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"GGGP(ガンダムゲームグランプリ)"はRAGEとのコラボで過去最大規模に。今後はeスポーツ用のガンダムオリジナルゲームの開発や、海外での開催も視野

byソムタム田井

"GGGP(ガンダムゲームグランプリ)"はRAGEとのコラボで過去最大規模に。今後はeスポーツ用のガンダムオリジナルゲームの開発や、海外での開催も視野
 2018年に開催された第1回大会を皮切りに、賞金制大会を中心として実施しているガンダムゲームのeスポーツイベント“GUNDAM GAME GRAND PRIX(ガンダムゲームグランプリ、以下GGGP)”。

 第7回となる本年度の“GGGP”は、日本最大級のeスポーツイベント“RAGE(レイジ)”とのコラボが発表。2025年11月に東京・ベルサール秋葉原にて、“GGGP×RAGEコラボイベント”が開催されることになった。

 これを記念して、創通 常務取締役およびGGGPエグゼクティブプロデューサーの田村烈氏、サイバーエージェント 執行役員およびCyberZ 執行役員の大友真吾氏、SANKYO 専務執行役員の東郷裕二氏、バンダイナムコエクスペリエンス アミューズメント事業ディビジョン アーケードゲーム事業部 ゼネラルマネージャーの田宮幸春氏による会談が行われ、同大会に対する意気込みなどが語られた。本稿では、そこで話された内容をインタビュー形式で紹介する。
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田村 烈氏

創通 常務取締役、GGGPエグゼクティブプロデューサー

大友真吾氏

サイバーエージェント 執行役員、CyberZ 執行役員

東郷裕二氏

SANKYO 専務執行役員

田宮幸春氏

バンダイナムコエクスペリエンス アミューズメント事業ディビジョン アーケードゲーム事業部 ゼネラルマネージャー

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GGGP×RAGEコラボイベント キービジュアル
※本稿はGGGPの提供でお届けします。

eスポーツ黎明期を支えた2大イベントがコラボ

――今回でGGGPは7回目の開催になりますが、これまでと異なる点を教えてください。

田村 
最大の違いは、2ヵ月にわたる大規模な大会になるところです。そのなかでもRAGEさんとのコラボは、非常に大きな取り組みになります。そして2026年開催の賞金制大会は、賞金総額が1000万円ということで、こちらにも注目していただいて。ここからさらに盛り上げていければと思っています。

――GGGPとRAGEは、国内のeスポーツがまだ下火だった時代から業界を支え続けてきたイベントだと思います。近年の日本のeスポーツの盛り上がりについては、どのように思われますか?

田村 
我々としては地道に開催を続けてきただけですので、これに関してはひとえに応援してくださるファンの皆様のおかげだと思っております。そうして開催を継続する中で、年々盛り上がりが増していることも感じられて。そういう意味では、非常に期待値は高いですね。また、現状では国内だけで展開していますが、ガンダムIPは海外でも大きな盛り上がりを見せているので。目標は高く掲げて、今後はGGGPの海外展開も目指していきたいと考えています。

大友 
我々も、昨今の盛り上がりはポジティブに捉えています。コロナ禍のときは、なかなかオフラインの参加型イベントが開催できなくて。苦しい時期が続きましたが、その一方で配信を通じて、より多くの方にeスポーツの楽しさを発信することができたので、よくも悪くもこの期間で、eスポーツは世の中に広く浸透したように思います。

 また私たちとしても、多くのIPホルダーさんといっしょにさまざまな挑戦を続けてきたので、競技シーンだけでなく、カジュアルなエンターテインメントとしてもeスポーツが広まってきた現状は、とてもよい状況だと捉えています。

――ゲームの作り手側としては、eスポーツの盛り上がりをどう捉えていますか?

田宮 
たいへんありがたいなと思っております。我々が提供させていただくタイトルは、その場にパートナーや対戦相手がいる中で、いかに盛り上がって楽しめるか……というところに最大の価値があるゲームなので、大会を通じて“対戦の熱気”を感じてもらって。そうしてより多くの方に「自分もゲームセンターに行ってプレイしてみよう」と思っていただけることに期待しています。

――GGGPやRAGEといったeスポーツのイベントを長年展開されている意義や理由は何なのでしょう?

