ファミコン版『いっき』40周年。カマと根性で悪代官に立ち向かえ! 農民一揆をテーマにした往年の和風アクションゲーム【今日は何の日?】

byなんでもゆうこ

ファミコン版『いっき』40周年。カマと根性で悪代官に立ち向かえ! 農民一揆をテーマにした往年の和風アクションゲーム【今日は何の日?】

腰元に振り回され、竹ヤリのトラップに引っ掛かる。コミカルで高難度な権べの反乱

 1985年(昭和60年)11月28日は、サンソフトからファミリーコンピュータ版『いっき』が発売された日。本日めでたく40周年を迎えた。

 本作はアーケードが1985年7月に稼動開始し、その約4ヵ月後に家庭用移植されたアクションゲームだ。

 農民一揆をテーマとした本作の主人公は、農民の権べ(2Pはしっかり者の田吾)。“カマ”で忍者を倒しながら悪代官の屋敷を目指すのだが、たったひとり(もしくはふたり)で代官屋敷へ殴り込みをかけるとは、なんてぶっ飛んだコンセプトだろう!
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『いっき』チラシ。当時はプレゼントキャンペーンが行われていたようだ。
資料提供:Esperle

 プレイヤーは四方八方から現れる忍者や少しだけ強い忍者(赤)を相手にしつつ、ステージクリアーに必要となる8枚の“小判”を集めていくことになる。こう書くとシンプルなようだが、じつはひと筋縄ではいかない。

 落ちている“竹ヤリ”を入手すると一定時間正面への攻撃しかできず、その間リーチも短くなってしまう。また、権べを執拗に追いかけて動きを封じるおジャマキャラの腰元に泣かされた方も多いのではないだろうか。
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128キロビットROMに収められた本作。田畑や墓、代官屋敷などがモチーフとなったバラエティーに富んだ4ステージ構成からなる。
 アクションゲームとしての難度は高く、本作は“クソゲー”と評されることもある。だが、拾った“大根”で猛然と加速し、“葉っぱ”で分身の術を発動させ、小判をすべて集めると満面の笑みを浮かべる権べはとてもコミカルで、道中のしんどさも忘れそうなほど愛らしい。
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 “煙”を取ると行けるようになるチャレンジステージでは、和を感じさせる軽快なBGMのもと、“おにぎり”をキャッチするミニゲームが展開される。おにぎりを投げてくるのは仙人。なお、どうして仙人が登場するのかは、永遠の謎となっている。
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 現行機で『いっき』をプレイしたいならはNintendo Switch用/プレイステーション4用の『
アーケードアーカイブス いっき』、もしくはWindows用プロジェクトEGG『いっき』がおすすめ(※)。
※どちらもアーケード版の移植。
 シリーズ最新作はローグライクアクションの『いっき団結』。こちらはNintendo SwitchとPC(Steam)で配信中だ。

 ひと口に40年と言っても、モバイル版『
いっき萌バイル』やオンライン協力プレイの『いっき おんらいん』、シリーズ最新作のローグライクアクション『いっき団結』など、多彩な展開がなされてきた本作。発売当初に友だちと盛り上がった人から、興味はあるけれど未プレイの方まで、この機会に原点に立ち返って何とも味のある和風アクションに触れてみてはいかがだろうか。
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