次世代Xbox“Project Helix”概要発表。開発キットは2027年から出荷予定。歴代Xboxゲームをサポートする新たな取り組みも

次世代Xbox“Project Helix”概要発表。開発キットは2027年から出荷予定。歴代Xboxゲームをサポートする新たな取り組みも
 マイクロソフトは、コードネーム“Project Helix”こと、次世代Xboxの概要を公開。アメリカ・サンフランシスコにて開催中のゲーム開発者向けの国際カンファレンス“ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス”(GDC)で発表し、Xbox Wireでも同様の情報を掲載した。発表によると、“Project Helix”の開発者向けにアルファ版開発キットを2027年から出荷するという。
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 “Project Helix”は、フィル・スペンサー氏に代わって新たにゲーム部門を率いるアシャ・シャルマ氏のX(Twitter)などで発表。スペック面の進化だけでなく、XboxプラットフォームのゲームだけでなくPCゲームもプレイ可能と公表されていた。
 前述の通り“Project Helix”は、次世代のXbox用ゲームとPCゲームの両方をプレイできるように設計されており、AMD製のカスタムSoC(CPU、メモリ、GPUなどをひとつのチップに統合した半導体)を搭載。

 このSoCはマイクロソフトとAMDによって共同設計されたもので、次世代のDirectX、AMDのアップスケーリング技術であるFSRの新バージョン“FSR NEXT”に対応するという。性能面の詳細などは明かされていないものの、レイトレーシングパフォーマンスの飛躍的な向上や、AI処理を組み込んで効率性を向上させるといった、昨今の技術トレンドを取り込んだものになるようだ。

 一方、Project Helixに留まらない取り組みについても発表。初代Xboxの発売(アメリカでは2001年11月に発売)から25周年を記念した一環として、4世代にわたるXboxプラットフォームの旧作をこれからも遊べるよう取り組んでいくことを、改めてゲーム保存(Game Preservation)の観点から明言した。

 さらに新たな施策として、Windows 11の“Xbox mode”(Xboxモード)の導入を発表。これは、携帯型ゲーミングPCでありながらコンソール(家庭用ゲーム機)のような遊び心地を追求したROG Xbox Allyの延長線上にある機能だ。

 この機能では、ゲーム機のようなスムーズな体験を通常のWindows 11機でできるよう、フルスクリーンかつコントローラー操作に特化したモードとなる。こちらは2026年4月から展開予定となっている。

 “AMD FSR NEXT”は、
AMDからも追加の発表が行われた(追加の情報では“AMD FSR Diamond”と呼ばれている)。AMD コンピューティング&グラフィックス部門のSVP&GMを務めるジャック・フイン氏によると、「次世代のニューラルレンダリング(AIを組み込んだ描画)、機械学習ベースの次世代アップスケーリング、新たな機械学習ベースのフレーム生成、レイトレーシング時の次世代のノイズ軽減やパストレーシング対応」などが予定されているという。

以下、Xbox Wire Japanの記事を引用

「GDC」より: 次世代のXboxの創造

本稿は2026年3月11日に「Game Developer Conference」にて行われた「Xbox Developer Summit」基調講演の要約です。

概要
  • 私たちのチームは、次世代の Xboxコンソール「Project Helix」の開発に深く取り組んでいます。AMD社とのパートナーシップのもと、レンダリングとシミュレーションの限界をさらに押し広げており、これからのゲーミングに向けて「FSR Next」を活用しています。
  • 4月からは、Windows PC向けに「Xbox モード」の提供が一部の市場で開始されます。これは、Windowsの柔軟性、そしてオープン性を保ちながら、プレイヤーに親しみのあるXbox体験をもたらす仕組みです。
  • Xbox Play Anywhereのカタログは現在1500タイトル以上に広がっており、開発者にとってコンソールとWindows PCの間でプレイヤーにシームレスにゲーム体験を届けられる大きな機会を生み出しています。
  • 世界中の開発者が生み出してきたキャラクター、世界観、そしてストーリーはXboxのこれまでの、そしてこれからの進化のあらゆる段階を形作ります。今年、Xboxは25周年を迎えます。が、過去から現在に至るまでの足跡を共に歩んだ開発者たち、そして現在世界中でXbox向けに開発を行っている5000以上の開発者の皆さんに、特別な感謝を伝えたいと思います。