田村 
開催を継続することに関しては、前述のとおり、「ゲームはファンの方があってこそ」という考えなので。翌年もあるかどうかわからないなかでご参加いただくより、来年もあるだろうと思っていただくことで、参加意欲や興味関心を持っていただきやすくなるのではないか……というのが、継続するうえでの最大の理由になります。

大友 
私たちも同じ考えです。eスポーツとはファンコミュニティが支えていくカルチャーなので、プロのすごい試合だけでなく、初心者でも参加できるカジュアルな大会なども中継して。目的に合わせて、さまざまな形で楽しんでいただけるものとしてアピールすることで、よりグローバルな舞台にも台頭していけるはずだと確信しています。
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創通 常務取締役および、GGGPエグゼクティブプロデューサーの田村烈氏

プロチームの参戦で注目度はさらにアップ!

――RAGEとのコラボの経緯を教えてください。

田村 
これに関しては極めてシンプルでして。次回のGGGPはどうやって盛り上げていくか、社内で会議をしていた際に「RAGEさんと組むのはどうか?」という意見が出て。そこからお声がけさせていただいた、というのが経緯になります。

――これを受けて、RAGE側はどう思われたのでしょう?

大友 
最初お声がけいただいたときは、ガンダムという国民的かつ、グローバルでも広く知られているIPとごいっしょできることに胸が震えました。またとないチャンスですので、ふたつ返事で「ぜひやらせていただきたいです」とお伝えしたことを覚えています。

――RAGEとのコラボの狙いを教えてください。

田村 
RAGEはeスポーツの先頭を走られているイベント(および運営団体)ということで、学ぶところといいますか、教えていただくところがたくさんあると思いまして。勝手ながら我々としては、そこを意識して協力をお願いした背景があります。とはいえ、一方的に教わるだけではないので、“相乗効果”という言葉がいちばんしっくりきますね。

――RAGEサイドにとって、GGGPとのコラボの狙いは何でしょう?

大友 
GGGPさんは、ガンダムという非常に強力なコンテンツをeスポーツとして捉えて、長年続けてこられたイベントです。それに対して僕らがやっているのは、もう少しコア寄りといいますか。よりコアなゲームファン向けの大会なんですけど、今回こうして、ガンダムと新しい取り組みができるということは、前述のとおり、とんでもないビッグチャンスなんですね。

 そこまでeスポーツに興味・関心がない人にも、競技として取り組むおもしろさであったり、プロ、アマチュアを問わず、誰でもすぐに始められる気軽さ・手軽さであったり。そうした魅力を発信していくことで、eスポーツの裾野をより広げられる絶好の機会だと思い、取り組ませていただくことになった……という次第です。
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――東郷さんは協賛企業として、GGGPとRAGEのコラボをどのようにお考えですか?
東郷 
GGGPは第一回大会からご協力させていただいているんですけど、当時はまだ、「eスポーツって何?」という時代でした。けれども、デジタルの遊びでコミュニティーができて、実際に人が集まって盛り上がる。これはパチンコ業界にも似たところがあるなと。そこに共感して、お手伝いをさせていただいているんですけど、今回こうしてRAGEさんと組まれることで、大会の格が上がるといいますか。そこには大いに期待していますし、そうした大会に関わらせていただけて、本当によかった……とも思っております。

――これまでは一般ユーザーのみに向けての大会でしたが、今回は新たにストリーマーチームによる別部門の大会(INVITATION部門)も開かれることになりました。その狙いとは何なのでしょう?

田村 
どうやって大会を大きくしていくか、ステップアップしていくか……ということを考えるなかで、試行錯誤の末に出てきたアイデアでして、チャレンジの意味合いが強いです。GGGPはガンダムというIPを軸に始めた大会ですが、そのパワーのみに頼るのではなく、新たな切り口でも参加者を募れないか? そのためにいろいろチャレンジしてみよう、ということで取り入れた企画になります。

――大会に出場する4チーム(Crazy Raccoon/DetonatioN FocusMe/REJECT/ZETA DIVISION)は、どのようにして選ばれたのでしょう?

大友 
出場する4チームは、“eスポーツ業界のトップを牽引しているチーム”と言っても過言ではないので、GGGPとRAGEがコラボするうえで欠かせない存在といいますか。いずれも影響力が強いチームなので、声がけさせていただきました。

 ガンダムが好きな人や、対戦アクションゲームが好きな人など、入り口はいろいろありますが、今回こうしたチームに参加してもらうことで、「ガンダムも、こういったゲームも知らないけど、好きなチームが出場するから見てみよう」という新たなお客様が獲得できる。そうして大会を通して、ゲームそのもののことも知ってもらい、ファン層の拡大につなげていく。そういった効果も期待して、今回はこちらの4チームに協力していただくことになりました。
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サイバーエージェント 執行役員および、CyberZ 執行役員の大友真吾氏

競技タイトルはEXVS.シリーズ最新作最新作『イニブ』に決定

――『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』シリーズのGGGPへの起用は、全7回中5回となりますが、今回はなぜ本作が選ばれたのでしょう?

