コツコツとソフトウェア構築。自作の機体の挙動に一喜一憂
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オープニングムービーでは木星の軌道上に浮かぶ衛星と基地らしき建物が映し出される。突如、基地からビームが発射されるものの、攻撃は失敗。再度ビームが放たれるが、標的である機体“オーバーキルエンジン(OKE)”はそれを巧みに避け、反撃に転じる。
ここで注目したいのが、映像に挿入されている“回路”のシーン。搭載されたソフトウェア通りに行動するOKEの勝敗のカギは、あらかじめプレイヤーが設定したプログラミングにかかっているのだ。最後に敵を撃破した無人の機体が停止し、シルエットがロゴに重なる演出もいい。
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ゲームスタート後は、シナリオ選択場面へ。難易度やマップ数、初期資金がそれぞれ異なる3つのシナリオと、“練習”シナリオが用意されている。前述のとおり、本作はプレイヤーが操作に関与せず、ソフトウェアによって機体が動くという特殊なゲームデザインとなっているため、多くの方がまず“練習”を経験したことだろう。
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OKE製作は、機体のパーツを組み合わせる“ハードウェア”とプログラムを設計する“ソフトウェア”のふたつに大別されている。
ハードウェアでは、OKEの機体を選び、メインおよびサブ武器、CPU、装甲、燃料タンクなどを積んでいく。ただし、パーツには基本重量があり、最大重量をオーバーすると装着できない。バランスよく積載するか、それとも何かに特化させるのかなど、あれこれ構想を巡らせる楽しさがあった。
なお、機体は二脚型、多脚型、車両型などのタイプに分かれており、機動力や搭載量、装甲などに差異がある。各機体やパーツの設計図は“技術取引”の項目から購入できた。
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ソフトウェアでのプログラミングは、本作の醍醐味だ。回路を構築するには“前進”、“メインウエポン発射”、“敵探索”といった効果の付いたチップが欠かせない。
プレイヤーはチップを並べてソフトウェアを完成させていくことになるのだが、これが非常に難解。敵の攻撃や障害物を避け、的確にダメージを与えていくようなプログラミングを施すのは至難の業だ。テストプレイで不具合を発見し、何度もチップの配列を見直すのは当たり前。試行錯誤を経て、やっと思い描くような挙動をする機体の設計図ができるわけだ。
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マップのクリアー条件は、すべての敵基地の占拠だ。移動先の指定や基地の守備などの命令を与えて部隊を出撃させ、ターンを進めると行動開始。マップ上の敵ユニットと接触したら画面が切り替わり、オートでバトルが展開されていく。
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人を選ぶ作品ではあるが、ストーリーに力を入れたPS、PC用『ゼウス カルネージハートセカンド』や、プレイステーション・ポータブル(PSP)用で機体の操縦が可能な『カルネージハート エクサ』といった作品がリリースされ、ファンに愛されたシリーズとなった。
残念ながら現行のプラットフォームで本作を遊ぶことはできないものの、プレイステーション3(PS3)のゲームアーカイブスで『カルネージハート EZ』が購入可能だ。プレイ環境が整っている方は、ぜひオリジナルの機体を戦場で活躍させてほしい。
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