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『パックマンワールド2 リ・パック』23年越しのリメイクで追加された新アクションが手触りよすぎ。意味もなく飛び跳ねたくなる3Dジャンプアクションに

by松葉

『パックマンワールド2 リ・パック』23年越しのリメイクで追加された新アクションが手触りよすぎ。意味もなく飛び跳ねたくなる3Dジャンプアクションに
 『パックマン』と言えば、ゴーストを避けながら迷路内のドットを集めていく、見下ろし視点で遊ぶアクションパズルを想像する人も多いだろう。しかし『パックマンワールド2 リ・パック』は、跳ね回るようなジャンプアクションが新鮮な3Dアクションゲームだ。
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 2025年9月25日に発売を迎え、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けにリリースされている。
※Steam版は9月26日発売。
 本稿では、発売に先駆けて行われたメディア向けの体験会で、ゲームを1時間程度試遊したリポートをお届け。プレイヤーを楽しませるアトラクションのような仕掛けが盛りだくさんの、ワクワクする一作となっていた。

スーパーヒップアタックの虜に

 本作は、2002年にプレイステーション2で発売された『パックマンワールド2』をもとにしたリメイク作品。

 一頭身のキャラクター“パックピープル”たちが住む“パックランド”を舞台に、ゴーストたちに奪われたゴールデンフルーツを取り戻すため、パックマンが冒険する。
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 筆者は当時まだ未就学児であったため、かつての作品をリアルタイムで遊んでいない。このリメイクの先行プレイが初の体験となったのだが……。

 
このゲーム、ジャンプアクションがかなり独特で、新しさも感じられる楽しい……! 当時を知らない自分でものめり込む魅力を持つ作品だということが開始してすぐにわかった。

 まずアクションについてだが、ジャンプのみでクリアーを目指すシンプルアクションではない。キックしたり、転がったり、ジャンプをしたり、水中を泳いだりと、多彩なアクションが用意されている。アーケードゲームとして一斉を風靡した『パックマン』はマップ上に落ちているドットを食べていくゲームだったが、3Dアクションとなった本作では“ドットを投げる”アクションも可能だ。また道中にあるアイテム“パワークッキー”を食べれば、巨大なメガパックマンに変身! 無敵状態になって大暴れもできる。
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敵を蹴散らす“フリップキック”はかつて空中でしか発動できなかったが、リメイク版では地上にいてもくり出せる。
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“パックダッシュ”は攻撃のほか、坂道を駆け上ってからの長距離ジャンプにも使える。
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ジャンプを長押しすると、ふんばりで少しのあいだ宙に浮いていられる。攻撃の回避には使えるが、ジャンプの飛距離は伸びないので要注意!
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メガパックマンは通常では倒せないゴーストもやっつけられるので気分爽快!
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水中ではアクションが制限される。アイテムを取ってメタル状態になれば、水中でも地上にいるのと変わらないアクションが行えるようになる。
 リメイクとなる本作では、グラフィック品質の向上に加え、新機能や新アクションが追加されている。新要素のひとつである“スーパーヒップアタック”は爽快感ある便利なアクション。

 ジャンプをしている最中にもう一度ジャンプボタンを押すと“ヒップアタック”が発動するが、頂点に到達したタイミングでジャンプボタンを押すと、強力な“スーパーヒップアタック”がくり出せる。通常のヒップアタックとは異なり、着地時に発生する衝撃波で周りの敵を気絶させたり、より高く跳び上がったりとその活用法は多岐に渡る。
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ジャンプ中、パックマンの周囲には収縮する円が表示される。円がパックマンと重なった瞬間にもう一度ジャンプボタンを押すと、エフェクトが表示され“スーパーヒップアタック”が発動!
 フィールドをゴロゴロと転がり、バインバインと跳ね回るアクションはどれも手触りがよく、触っているだけでも楽しい!
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 とくにスーパーヒップアタックは楽しいだけでなく気持ちがいい! このアクションにハマってしまい、敵がいようがいまいが、スーパーヒップアタックを使いながら移動していた。アクションゲームにおいて手触りは非常に重要だが、本作の手触りは申し分なし。ただパックマンを動かしているだけでも楽しくなれるので、カジュアルにアクションゲームを楽しみたい人におすすめしたい作品だ。

 もうひとつ注目したいのは、ジャンプ中に着地点が表示される新システム。これにより狭い足場の上でもジャンプアクションが使いやすくなっていた。しっかりと現代に合わせた改修が行われているのはうれしいところ。
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ジャンプすると、着地点が黄色いサークルで表示される。奥行きを把握するのが苦手で3Dアクションは遊ばないという人にも安心のシステムだ。

プレイヤーを飽きさせない、怒涛のアトラクション

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 ゴールデンフルーツを取り戻すために突き進むパックマンを待ち受けているのは、仕掛けだらけのステージ。バリエーションに富んでいて、新しいステージに臨む際には「今度はどんなアクションが楽しめるのだろう?」とテーマパークに来たかのようなワクワクが味わえる。

 高低差のある森ではトランポリンでピョンピョン跳ね回り、氷に閉ざされた雪山ではアイススケートを履いて氷上をスピーディに駆け、海中ステージでは潜水艇を操るシューティングステージに挑戦。ステージごとにさまざまな楽しさが用意されているので、最後まで飽きることなく遊べそうだ。
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 通常のステージだけでなく、ボスステージでもそれぞれの楽しさが用意されていた。ボスはそのユニークな見た目に応じた特徴ある攻撃をしてくるのだが、これがおもしろい! カエルのような見た目のボスでは「カエルということは、舌は伸ばしてくるだろう。それとジャンプもしてくるはずだ」と身構えていたのだが、まずくり出されたのは舌を伸ばしてからの薙ぎ払い。まさかまさかである。