田村 
大会で起用するタイトルは、毎回、すべてのガンダムIPのゲームのなかから選考しています。今回は、2025年7月に稼動したばかりの『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト』(通称:イニブ)が、タイミングとしてもベストなタイトルだろうということで意見が一致して、こちらに決定しました。

――GGGPの対象ゲームに選ばれたことについて、感想や期待することはありますか?

田宮 
まずは同シリーズから連続して選んでいただけたということを、たいへんうれしく、光栄に思っております。我々は15年にわたって本シリーズを展開していくなかで、新しいお客様と接するきっかけをつねに考えながら、さまざまな施策を講じてきました。そんななか、今回はRAGE様とのコラボが決まり、人気ストリーマーの方々にもご協力いただけるとのことで、これは非常にありがたいです。

 ストリーマーさんを通して、新たなお客様に我々のブランドやガンダムというIPを知っていただけました。幅広い層にガンダムシリーズのファンになっていただける絶好の機会だと思い、喜んでお引き受けたしたという次第です。

――『イニブ』は稼動してまだ2週間ほど(取材時点)ですが、ユーザーからの反応はいかがでしょうか?

田宮 
まさに盛り上がっているところで、たいへんご好評をいただいております。我々からも「連続で新機体を投入します」と宣言しているのですが、つい先日、サプライズで新しい機体を公開したところ、非常に反響が大きくて。開発チームとしても楽しみながら、新しい施策の準備を進めているところです。

 併せて、さまざまなご意見もいただいており、それらを参考にしながらゲームバランスを調整するなど、よりよい対戦環境を目指して開発チームも頑張っておりますので、次はどんなサプライズが飛び出すのか、引き続き楽しみにしていただけますと幸いです。
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――今作『イニブ』において、前作『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト』と異なる点を教えてください。
田宮 
まず、バトルシステムが異なります。バトル終盤をさらに盛り上げる新システムが入っていたり。新機体も登場しますが、既存の200機体以上にリニューアルをかけているので、慣れ親しんだ機体も新鮮な感覚で遊んでいただけると思います。

 それだけでなく、今回は新規のお客様にも触っていただきたいというところで、コントローラには“ライトタイプ”という、ボタンひとつで複雑なアクションを簡単にくり出せる機能を実装しています。あと、対戦はハードルが高いなというお客様に向けて、ひとり用のCPU戦も刷新しました。新しく始めていただく方にも楽しんでいただける要素を多数導入しておりますので、ぜひ遊んでみてください!

――『イニブ』をはじめ、アニメなら『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』、パチスロなら『Lパチスロ 機動戦士ガンダムSEED』など、2025年はガンダムIPが改めて盛り上がりを見せていますが、ガンダムが若者から年配の方まで、幅広い層に愛され続ける理由は何だと思われますか?

田村 
このGGGPという取り組みもそうですが、我々は日ごろから、ガンダムに関わっていただくための入り口、タッチポイントを増やすこと意識していて。映像作品を制作する。関連した事業も展開する。そのほかにもパチスロの開発や、さまざまなイベントへの出展などを行って、より多くの方の目に留まるよう、入り口を増やすための活動を精力的に続けていることが、そこには大きく関係していると考えています。
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バンダイナムコエクスペリエンス アミューズメント事業ディビジョン アーケードゲーム事業部 ゼネラルマネージャーの田宮幸春氏

GGGP海外進出など、新たな展開も検討中

――SANKYO様は過去のGGGP全7大会に、毎回、協賛企業として関わられていますが、その理念・目的を教えていただけますか?

東郷 
理念といいますか、ガンダム作品の親から子、そして孫へ……という、世代を超えて愛され続ける“コンテンツとしての在り方”は、我々の開発思想にも通じるところがありまして。

 やっぱりエンターテインメントって、あったほうが人生は楽しくなるんですよ。それを通してワクワクすることで、家族の絆が生まれたり、仲間との思い出ができたり。ガンダム作品は、まさにそうしたエンタメの神髄が詰まっているコンテンツですので、こうして関わらせていただくことで、いろいろ学ばせていただいているという感覚です。

――eスポーツを取り巻く環境の変化や盛り上がりの推移など、GGGPを側で見ていて感じるところはありますか?