私たちは次の25年に向けた革新を推し進めており、次世代の自社製コンソールの開発に懸命に取り組んでいます。「Project Helix」は、Xbox コンソールおよびWindows PCのゲームをプレイできるよう設計されており、最高クラスのパフォーマンスを提供しながら、コンソール ゲームの次世代を切り拓くものです。

AMD社との複数年にわたるパートナーシップの一環として、私たちはレンダリングとシミュレーションの未来を形作っています。「Project Helix」はカスタムAMD SoC (システムオンチップ) によって駆動し、次世代のDirectXおよびFSR機能のために共同設計されており、これからのゲーミング体験を解き放ちます。

「Project Helix」はレイトレーシングの性能と能力において桁違いの飛躍をもたらし、グラフィックおよびコンピュート パイプラインにインテリジェンスを直接統合することで、効率性、スケール、そして野心的なビジュアル表現において大きな向上を実現します。その結果、よりリアルで没入感があり、ダイナミックな世界がプレイヤーの皆さんの前に広がることになります。

今回、2027年から開発者向けに「Project Helix」ハードウェアのアルファ版の出荷を開始する予定であることをお伝えでき、嬉しく思っています。

また、私たちは4世代にわたるXboxのゲームを今後何年にもわたってプレイ可能にしていくことにも取り組んでいます。本年後半に迎える25周年の一環として、過去の最も象徴的なゲームのいくつかを新しい方法でプレイできるようにしていきます。

ゲームがますます複数のデバイスで横断的に楽しまれるようになるなかで、私たちはコンソールとWindows PCゲームの間の障壁を取り払い、よりシームレスなクロス デバイス プレイを実現し、画面をまたいでも一貫したXbox体験を提供していきます。これは開発者にとっても、より多くのプレイヤーにゲーム体験を届けるためのよりシンプルで統合された道筋を提供し、開発コストの削減にもつながります。

私たちは、優れたゲームOSを創造してきた経験から学んだすべてをプレイヤーと開発者の双方のためにWindowsへと直接取り込んでいます。ROG Xbox Ally、およびROG Xbox Ally Xハンドヘルド デバイスで初期バージョンを公開した後、同じ革新性をWindows 11に向けてもたらすことを発表できることを嬉しく思っています。「Xbox モード」は4月から、一部の市場を皮切りに提供が開始されます。XboxモードではWindowsのオープンな性質を活かすことでプレイヤーの皆さんは生産的な作業とゲーム体験の間をシームレスに切り替えられ、フルスクリーンでコントローラーでの操作に最適化された、見慣れたXbox体験が楽しめます。

今年のXboxには素晴らしいゲームのラインナップが予定されています。「Halo」や「Gears of War」といった象徴的な自社シリーズの復活から、世界中のパートナーによる大作タイトル、そしてBeethoven & Dinosaurの『
Mixtape』のように大胆でクリエイティブなインディー作品や、Pear Abyssの『紅の砂漠』のような作品まで、多種多様なタイトルが登場します。

プレイヤーの皆さんはゲーム タイトルの直接購入、Xbox Game Passのようなサブスクリプション、あるいは他の主要ストア フロントを通じて、これらやその他の作品をさまざまなデバイスで横断的にプレイできるべきです。Xbox Play Anywhereは、皆さんのゲームをシームレスに楽しめるようにします。進行状況は引き継がれ、これまで費やした時間はそのまま残り、ゲームは一度購入するだけで済みます。Xbox Play Anywhereのゲーム カタログはすでに1500タイトル以上へと成長をしており、500の開発チームがXbox Play Anywhereに対応したゲームをリリースした実績を持っています。

これらはXboxの次の世代、そして次の25年の始まりに過ぎません。本年の後半にはさらに多くの情報を共有できることを楽しみにしています。業界やコミュニティと協力しながら、耳を傾け、学び、共に築き上げていく中で、この歩みに皆さんが参加してくださっていること、そしてゲームという文化を特別で長く愛されるものにしてくださっていることに感謝します。
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