世界初のコンピューター“ENIAC(エニアック)”公開から80周年。最初は30トンの巨大なマシンだった。1958年には最古のコンピューターゲームが登場し、現在・未来へとつながっていく【今日は何の日?】

世界初のコンピューター“ENIAC(エニアック)”公開から80周年。最初は30トンの巨大なマシンだった。1958年には最古のコンピューターゲームが登場し、現在・未来へとつながっていく【今日は何の日?】

超大型サイズのコンピューター第1号。のちのPCや家庭用ゲーム機の基礎を築く大発明

 1946年(昭和21年)2月15日は、世界初のコンピューター“ENIAC(エニアック)”が報道陣に公開され、記念行事が行われた日。本日で80周年を迎えた。

 ENIACとは“Electronic Numerical Integrator and Computer”の略。日本語では、電子式数値積分計算機と訳される。第二次世界大戦中、弾道計算用にジョン・モークリーとジョン・プレスパー・エッカートによって設計されたこのマシンは、ペンシルベニア大学で組み立てられた。
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写真:アフロ
 驚くのはその大きさで、なんと幅24メートル×高さ2.5メートル! マシンは17468本の真空管、70000個の抵抗器、6000個のスイッチ、10000個のコンデンサーなどで構成されており、重量は30トンにもなった。

 ENIACの計算には10進法が採用され、専門家が7時間かかった弾道の計算をわずか3秒で解いたという。また、当時は公表されなかったものの、開発に多くの女性プログラマーが携わっていたことが、現在では判明している。
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写真:Science Photo Library/アフロ
 このマシンの誕生により、コンピューターは目覚ましい進化を遂げていく。技術が進歩して次第に小型化されたことは、のちに個人向けのパーソナルコンピューター(PC)の開発につながった。80年の時を経たいまにいたっては、テニスコート半分強のスペースを要したENIACの中身が、極小チップ1枚に収まってしまうほどだ。

 コンピューターゲームに目を向けると、ENIACの登場から12年後(1958年)に世界初のコンピューターゲーム
『Tennis for Two』が作られた。1971年には初のアーケードビデオゲームである『コンピュータースペース』が稼動。1978年の『スペースインベーダー』ブームを経て、1983年7月15日に任天堂からファミリーコンピュータが発売。14800円という手ごろな価格に加え、アーケードゲームが自宅で遊べるというコンセプトが受け、一大ムーブメントが巻き起こった。
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『Tennis for Two』(左)、『コンピュータースペース』(右)。
 ちなみに余談だが、ゲームメーカー・エニックス(現スクウェア・エニックス)の“エニ”部分は、エニアックのエニが由来らしい(エニアック+不死鳥を意味する“フェニックス”を組み合わせた造語だとか)。

 ファミコンブーム以降はPCエンジン(1987年)やメガドライブ(1988年)、プレイステーション(1994年)などさまざまな家庭用ゲーム機が各社から発売され、コンピューターおよびコンピューターゲームが身近なものとしてすっかり定着し、今日にいたる。

 人類の英知を集結して生み出された大発明、ENIAC。このマシンが礎となり、現在では薄くて軽いノートパソコンや、手のひらに収まるスマートフォンを誰でも使うことができる。80周年という節目にコンピューターや家庭用ゲーム機の歴史を振り返り、今後発売される最新型のPCやスマートフォン、次世代ハードに思いを馳せてみてはいかがだろうか。

担当者プロフィール

  • なんでもゆうこ

    なんでもゆうこ

    これまで数千本ゲームをプレイしてきたライター、編集、ストリーマー。戦技“雷の羊”のみでの『エルデンリング』クリアー、『TES』シリーズ合計5000時間超えなどの記録を持つ。執筆および編集実績は『まいにちいっしょ トロクロおきらくBOOK』、『Apex Legends 初心者ガイド』のほか、雑誌、専門誌、攻略本など多数。JRPGや死にゲー、ハイファンタジー、ハクスラ、洋ゲー各種に詳しく、新作情報には常に目を光らせている。ライティング、クロスレビュー、編集、漫画原案、付録制作など幅広くこなし、複数のメディア出演を経験。ゲーム会社勤務による独自の目線も。口癖は「お仕事ください」。

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