東郷 
前回の大会の決勝戦で、ファンの皆さんの盛り上がりを間近で見させていただいて。やっぱりゲームってすごいんだなと改めて実感しました。ゲームって、かつては家でコツコツやるものだったと思うんですけど、それがいまや大きな会場で、何千人ものお客様が来られる大会まで開催されるようになって。

 そうして自分だけでなく、ほかの人のプレイに対しても一喜一憂するといった“感情を揺さぶられる体験”であったり、人間の“おもしろいものを欲する熱量”が間近で感じられるライブ感などは、パチンコ、パチスロにも通じるところがあると思うんですね。また、筐体のゲーム性であったり、ファンの方たちに対するアピールであったり。そういったところも側で見させていただいて、非常に勉強になっています。
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SANKYO 専務執行役員の東郷裕二氏
――今大会で賞金総額はいよいよ1000万円の大台に乗りましたが、第8回のことを含めて今後の展望はいかがでしょうか?
田村 
先のことはまだ何も決まっていないので、現状では何とも言えないですね。とはいえ、今回こうしてRAGEさんとのコラボが実現して、我々だけでは思いつかなかったことなど、いろいろ勉強させていただいているので、それは次回以降にも活かしていきたいと思っています。

 また、これまでは既存のタイトルのなかからGGGPの競技タイトルを選んでいましたが、今後はeスポーツに向けたオリジナルタイトルの開発であったり、海外でのGGGP開催など、挑戦してみたい目標もたくさんできたので。寄せられた多くのご意見も参考にしつつ、それらの実現を目指していきたいです。

――“GGGP×RAGEコラボイベント”に参加予定の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。

大友 
GGGPさんとのコラボということで、注目していただいている皆さんのご期待に応えることを第一に考え、取り組ませていただきます。今回のコラボイベントで初めてガンダムゲームに触れられる方や、ガチの対戦ではなくカジュアルに遊ぶのが好きな方、INVITATION部門に出場するストリーマーのファンの方など、いろんな楽しみかたができる大会にしたいと思っておりますので、続報を楽しみにお待ちください。

田村 
先ほどの東郷さんのお話にもありましたが、昨年の両国での決勝大会、その熱気はすさまじく、我々関係者にとっても非常にうれしいものでした。そのときの盛り上がりをつねに頭の片隅に置き、「どうすれば昨年を超えるものをご用意できるか?」ということを考えながら、本年度の大会の準備を進めております。まだまだ追加で情報を発表していきますので、本番を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。応援、よろしくお願い致します。
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GGGP×RAGE 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト Supported by SANKYO

  • 主催:株式会社創通 、RAGE 
  • 特別協賛:株式会社SANKYO 
  • 実施タイトル:機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト
  • エントリー期間:2025年7月31日(木)~9月7日(日)23:59まで
  • 実施日程:2025年11月1日(土) OPEN部門予選/11月2日(日) OPEN部門本戦/11月3日(月・祝) INVITATION部門
  • 場所:11月1日(土) ※4店舗で実施(namco巣鴨店/namco松戸店/新宿スポーツランド本館/GiGO新宿西口店) 11月2日(日)・3日(月・祝) ベルサール秋葉原
  • INVITATION部門参加チーム:Crazy Raccoon/DetonatioN FocusMe/REJECT/ZETA DIVISION

GGGP×RAGEコラボイベント内イベント“ガンプラ45周年記念スペシャルコラボ”

  • 実施日程:2025年11月2日(日)・3日(月・祝)
  • 場所:ベルサール秋葉原
  • 内容:LINKL PLANETによるガンプラ45周年記念曲の歌唱/ガンプラ1/1ガンダムヘッド展示/“EG 1/144 ウイングガンダム”をOPEN部門本戦進出者に贈呈

GGGP2026 賞金制大会(予定)

  • 主催:株式会社創通
  • 特別協賛:株式会社SANKYO 
  • 実施タイトル:機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト
  • 実施日程:2026年8月22日(土)
  • 場所:両国国技館
  • 賞金総額:1000万円 ※1位:600万円(1人300万円)、2位:200万円(1人100万円)、3位:100万円(1人50万円)、4位~8位は各チーム20万円(1人10万円)
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集計期間: 2025年08月11日19時〜2025年08月11日20時