。
藍井
まず私が綾小路を知ったときにぱっとしないなと思ったのですが、ものすごい頭脳と計画力と狡猾さを持っていて、知っていくほど恐ろしい人物だなと。それでタイトルを『MONSTER』にしようと思いました。歌詞についてはまわりから見た綾小路をテーマにして書いてあります。なので“怪物に餌をやらないで”とか“未来視の気分はどう?”というフレーズが出てきます。
――メロディーや歌詞がものすごく耳に残り、非常にパワフルな印象を受けました。これまでと歌いかたを変えた部分もあるのでしょうか?
藍井
かなり鋭く歌っています。ロックにというよりは鋭く歌っていまして、少し声色を変えたりもしています。演奏が激しいのでそれに負けないようにしなければと思って、戦うように歌いました。
――歌詞に使われている言葉にも強さを感じます。
藍井
原作を読み込んでいたら、勝手に出てきたんです。それぐらい本当に綾小路がモンスターなので、私が客観的に見た綾小路とクラスメイト目線を通した姿がこの歌詞です。
――テレビアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌の『絵空事』は、『MONSTER』とはまた違った魅力がありますね。
藍井
『絵空事』は王道で広がりのあるロックになっています。歌入れのときはのびやかさであったり、ロックだったりする点をとくに意識しました。


――サビ前とサビの曲調がガラリと変わるのには驚きました。
藍井
Aメロは自分に問いかけるような、狭い世界の中が表現されています。けれど、サビでは一気に世界が広がっていますので、そういう歌いかたをしています。『絵空事』はどちらかというといままでの藍井エイルっぽさのある曲で、『MONSTER』は新しい藍井エイルの曲と捉えていただけるとわかりやすいかと。あと『絵空事』は絶対コールアンドレスポンス曲になると思っています。
――ライブで聴けるのが楽しみです。そういえば、去年の8月16日には“エイルの日”としてライブが行われましたが、今年も開催が決まっているのでしょうか?
藍井
“藍いスポーツ大会”というものを行うことが決まっています。略して“AST”です。スポーツの秋を皆さんにひと足先に感じてもらおうと思って。いつもライブはスポーツだと言っているのですが、それ以上のスポーツ感があるライブ、スポーツ大会をしようと思っています。
――最後に、ファミ通.comの読者へひと言お願いいたします。
藍井
今回のシングルはダブルタイアップとなりまして、たいへんありがたく思っています。しかも両方アニメのオープニングということで、皆さんぜひ作品とともに楽しんでいただけたらと思います。藍いスポーツ大会が気になる方、ぜひ足を運んでいただけましたら幸いです。
