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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第52回

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【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第52回
シーズン2 第21話 “ 天使の舞う日(4)”
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1996年のゲーム業界を目指す若者たち

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 西川さんたちの専門学校時代が描かれました。

 当時から福岡には複数のゲーム系専門学校が存在していて、西川さんも木本さんも入川さんもそれぞれが高校までは大分・熊本・沖縄と出身はバラバラだったのですが、専門学校への進学をきっかけに福岡へやって来ています。

 この3人は同期なんですね。

 あ、例によって西川さんも木本さんも入川さんも実在する人間なんです(いまさらですが)。

 作中でも描かれている通り、入川さんはサイバーコネクトツーを退職していて今現在は別のCG会社で働かれています。

 先日、ご本人と会った時に「あ、また入川さんがマンガに登場するのでよろしくね」と確認してご快諾いただいてからの再登場となりました。

 西川さんと木本さんはふたりともサイバーコネクトツー社内にいまもいるので、そうですね、もう事前の確認とかなにも取っていないですね、そういえば。

 最新話を見て驚いているかもしれませんね。

実在する専門学校

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 西川さんたちが通っている専門学校は福岡デザイン&テクノロジー専門学校という学校です。

 じつを言うと、1996年当時は違う名前の専門学校だったのですが昔の学校名を出したところで混乱するだけなので現在の名前で登場してもらっています。

 これも学校側に許可をいただいたうえで作画をしています(単行本収録時に協力として学校名を記載する予定です)。

 ただ屋上のシーンは完全に創作ですよ。
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 あと、食堂にやってきた先生が入川さんをぶん殴ろうとしてますが、いまも昔も学校ではそんなことは許されませんし、すべてが創作として描かれています。

 あくまでマンガ的な演出であることをご理解くださいね。

深夜のゲーム開発会社

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 掲載された原稿ではまるで日中のような開発室ですが実際にはこのシーンは深夜です。

 チェックが追い付かず、原稿制作もギリギリだったのでこのまま掲載されましたが単行本収録時には深夜のシーンに変更されます。

 この当時(1999年から2000年代)のゲーム開発会社はどこも不夜城でした。

 ずっと夜中まで会社にいて本当に必死に命を削ってゲームソフトの開発をやっていた時代です。

 当然ですが、いま現在はそんなことは許されません。

 決められた時間のなかで働いて成果を挙げることが求められます。

 本当はもう少し西川さんたちが働いていた時代を描きたかったのですが、ページの都合で圧縮しました。

 いつかこの3人の若い時代を外伝的に描いてみてもいいかな、とも思いますがニーズがなさそうなのでやめておきます。

編集者コメント

 来週の連載は、松島先生が単行本作業のため休載となります。企画記事を用意しておりますので、次回『チェイサーゲーム』は2025年年8月11日(月)に掲載予定です。
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