 そう、本作のボスたちは想像のちょっと斜め上をいく攻撃を、何かしらひとつ持っているのだ。そのため、まずは様子を見て攻撃のパターンを覚えるのがキモ。ジャンプや空中ふんばりを駆使して攻撃を避けつつ、弱点を見つけ出して攻撃を入れていく……いつの時代も変わらない、“攻略の楽しさ”が味わえた。
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 またボスは一定以上のダメージを受けると、体が金色に輝いてパワーアップする。パワーアップしてからは攻撃が激しくなり、行動パターンが変化するだけでなく弱点の位置も変わるのだ。1回のボス戦で連戦をしているような気分が味わえるので、1粒で2度おいしい仕様と言えるだろう。

 ちなみにボスが金色に輝くのは、本当に体力が残りわずかになってから。フルHPのボスと連戦させられるわけではないのでご安心を。あくまでもクライマックス演出のようなものだと思ってもらっても大丈夫だろう。全体的に、難しすぎず簡単すぎない絶妙なバランスだと感じた。
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 一度クリアーしたステージでは、タイムアタックモードに挑戦できるようになる。タイムによって金、銀、銅の評価を得られるため、アクションの技術を磨きたいプレイヤーは腕が鳴るのではないだろうか。オンラインランキングにも対応しており、世界中のプレイヤーと記録を競い合えるので、世界一を目指してみよう!
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 そのほかのやり込み要素として、コレクション要素やステージごとに用意されたミッションをこなしていくという要素もある。

 まずミッションについてだが、各ステージには“一度も力尽きない”、“既定値以上のスコアを獲得してゴールする”など、3つのミッションが設定されている。その中のひとつに、ステージ中にあるフルーツをすべて集めるというものがあるのだが、個人的にはこれが楽しくて好き。フルーツはただ道なりに進んでいるだけではコンプリートするのが難しいので、すべてを集めようとすると、ステージ内を隅々まで歩き回ることになる。探索の中で新しい発見をすることもあるので、フルーツ集めという名目で本気の寄り道が楽しめるのだ。

 ちなみに各ステージに設定されたミッションを達成すると、パックマンの衣装などがアンロックされる。もちろん、手に入れた衣装に着替えられるようになっているため、さまざまな姿のパックマンでステージに挑めるようになる。
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 衣装のほかにも、収集要素としてフィギュアを集める要素も追加されている。手に入れたフィギュアはあらゆる角度から舐め回すように観察できるほか、パックビレッジ(拠点)に飾ることも可能だ。
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フィギュアの総数は不明だが、けっこうな数になっていそう。中には手に入れるのが難しい、レアなフィギュアもあるだろう。
 そのほかパックビレッジには、往年の『パックマン』とほぼ同じプレイ体験が得られるミニゲームも用意されていた。こちらは息抜きには最適なゲームになっているので、ちょっとした空き時間に遊ぶにはちょうどよさそうだ。
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家族や友だちと遊べる。子どもでも安心のサポート機能も

 先述した着地点の可視化のように、リメイク版となる本作では操作性の改善が行われている。プレイヤーフレンドリーな要素はこれだけでなく、難易度を緩和するサポート機能も充実している。

 その代表的なものが“フェアリーモード”というゲームモード。フェアリーモードを選択中は、落下する隙間が狭くなり、敵や障害物からのダメージをいっさい受けなくなるのだ。アクションが苦手だったり、細かい操作が苦手な人でも安心してプレイできるモードと言えるだろう。
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画像左が通常、右がフェアリーモード。足場の隙間が補われ、ライフが無限に。
 フェアリーモードを使っても同じ場所で5回倒れてしまった際には、チェックポイントに“妖精の羽”が出現。妖精の羽を取得すると、一気にゴールまでワープできる。プレイにつまづいてしまっても、ストーリーを進められるようアシストしてくれるので、誰もがクリアーを目指せる親切設計となっている。
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 さらに、家族や友だちといっしょに遊べるふたりプレイ機能も実装。パックマン(1P)とパック・ドローン(2P)で協力しながら冒険を楽しめるようになった。

 パック・ドローンは弾を発射して敵を気絶させたり、道中に落ちているアイテムを吸い込んだりと、パックマン(1P)のお手伝いができるサポート役。

 あくまでもパックマンを操作するプレイヤーが主体となって進行するため、1P側の達成感を損なわずにフォローできるのがポイントだ。とくに小さいお子さんといっしょに遊ぶ際には役立つ機能となるだろう。
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間口の広い3Dアクションゲーム

 筆者のような新参者でも個性的なアクションとして楽しめる『パックマンワールド2 リ・パック』。先述の通り、お子さまでも楽しめるアシスト機能も完備で、誰でも楽しめる作品に仕上がっている。

 また本作には『
ディグダグ』のプーカァをはじめ、歴代ナムコキャラクターたちが登場するサプライズも用意されている。往年のファンにとってはそうした要素を探し出すイースターエッグ的な楽しみかたもできるだろう。
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 ミドルプライスの手に取りやすい価格でマルチプラットフォームにて発売中なので、気になる人は各ストアでチェックしてみてほしい。
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製品情報

  • タイトル:パックマンワールド2 リ・パック
  • 発売日:2025年9月25日※STEAM版は2025年9月26日
  • ジャンル:アクションアドベンチャー
  • 対応機種:Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PlayStation 5 / PlayStation 4/Xbox Series X|S /Xbox One / STEAM
  • プレイ人数:1人 or オフライン2人
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